Monday, October 31

ハリラヤ前の週末

もうじきラマダンが明けて、ハリラヤ(断食明けの大祭)が始まります。

金曜日の夜にはオーストラリア人の一家、土曜日には、ランチにイギリス人の友人、ディナーに日本人の友人を招きました。簡単なものしか準備はしなかったのですが、ちょっと足りない食材をお買い物に、と思ったら、渋滞。ラマダン明けを数日後に控えて、Grand Saleも佳境にはいり、とにかく街が混雑しています。

スーパーなどどこにいってもかかっている音楽は、「ハリラヤ・ソング」。Selamat Hari Raya~♪を繰り返すので、イヤでも覚えてしまいます。 いってみれば、ジングルベルやラスト・クリスマスがあちこちでかかっているのと同じなのですが、なじみがない分、また、演歌調のポップスのような歌ばかりで、若干耳障りです。ハリラヤ前の雰囲気は、欧米ではクリスマス前、日本でいえばお正月前に近いのかと思います。どこでも、ラマダンにかかせないデーツやハリラヤ用のお菓子、飲み物などが山積みになって売られています。お菓子を手作りする人も多いのか、製菓関連のものも目立ちます。ショッピングモール内にも出店がたくさんでていて、売っているものは、家具、雑貨、安物のアクセサリー、スカーフ、偽物ブランドバッグなど雑多なものですが、にぎやかです。

日曜日は、そんなショッピングモールをふらふらしたあと、久々のダンスのレッスン。本来1時間なのですが、もともと担当だったインストラクターが突然フィリピンに帰ってしまったため、見習いのようなインストラクターがラテン、別のインストラクターがボールルームを教えてくれる変則的な形になって1時間半ほどやってもらったので、さすがに疲れました。

その後、この1週間の疲れを癒やそうと、ネイルとマッサージへ。ネイルをやってくれたのはフィリピン人。それなのに、何度も時間を気にしているなと思ったら、実はfasting中とのこと。クリスチャンなのですが、ダイエットを兼ねて、ムスリムを理解するため、だそう。ネイルが終わったのはちょうど6時頃。これでbreakfastだ、とうれしそうでした。いずれにせよ、あと、数日でラマダンは終わり。彼女のダイエット、成功するのでしょうか・・・。

Friday, October 28

Scottish Dance

11月半ばにSt Andrew's Ballがあるということで、まだ、これに出席するかどうかは決めていませんが、とりあえず、Scottish Danceの練習に参加しました。

前回、Ceilidhにいったときにも少しは踊ったのですが、今度のBallは、結構本格的、ドレスコードもBall Gownというフォーマル・イベントなので、例年事前に練習日を設けているということでした。Scottish Danceはフォークダンスなので、基本的にはステップも簡単。ただ、動きは意外に激しく、位置の入れ替わりを間違えると、ついていくのがちょっと大変になります。それに、ほとんどが3,4カップルずつのグループで踊るため、やはり動きを知っているほうが楽しめます。

ダンスの手引きのような本があって見せてもらったのですが、さっぱり。
最初のポジション図解以外は、動きが英語で解説されているのですが、読んでも???という感じです。ダンスの動きを書き言葉で説明するのは本当に難しいと思います。

1時間半ぐらいと聞いていたのが、遅れて始まったこともあり2時間近く。
5種類ぐらい練習したので結構疲れました。

少人数の練習会でしたが、ほとんどが40~50代ぐらいのご夫婦。たいていの場合そうなのですが、この日も女性の方が多かったので、ステップをよく知っている女性2,3人は男性役。Ballもカップル参加であればダンスにも参加しやすく、より楽しめます。

同じ「フォークダンス」でも、盆踊りのようにひとりで踊れる方が本当は気が楽だし、好きなだけ踊れるのだけれど、と、小学生時代、盆踊りの時期には連日浴衣を着て踊り続けていたこと(!)を懐かしく思い出してしまいました。

Thursday, October 27

エアロビクス

昨日は久しぶりに仕事のあとダッシュでエアロビクスのレッスンへ。

日本滞在中はほとんど運動らしい運動をしませんでした。
ギリギリに飛び込むと、常連の友人たちに「久しぶり」「日本に帰っていたの?」と呼び止められるのですが、まずは着替え。ラマダン中なので少し空いているかと思ったのですが、そもそも、ほとんどが中国系なので結構な混雑でした。

ダンスを習っているスタジオでのレッスンで、ダンス・エアロビクス。曜日ごとに音楽・ステップのテーマがあります。水曜日は確かロックンロール。エアロビクス担当はゲイのインストラクター。彼(女)の、たぶん日本語に訳せばおネエ言葉で、ジョークを交えたかけ声にあわせて、早いテンポの曲に乗って体を動かしはじめます。最後のストレッチまでで1時間びっちり。久々の運動で気持ちの良い汗をかきました。

帰国中に、日本で最近ブームのホットヨガの体験レッスンにいったのですが、そもそもが暑いところでエアロビクス中はクーラーなし。ある意味、ホットヨガに近い効果があります。

レッスンのあと、常連の友人たちの会話に少し加わるのは貴重な情報収集。口コミがすべてのこの国では、これは本当に重要です。その後、インストラクターの「明日はジャズよ~。ちゃんと来てね~。」という言葉に見送られつつスタジオをあとにしました。

さすがに疲れがたまっていたのか、急に激しい運動をしたせいか、ちょっと立ちくらみがしましたが、車生活に戻ったので、体を動かせたのは気持ちがよかったです。

Wednesday, October 26

シングルマザーのクリスマス

昨夜は、久々にオーストラリア人の友人と夕食をともに。
2ヶ月前にお引っ越しをしたということで、彼女の新居にお呼ばれしました。
ちょっと個性的な雰囲気の彼女、だいぶ年上の方ですが、なぜか最初に出会ったときからとても親切にしてもらっています。

いつもどおり、地図をにらみつつのドライブ。2回ほど間違えましたが、間違ったことにすぐ気づきUターンできるようになったとは、我ながら偉い!と自画自賛しつつ、到着。

おうちがかなり暗かったので本当にたどりついたのか不安でしたが、彼女はキッチンにいるということで、シャワー上がりの彼女の息子、年よりは落ち着いてしっかりしている15歳の男の子が慌てて迎えにでてくれました。大人っぽく見えるけれど会話をするとやっぱり子ども、という感じの12歳の女の子と3人の家族の普段の食卓に混ぜてもらった感じです。こうして呼ばれるおうちは、どこもとても仲の良い家族です。

お引っ越し前のおうちに呼ばれたときは、大量のアルバムを見せられました。その中で印象的だったのは、Christmas gathering albumとでもいうのか、クリスマスに、家族、親戚、友人などと集まったにぎやかで楽しそうな写真を集めたもの。20年以上分あったでしょうか、彼女の家族の変遷を定点(定期?)観測できます。気になったことがふたつ。ひとつは、「真夏のクリスマス」。オーストラリアは南半球、その後も常夏の国なので当然といえば当然ですが、クリスマスツリーやデコレーションにサマードレスというのは、何とも不思議な感じです。まさに、サーフィンする水着姿のサンタクロース、のイメージです。もうひとつは、家族が増えたり、減ったりしていること。増えるのはよいのですが、最後のほうの写真には欠けている人がいる様子。

プライベートなことで聞きづらいのですが、今はシングルマザーの彼女。4人いるうちの2人の子どもたちと一緒に暮らしています。残りの2人も独立しているようです。

この時期、既に話題は次の休暇、つまりクリスマス休暇。子どもたちは、うれしそうに今年のクリスマスは初めてのヨーロッパ、ドイツ旅行を予定していると話してくれました。お姉さんの1人も合流するということで、今年のクリスマス写真は、彼女と3人の子どもたち、友人で過ごすWhite Christmasということになるのでしょうか。ドイツは相当寒いでしょうが、子どもたちは、「クリスマスらしいクリスマス」を経験できるでしょう。

きっと、いろいろあったのだと思いますが、子どもの学校や生活費を考えて、仕事の契約を更新したという彼女、そのたくましさに感心します。去年、上の2人の子どもたちも遊びに来たということで、彼女と4人の子どもたちとで撮った写真。その笑顔は本当に素敵でした。仕事やこちらでの生活の愚痴をこぼしながらも、彼女のがんばりは子どもたちに支えられているのだなぁと感じました。

今年、彼女のアルバムには、また、明るい笑顔のWhite Christmas写真が加わることでしょう。
こちらに残っていると、クリスマスらしい雰囲気すら感じられず、寂しいですが・・・。

Tuesday, October 25

みずとりぞうさん

今回の一時帰国は長かったので、初めて20日間近く、うちを空けていました。
帰る時は、ちょっと恐怖でした。

というのも、湿度がとにかく高いし、そこら中にゲッコー(ヤモリ)や虫がいるわけなので、ほったらかしのアパートがどんな状態になっているかを想像すると・・・。

バスルームの窓は開けっ放しにしてきたのですが、たまに、ものすごいスコールが降るとさすがに水浸しになる危険性があるため、そのほかのところは閉めてきました。人によっては、クーラーをつけっぱなしにしておくともいいますが、少なくとも、契約書には、留守中つけっぱなしにしないようにと書いてありました。

ともかく、帰ってきた日は、とりあえず目につくところではとりたてて変化はなく安堵。
多少のほこりや、ゲッコーのふんには目をつぶるとして、今までのところ、カビなどの被害も発見されていません。

やはり、日本からわざわざ持参した湿気取りや防虫剤が効いているのでしょうか。
それにしても、あっという間です。いわゆる、みずとりぞうさん、普通は3-6ヶ月使えると書いてありますが、1ヶ月もしないうちにもう、ちゃぽちゃぽ。話によると、もっと湿度の高いアジアの国では一晩でちゃぽちゃぽだそうですが。防虫剤も、ふと気がつくと、ぺっちゃんこ。東南アジア仕様のものってないのでしょうか。

こちらでも売ってはいるのですが、日本から持ってきた方が安心と、ついつい荷物になるのに持って帰ってきてしまいます。みずとりぞうさんは、湿気を吸い取るまでは軽いのですが、かさばるのが難点。今回は、いろいろ持ち帰るものが多くて断念しました。でも、今使っているものももう少し経ったらお取り替え時期が来てしまいます。

予防策で、革製品は最低限のもの、靴やバッグ、着物など高価なものは置いてきているのですが、実は日本の夏の暑さと湿気も相当なもの。帰ったときは、そちらも気がかりで大変でした。実際、今回の帰国でのお掃除、お手入れ、処分はかなり大変だったのですが。

こんな心配をしなくてよかった乾燥したヨーロッパが、お肌には悪いと思いつつも懐かしいです。

Monday, October 24

再び常夏の国へ

昨夜、こちらに戻りました。
日曜日の出発だったせいか、成田も混雑、乗り継ぎの香港でもかなり時間がかかり、フライトも香港からは満席。

日本から戻りたくなくて憂鬱気分でしたが、混雑はともかく、フライトの遅れなどはなく、順調に戻ることができました。到着時は日没頃で、夜は風もあったので、それほど暑くなくて、とりあえず昨夜は気温差に悩まされることもありませんでした。

ただ、ああ、戻ってきてしまったと感じたのは、やはり夜。
ラマダン中のため、お祈りがいつもより長くて大音量なのです。
疲れていたせいか、夜明け頃に目を覚まさずに済んだのはラッキーでした。

そこで、思い出したのは、飛行機の隣の席の太ったおじさん。
思えば、隣の席からはみ出しそうだった大きなおじさんは、機内サービスの飲み物はペプシをもらっていました。いくらサービスがそれほどよくないにしても、普通は缶のプルリングぐらいは開けて渡すはずですが、開けていませんでした。彼はそれを前席のポケットにつっこみ、そのまま。その後機内食も特に聞かれることもなくパス。降りる間際に、紙袋に入った食事らしきものを渡されていました。3時間ちょっとのフライト、食事の時間には早かったので食欲がないのかな、でもこの体型ではダイエット中なのかも、ぐらいに思っていました。香港からの便で、イスラム系の乗客がかなり少なく、多くは中国系とヨーロッパ系。そのため、その時点で、まだピンときていなかったのですが、まさに、空港到着時が1日の断食が終わる時刻だったのです。隣のおじさんも、見た目がいかにもムスリム、という感じではなかった気がしたのですが、断食時間中だったのでしょう。きっと、イミグレーションをでた辺りで、あのペプシをうれしそうにごくごく飲んでいたのかもしれません。

当然、私は隣で機内食をつまんでいたのですが、ちょっと申し訳なかったです。
まぁ、強制されてやっているわけではないので、こちらが飲み食いしても悪いことをしているわけではないのですが。

ちなみに、機内食があまりにワンパターンでおいしくないので、前回は「シーフード」(本来はお肉を食べないベジタリアン向け)、今回は「ローカロリー」ミールなるメニューを事前オーダーしていました。私自身が「ローカロリー」ミールを食べていたので、隣のおじさんはダイエット中という発想になってしまったのかもしれません。

Tuesday, October 4

一時帰国

あと少ししたら空港に向かいます。
空港には基本的には1時間前で十分、空港までは15分。これは、本当にいいところです。
いつもどおり乗り継ぎにも問題がなければ、日が変わる前にはうちにたどり着いている予定です。

ブログも、23日にこちらに戻ってくるまでは、「南の小さな国」からではなくなってしまうため、お休みします。

今回は少し余裕のある日程なので、お久しぶりの方など、お会いすることができればいいなと思っています。日本にいても忙しい方が多いので、かえって、遠方からたまに戻ってきました、という機会に連絡を取り合っていると、日本にいる人同士よりも頻繁に会っていることになったりもしますが。

連絡先はここ数ヶ月使っているプリペイド携帯です。使い勝手は悪いのですが、やっぱり、空港に降り立ったその瞬間から連絡を取れる体制になれるのは便利です。もう、携帯なしの生活というのは考えられなくなっています。

今日は曇り空、またスコールが来そうな気配です。
明日から、秋晴れの日本を楽しめることを期待しつつ。

Monday, October 3

New Moon

今日はラマダン入りを決定するお月様観測日。

今夜New Moonが観測されれば、その翌日(明日)からラマダンに入ることになります。
ただし、政府発表として新聞にも載っていますが、「科学的には今日は新月は観測されない」のです。つまり、天文学的には今夜新月は見えないわけです。それがわかっていながらも、なお、昔ながらのやり方で、国内の決まった観測地点で観測を行います。その結果、今夜、政府の正式発表がありますが、それまではラマダン開始はいつからかわからない、ということになります。今夜見えない場合(見えないはず、なのですが)、明日の夜が土砂降りであろうと、雷が落ちようと、それとは関係なく明後日からラマダンに入ります。

いまどき、月観測を実際にやってラマダン入りを決めるところは、イスラム教国でも少ないようです。
ラマダン初日は休日になりますので、それが直前までわからないという点からも、効率的ではありません。わかりきっていることでも、形式は重要ということなのでしょう。何事も、効率より形式重視の国ですから。

ラマダンに入ると、役所は午後2時か午後2時半まで。いったいいつ仕事をするのか、という感じです。おそらく、仕事はしないということなのでしょう。インドネシアなど、イスラム教国でもラマダン中も通常勤務のところも少なくないようですので、やはり特殊な国、なのかもしれません。

レストランなどの営業時間も変わります。多くのレストランでは、1日のラマダンが終わる午後6時頃から、ビュッフェを行うようです。空腹の中で、メニューを見て、オーダーしてと、のんびりしたことはやっていられないということなのでしょう。

昨夜は、弁護士補から正式に弁護士になった中国系友人のお祝いディナーに招かれました。食べることが大好きな彼女、当然、ムスリムではないのでラマダンは関係ありませんが、このラマダン中のビュッフェは結構楽しみにしているようです。確かに、新聞広告で見ると、割安な価格設定になっています。一時帰国から戻ってきたらぜひ一緒にと誘われました。ラマダンが終わるのをあと3分、1分とカウントダウンしているムスリムの人たちを横目に、普通にランチも食べている私たちがビュッフェの列に並ぶ(あるいは、ムスリムの人たちは、既に盛りつけたものを目の前に置いてカウントダウンしているのかもしれません)というのもどうかと思いますが、その雰囲気を見に行くのもおもしろいのかもしれません。

そうはいいながらも、明日から一時帰国。
ラマダン開始1日目の報告はできませんが、今回は久しぶりに長めの帰国なので楽しみです。

Sunday, October 2

Gala Night

とにかく、文化と名がつくものに飢えているため、昨夜は、マレーシア人の友人と一緒に、マレーシアのGala Nightなるものに行ってきました。Cultural performanceがいろいろある、という触れ込みでした。

マレーシアのナショナル・デーは8月だったはずなのに、何でこんな時期に、と思ったのですが、サバ・サラワク州(マレーシアの半島部ではなく、ボルネオ島に位置する部分)は、あとからマレーシアに統合されたので、年に2回、National Dayがあるということでした。

先日、インドも同じようなNational Day Eventなるものをやっていたのですが、行かなかったのでどのようなものかはよくわかっていませんでした。要は、マレーシア協会のようなところが中心となって、マレーシア人を中心に大勢が集まって、食事とエンターテイメントを楽しむイベント、でした。

まず、チケットには19時と書いてあったので、19時少し過ぎに行ってみると人の入りはパラパラ。プログラムを見れば、Guest of Honourの到着は19時55分。早く来すぎたことに後悔。主賓は20時過ぎても現れず、結局、到着は20分頃。それから、長いマレー語スピーチが始まり、ハリケーン「カトリーナ」への救済募金のためのイメージビデオが流されました。そして、21時過ぎにようやく食事。目の前に置かれていたお料理は、もう保温用の火が消えかかっています。ただでさえ、おそらく16度設定のホテルのボールルームで凍えそうなのに、冷たいお食事とは・・・。ちなみに、チケットは2種類あったようで、サーブされる円卓テーブルと、大テーブルごとの簡単なビュッフェスタイル。私たちはビュッフェの方だったので、とりあえず、皆と一緒に一斉にお料理に群がり、お料理をとって座るとエンターテイメントプログラムはすぐに開始されました。その間、サーブされる方はまだ前菜も運ばれていないところがほとんど。おなかが空いていたので、安いチケットの方でよかった、多少冷めていても、と思わず思ってしまいました。

エンターテイメントは、ダンス、歌、ファッションショー、バンド、ラッキードローで構成されていました。ラッキードロー(抽選会)はこちらでは人気があります。たいしたものでなくても(と私には思われるのですが)、「タダでもらえるもの」に喜ぶ、という傾向があるようです。余裕があるお金持ちが多いのに、不思議な気もします。

あまり上手ではないけれど、おそらくプロかセミプロのMCの司会により、次々プログラムが進んでいきます。ダンスのうちひとつは中国のもののようでしたが、女性ダンサーが7,8人で千手観音のような動きをするもの。これはなかなかよかったです。手に金の長い爪かハサミのようなものをつけて、技術的にもかなり高い優雅な踊りでした。その他のダンスは、期待していたいわゆる伝統的、古典的というものはあまりありませんでした。歌は、「アイドル誕生」的な番組で最終に残った人レベルのマレー・ポップス。歌唱力はそれなりにあるのですが、歌の雰囲気は日本の演歌にポップスを混ぜたような感じでした。全体的にいってみれば、レベルの高い発表会か学芸会、という感じでした。私たちは11時過ぎに帰りましたが、まだ、バンド演奏が続いていて、サーブされるテーブルではお料理が運ばれていました。

期待していた「文化」とは少し違いましたが、それなりに楽しむことができました。
むしろ、これこそが、マレーシアの現代文化体験、だったのかもしれません。

Saturday, October 1

コンサート

一応この国にも、Music Societyなるものがあります。

私も来てすぐにメンバーになりました。
1ヶ月に1回弱のペースでコンサートがあります。
英、米、仏、カナダなどいろいろなところから、2-3人のミュージシャン(ピアニスト、ギタリスト、歌手、バイオリニストなど)をよんで、ホテルのレストランを使った小さな会場でリサイタルをします。夕食付のときもあります。大使館、銀行などの大手企業をスポンサーに付けるので、チケットは比較的お手頃です。ただ、少ない予算でよんでくるので、「若手」も多く、必ずしも質的には高いものではないのですが、それはこの国で「音楽」を楽しむ機会を持てるだけでも満足すべきなのでしょう。

昨夜のコンサートは、フルートとギター。私にとっては、新鮮な組み合わせでした。フルートは昔少しだけかじったことがありますが、音を出すのに一苦労。初心者なので息の使い方が下手だったせいか、常に息を吐き続けていて、貧血と酸素不足で倒れそうになり、自分には向いていないと判断。3ヶ月お試しコース終了後、フルート購入はあきらめました。フルートは女性的で軽やかなイメージだったのですが、実際は結構な重労働、唇をべちゃっと楽器につけて必死に息を吹き込むので、近くで見ると吹いている姿はあまり美しくはないです、との先生の言葉に納得してしまいました。それはともかく、昨夜は、ブラジル音楽から、グリーク、モーツアルト、スペインの影響を強く受けたフランス作曲家の曲、タンゴなど、かなりバラエティに富んだ演目でした。ギタリストの男性がアレンジを担当しているということで、フルートとギターだけでこれだけ表現できるのか、と目からうろこが落ちた感じでした。

日本にいたら、わざわざチケットを買ってまで、フルートとギターを聞きに行こうと思わなかったので、選択の余地がないというのも新しいものを体験するという意味ではいいのかもしれません。

ひとつ、公演中にかなり気になったのが、同じホテル内でやっていた結婚式か近くのスタジアムからか聞こえてくる歓声と、会場であるレストランのキッチンで鳴り響く電話や食器をがちゃがちゃと片づける音。ジャズのような曲であればまだいいのですが、ソロのときなど、かなり耳障りでした。

このSociety、メンバーもコンサートに実際来るのもほとんどオーストラリアなどを含むヨーロッパ系。日本人を含めたアジア系がパラパラ。まさにExpatクラブです。いかに、この国の人の、MTV、特にマレーシアなどのポップス以外の音楽への関心が薄いかがわかります。
残念ながら、音響の良い、立派なコンサートホールができる日は遠いでしょう。

Friday, September 30

Sweet 18

昨夜は、オーストラリア人一家のバースデーパーティーに招かれました。

美人で背もすらっと高い彼女は大人っぽく見えますが、昨日で18歳。
パーティーは一家4人に数人の友人でテーブルを囲むこじんまりしたものでした。
友人といっても、彼女のご両親の友人、家族ぐるみの友人なので、明らかに皆、だいぶ年上。自分が18歳になったとき・・・と皆が遠くを見る目をしていたのが印象的でした。

仲の良い家族。でも、最近いろいろあったようです。
仕事で一時帰国していたオーストラリアから当日夕方に駆け戻ってきたお父さんのおめでとうスピーチ、そして彼女のスピーチ。彼女は、スピーチの途中で涙をこぼし、思わず回りももらい泣き。実は、いつも電話をしてきていたボーイフレンドが問題ありだったらしく、一時期は一緒に住んでいたものの、ドラッグ騒ぎでオーストラリアに戻ったそうです。お母さんは、もう電話がかかってこないからよかった、とほっとした表情でした。彼女の落ち込みは相当だったようですが、特に、お兄さんの支え、助けは大きかったようです。やっぱり家族は大切としみじみと感じました。

その後、もうひとつ素敵だったのは、皆がテーブルについている間に、少し離れたところで彼女がお父さんとダンスをしていたこと。父と娘のダンス。映画のワンシーンのようでした。

お料理やワインもおいしく、楽しいパーティーでしたが、何よりも心に残ったのは、この二人のダンスシーン。家族が一緒に過ごすこと。家族に支えられていること。こんな素敵な18歳のお祝いをしてもらえる彼女は幸せで、彼女自身もその幸せを存分に感じているのだと思いました。

Thursday, September 29

ラマダン

あと数日でラマダン(断食月)が始まります。

昨夜夕食に招んでいたマレー系の友人に聞いてみると、最初の何日かがつらい、のだそうです。
そのうち、生活リズムができてきて、ランチの時間には多少空腹でも夕方頃にはそれほど感じなくなり(確かに、おなかが空きすぎてピークを超えると空腹感はなくなります)、日没とともに食事をすれば大丈夫だといいます。人によっては、日没に食べ、その後もスナックなどをつまみ、夜食をとり、さらに夜明け前に重たい朝食をとるということですが、これは太る原因。彼女は、日没後の断食明けの食事以外は夜明け前にミルクを一杯飲むだけだそうです。本当に、そんな食生活で1日のエネルギーがまかなえるのでしょうか・・・。日本人のスタンダードからはやっぱりちょっとふくよかな彼女、ラマダンでダイエット、と張り切っています。ラマダン中もダンスのレッスンは続ける、というのですから、見上げたものです。おなかが空くと、何も考えられなくなる私にとっては、とても信じられません。

日本でもプチ断食がブームで、これは、デトックス効果、解毒と体の調子を整える効果があり、食生活や生活習慣改善にも役立つといいます。でも、イスラムの断食は、この暑い中で水も飲んではいけないのです。当然、昼間はクーラーの効いた部屋でほとんど動かず、仕事もしない、非効率な毎日となります。外に出ていたら脱水症状を起こしてしまうでしょう。ラマダン中の昼間の街はとても静かです。

子どもに何歳から断食を始めさせるかはその家の方針によるようです。早ければ3歳ぐらいから、まずはオヤツを食べさせない、といったレベルから慣れさせるそうです。確かに小さい頃からやっておけば、できるようになるのでしょう。例外として、女性は妊娠中などの場合には断食をしなくてすみます。旅行中もやらなくていいそうです(だから、いつも国王は英国に逃避旅行しているのでしょう・・・)。免除された部分は、あとで、適当に補えばよいそうです。

友人は数年間ヨーロッパで生活していたのですが、「旅行」でなくて「住んでいた」のでその間もやっていたそうです。みんながやっていないところでやるのは大変では、と思ったのですが、実は楽な断食だったといいます。ヨーロッパの冬は日照時間が短いので、普通に朝食をとって、ランチを抜いて早めに夕食をとればいい、といわれて、思わず納得しました。仕事も忙しくて、気がつけば夕方という感じだったそうです。ただ、逆にいえば、イスラム歴は年によってずれてくるので、夏にあたることもあります。そうなったときはどうするのでしょう? 夜の10時になっても明るい空をおなかを抱えて恨めしげに眺めることになるのでしょうか? さらにいえば、もしも、白夜の北欧で生活する敬虔なイスラム教徒がいたら・・・。1日中、全く飲むことも食べることもできなくなってしまいます! さすがに、そういうときは、母国の時間でやるなど融通を利かせるようですが。

友人は、まさにラマダン期間中、私自身の一時帰国日程と重なって日本訪問予定です。
今回は、「旅行」にあたるので断食はしないことになります。日本食もかなり好きな彼女。
そうすると、ダイエット計画もなかなか難しいのかもしれません。

Wednesday, September 28

秋から夏へ

週末の駆け足一時帰国から戻った昨夜、空港に降り立ったらいつもどおりのムワーッとした空気。
秋の風を感じる日本から一気に季節が戻ってしまいました。
この温度差はやはりこたえます。

日本との時差はわずか1時間。これは、本当に楽です。世界地図で見れば、赤道に向かって斜めに降りていくわけです。そして、ここからさらに南下していけば、季節は逆ではあるものの、再び四季のある世界へ。地図という平面を眺めていると忘れてしまいますが、地球は丸いということをふと思い出す瞬間です。

日本では当然のことながら、秋物商戦真っ盛り。なぜか、この国では、Grand Saleなるものが最近始まったようです。季節感がないということは、季節商品もないということで、バーゲン時期もいってみればいつでもよいわけです。今までも、一応、セールの時期というものはあったのですが、今回のGrand Saleは、政府主導のようです。シンガポールなど周囲の季節のない国々でも、バーゲン時期はだいたい決まっていますし、マレーシアやタイなどが観光振興の一環でセールのプロモーションにかなり力を入れていることに触発されたのでしょうか。つい最近始まって、ラマダン明けぐらいまで1ヶ月も続くそうです。新聞によれば、このプログラムに参加するデパートやお店は、商品在庫の何%を何%オフにしなければならない、などと決まっているようなのですが、普通は需給バランスで価格は決まるもの。何とも不思議な感覚ですが、この訳のわからなさ加減は何ともこの国らしいです。ラマダン中の国民の購買意欲を盛り立てて空腹を忘れさせるためなのか、観光客がますます少なくなるラマダン中に少しでも訪問客を確保しようとする策なのか。いずれにせよ、効果はそう期待できませんが、とりあえず一消費者としてはモノが安いことはいいことです。ただ、やはり、値段で勝負というよりも、本当は、モノの種類を増やして、品質をあげるということを考えた方がいい気はします。

それでも、今週末は、ショッピングモールをのぞきに行こうかと思います。
来週からの一時帰国のお土産に、相変わらずのお菓子だけではなく、何か掘り出し物があればよいのですが。

Thursday, September 22

Nail Art

爪は意外に目立ちます。
今は、日本で買ってきたシールタイプのネイルアートを自分でしていますが、よくお友達からどこでやったのか、どこで買ったのかと聞かれます。今日もランチを食べたレストランのレジで聞かれました。
今付けているものは、蓄光性のある塗料が塗られているので、夜になると光る白い唐草模様のような形のものを何本かに。ベースはクリアで、ラメ入りのトップコートを塗っています。

ネイルサロンはいくつかあります。
ネイル専門というところは1軒しか知りません。たいていは美容院の中です。マッサージやエステと組み合わせてできるところもあります。美容院では、ときどき、メニューにあるものの実際にはネイリストがいないという場合もありますが。ネイリストは基本的にフィリピン人。やっぱり、器用なようです。

日本ではネイルサロン流行り。ちょっとネイルの勉強をして、ネイリスト。あちこち行きましたが、ものすごく時間がかかり、時には自分でやったほうがよいかも・・・と思うような仕上がりのときもありました。もちろん、有名なお店、人気店、カリスマ・ネイリストのところにいけば、技術もあり、素敵な爪に仕上がるのでしょうが、あまり頻繁には行けない価格設定で、予約をとるのも大変。その点、ここでは、マニキュア・ペディキュアを両方やっても30ドル程度(約2000円)。もちろん、ケア込みです。日本だと、塗ってあるマニキュアをリムーバーで落とすだけで、+500円、などという場合も多いので、それを考えると格安で楽しめます。

アートについては、技術とセンスがものをいいます。ひとり、とてもセンスのいいネイリストがいて、アートをしたいときは彼女を指名します。一色のお花などシンプルなものだと、マニキュア料金に+5ドルぐらい。しかも、これは1本ではなく、10本のお値段なのです。もちろん、手書きです。ベースをクリアにして、アートをする、というアイディア、テクニックはまさに彼女から学びました。白いお花などは、カラーを塗らない方が映えます。このお店を中国系の友人に教えてもらって以来、何度か通いました。日本のサロンのようにきれいなお店ではないですが、マッサージも気持ちがよく、週末はかなり混んでいます。ちなみに、このお店に置いてあるネイルの本はほとんどが日本のもの。彼女たちはこれを見て新しいデザインなどを研究しているようです。ただ、並べてあるサンプルにはそんなに素敵なものがないのですが・・・。

最近、爪の一部が欠けてしまったため、しばらくネイルは自分でやっていましたが、日本から持って帰ってきたシールタイプのネイルアートも切れてしまいました。そろそろまた、いつものお店に予約をいれようかしらと思っています。

この国での数少ない気軽にできる贅沢です。

Wednesday, September 21

トラブル

昨日、友人二人が帰国。

いつもだったら、チェックインを手伝って、中に入る前までお見送りをするのですが、昨日は空港に着いたところで、さようなら。出発時刻になり、無事出発したかしら・・・と思っていたら、しばらくして電話が。

携帯のディスプレイに番号表示がない場合は、国際電話。何かトラブルでは、との想像どおり。
ああ、やっぱりチェックインまでは一緒にいるべきだった、と思ったものの後の祭り。

2回の乗り継ぎで日本に帰る予定ということだったのですが、航空券の枚数が多かったせいか(そんなことはいいわけにはなりませんが)、どうも、空港カウンター職員が、間違った部分を切り離してしまったため、たった今乗ってきた分の航空券は残っているのに、これから乗り継ぐ分の航空券がない!とのこと。航空券がないから搭乗券をすぐに発券してもらえない、という事態に陥っていました。でも、どう考えても、ミスであることは明らか。航空券の最後のページは領収書になっているので、すべての行程が記されているし、そのうちの1枚が抜けていて、しかも搭乗済みの航空券が1枚残っているということであれば、カウンターでのミスであることさえ確認したら発券は可能なはず。乗り継ぎ時間に余裕もあったので、結局ミスが確認されて搭乗券を入手できたとの連絡がありました。その後、今日の午前中、無事おうちに着いたそうです。

航空券は細かい字で読みにくく、わざととしか思えないわかりにくい記号も多いですが、特に乗り継ぎが多いときは確認をしたほうがよいと思います。前にも、切り離して渡された一部航空券をなくしてしまったケースがありました。海外旅行の際には、まずは、パスポートとビザ、そして航空券、お財布、これだけは普段以上に慎重に。

旅行中のハプニングは、その後、いい思い出になることも多いですが、トラブルになるとイヤな思い出。
あまり疑い深くなりたくはないですが、信用しすぎないほうが安全。
特に、ここの空港は事務処理能力も低いので、今後の自戒の念もこめて。

ちょうど、今週末の駆け足一時帰国のチケットが届いたので、早速確認してしまいました。

Tuesday, September 20

Made in ...

この国らしいものは何? お土産には何を買ったらいい? この質問にはかなり困ってしまいます。
石油以外にとれるものはわずか。キラキラ華やかなイメージと異なり、宝石や金などがとれることもなく、加工技術も進んでいません。ハンディクラフトといえるものも、周囲の国からの輸入品がほとんど。

今日帰っていく友人たちにも最初に聞かれましたが、結局彼女たちも、お菓子と切手以外は、周囲の国でつくられたスカーフ、小物などを買ったようです。小さな国ですが、ある意味、歴史的には島ひとつ一緒、と考えれば周囲の国のものまで「このあたりの」お土産ということはできるかもしれません。そうすると、お菓子、香辛料、ハンディクラフト、雑貨、家具などに至るまで、対象を広げることはできます。日本も、実際は、純粋にMade in Japanといえるものが少ないですが、ここでも範囲を狭めると全く何も買えなくなります。

お土産として、というよりも、こんなお店がと笑えるのは、日本の100円ショップグッズを扱っているお店。日本の100円ショップで売っているそのままのパッケージの状態のものが、3~5倍の値段を付けて売られています。このお店、置いている商品が他と違うので、ディスプレイに目を引かれ、少しあか抜けているかしら、ちょっとおしゃれなものが売っているかも、と思って入っていくと、実はほとんどの商品が100円ショップグッズ。100円ショップの偉大さ(!)を感じます。

日本の電化製品などの性能の良さから、アジアでは、日本のメーカー、ブランド名に似せた名前やロゴを使った製品はあふれています。また、コピー商品や海賊版だけでなく、マレーシアなど周辺国でつくられたお菓子や日用品には、訳もわからず日本語が書かれていて、それが「おしゃれ」であったり、「品質がいいのではないか」と思わせる手法のようです。時には思いっきり間違っている日本語表記。それでも、昔、日本でも平気で間違った英語の書かれたTシャツを「かっこいい」と思って着ている人が多かった時代を思い起こせば、一緒なのでしょう。ちなみに、日本語の書かれたTシャツも結構人気です。欧米人も漢字のタトゥーが「Cool!」だといって、「恋」のつもりで「変」という字を入れてしまっているとか、自分の名前らしきあて字が、鏡文字になってしまっているとか、そんな誤解はたくさんあります。

それにしても、この100円ショップグッズ輸入ショップは、安売り・均一の「1ドルショップ」ではなく、日本のものを扱っているおしゃれなお店、というイメージ路線です。その実、Made in Japanはひとつもないのですが・・・。直接、中国などから輸入すれば、よっぽど安く売れるはずですが、日本人的なセンス、日本語のタグといったものが、不思議な付加価値を生み出しているのです。ただ、置いてあるグッズは、おそらく、日本の100円ショップで売れなくなった在庫などを中心にまとめて引き取ってきているのでしょう。中には本当にここで使われるのだろうか、というような商品や、日本語のみの説明書きで使い方がわからないのでは、という商品もあります。

とても、お土産にはなりませんが、この国ではこんなものが流行っているというのを見るのは、意外におもしろいものです。

Monday, September 19

Moon Cake

金曜日から友人2名が遊びに来てくれているので、週末はモスクなど数少ない市内観光をしていました。ドライバー役もガイド役もだいぶ慣れてきた感じです。

土曜日は、マレー系の友人のおうちで共通の知り合いの送別会を兼ねたホームパーティー、日曜日は、中国系マレーシア人の友人のおうちでのお月見パーティー。いずれも、お友達も一緒にといってもらえたので、3人でお邪魔しました。お月見といっても、日曜日の夜はあいにくのスコール。たまに小降りになっても、雲は厚くて、残念ながら満月は全く見えませんでした。彼女の仕事柄、フランス人が多く集まった中秋の名月のお祝い。フランス語と英語が混じって飛び交っていました。プールサイドのテラスには提灯が飾られ、デザートには月餅があって、と多少はそれらしい雰囲気もありましたが、名目はともかく、いつもどおりのにぎやかでなごやかなパーティーでした。ホスト・ホステス夫妻を始め、いつも新しい人たちを受け入れ、とけ込ませてくれる雰囲気があるので、友人たちにも楽しんでもらえたのではないかと思っています。

週末、友人たちとスーパーにお買い物に行きましたが、その際にも月餅が既に安売りされていました。18日を過ぎてしまえば、クリスマスケーキと同じで、もう価値がないということなのでしょう。パイナップルフレーバーなどがありましたが、ごく普通に個別包装されるか、箱入りになったものでした。中国で賄賂になると問題になっているような、「フカヒレ入り」「ツバメの巣入り」などの超高級月餅や、立派な箱にいれられているもの、「おまけ付」(高価すぎて、どちらが「おまけ」か、という議論がでるようなものらしいですが)は見あたりませんでした。

パーティーでいただいた月餅は2種類。小さくカットしたものでしたが、そのうちのひとつは、ドリアン味! ドリアンケーキの時のように飲み込めないほどではなかったので1口はコーヒーで流し込んでしまいましたが、月餅にもドリアン餡があるとは・・・。残った1口はお皿に残したままになってしまいました。日本でいただく月餅は、ごま風味の餡にくるみなどがはいっていて、割合好みの味だったのですが、これは日本人向けになっているものだったのでしょうか。こちらのものは癖があるものが多いようです。もっとも、これが本来の味なのかもしれませんが。ちなみに、日曜日は、パーティーに行く前にホテルでハイティーをしていて、相当ケーキやスコーンを食べたあとでした。甘いもの好きなので、それでも、結局、月餅に手を出している自分に自分でアキレてしまいました。

そして、さらにおまけがあり、ホストである友人のご主人が3日後にお誕生日ということで、お開きになりかけた頃にサプライズのバースデーケーキ。バースデーケーキにしては比較的派手ではなく、普通サイズのラウンドのケーキでしたが、太めのキャンドルを1本。さすがに、彼はちょっと恥ずかしげでしたが、キャンドルを吹き消しざくっと豪快に半分にカット。

前回の失敗があるので、配られたケーキを慎重に一口。チーズケーキでした! 

Moon Cakeよりもやっぱり普通のケーキのほうがおいしいと思いましたが、いずれにせよ、忙しいけれど楽しい週末でした。

Thursday, September 15

アパート

今はfully furnishedといわれる家具付アパート生活です。
一人暮らしには広すぎる3ベッドルーム、ほとんどドアを開けたこともない使用人部屋付。

実は、1軒家を借りた方が安いぐらい超高額家賃。「当地では」最高級マンション。
一般的には、ここ数年で家賃が大暴落しています。しかもアパートの築年数もそれなりに経ってきているにも関わらず、相変わらずの高家賃で外国人向けに貸している物件です。特に日本人向けには高いという話もあります。前任者が住んでいたのと、とにかく早く落ち着きたかったため、慌てて決めてしまいました。そもそも、あまり選択の余地がなかったのです。というのも、いわゆる日本でいうマンションタイプの物件の数がものすごく限られているのです。特にそれなりのクオリティを求めると、片手に入るぐらいしかありません。一軒家が主流ですが、一人暮らしには広すぎるし不用心です。需要と供給のバランス。外国人向けの、しかも、一人暮らし向け物件がほとんどないため、家賃の高さには目をつぶって、安全とある程度の快適さを選んだという状況です。

それでも、慣れてきてから、他を探そうと思ったこともあるのですが、結局そのままです。ひとつのネックは運転が不得意なこと。長いドライブ、一車線しかないような道は避けたいと思うと、ますます選択の幅は狭まれます。でも、やはり決め手は、住んでいて安心感があること。何といっても最上階のペントハウスは大家さんが住んでいます。そのため、セキュリティや共用部分のお手入れなどはしっかりしています。また、何か故障などがあっても、比較的早く対応してくれます。

fully furnishedだと、ベッドやテーブルはもちろん、カップやスプーンまでついています。英国生活のときは、さらに、リネンなどまで揃っていて、何もなくてもその日から生活ができる状態でした。こちらでは、さすがにそこまでではなかったのですが、少なくとも、高いだけあって、電化製品は全部つけてくれました。ただ、最初からあった掃除機やアイロン類があまりにもボロボロ。使えるのですが、使い方にコツが必要なほど。先日、試しに言ってみようと、家賃の支払いとともに交換してもらえるか聞いてみたところ、昨日新品が届きました! こんなことだったら、早く言えばよかった・・・と思いました。ただ、入居の際に、かなりがんばって家賃交渉したこともあり、しばらくは言いづらかったというのも事実です。それでも、相場よりは明らかに高い家賃。いってみるものです。自分で買ってしまわなくてよかったです。

明日から友人2人が日本から遊びに来ます。普段使われていないゲストルームが活躍します。

本来は、2ベッドルーム、1スタディルーム(書斎)、という間取りだったのを、「Study」はしませんからといってベッドルームに変えてもらったので二組までのお泊まりは問題なしです。別のところに移るかどうか迷いつつ、なんだかんだいいながらも、そのまま過ごしてしまいそうです。

Wednesday, September 14

巨大ジュース

先日、ランチをしたレストランは、大衆タイ料理。

一瞬、食べ物のお店ではないのではないかと思われる、水色のペンキ。ガラスも黒っぽいものが使ってあって、外からは中がよく見えません。店名の入った看板も上のほうにかかっていて目立たないので、一瞬通り過ぎてしまいそうです。中に入っても、同じ水色一色。ちょっと食欲をそそる色ではありません。水色というのは塗料の中でいちばん安いのだとかいう話も聞きました。とにかく、こんな目立たない外観の割にはお昼はほぼ満席。その人気の秘密は、飲み物にありました。

フレッシュジュース、各種ソフトドリンクには、ノーマルとラージの2サイズ。いつもはお茶派なのですが、ジュースが目玉と聞いていたので、ノーマルサイズのフレッシュ・グリーン・アップル・ジュースを注文しました。そして出てきたのは、中ジョッキより少し大きいぐらいのプラスチックのグラスに並々と注がれた薄緑色のジュース。間違えて、ラージが出てきたのかと思い、目を疑いました。これが約140円。この量と安さは確かにすごいと思いました。ちなみに、ラージのほうは、高さはそれほど変わらないのですが、さらに横幅のあるグラス。ノーマルすら飲み干すことができなかった私は、ラージを飲んでいる人たちを見てびっくりでした。ビールなら大ジョッキは軽い、という声もあるかと思いますが。お店を見渡していちばん人気は「カクテル」なる飲み物。これは、缶詰のミックスフルーツ、シロップ、水、牛乳を混ぜたもののようです。これを飲み(食べ)ながら、巨大オムライスなどをほおばっている人たちを見ると、これが、あの体型を作るのだなぁと納得してしまいます。

最近、ようやく、政府が国民の健康を意識し、取り組みつつあります。無料ヘルスチェックや講演会などがフィットネスクラブの数とともに増えている感じです。ただ、まだまだ健康維持に関する基本知識を持っていない人が多い気がします。日本ではプチ断食がはやっていますが、来月はラマダン(断食月)。プチ断食は、体の中の悪いものを出し体調を整える効果があるといいますが、ラマダンはどう考えても体にいいとは思えません。3食決まった時間に食事をして間食を控えるとか、甘いものや油ものをとりすぎないとか、そうした私たちの「常識」とは相容れないのです。ラマダンが始まったらダイエット、という声も聞きますが、成功率は低いのではないでしょうか。先日発表された研究結果でも、夜に摂取した食べ物はそのまま吸収されてしまうといいます。日没後に食べて、夜明け前に食べる、という「夜」の2回の食事。ラマダンに入ってすぐはつらいけれど、すぐに習慣になって慣れるといいますが、その習慣が怖いのでは・・・という気がします。

ムスリムの人たちが巨大ジュースをランチに楽しめるのもあと3週間ほど。
きっと、あのレストランも、3週間後には、お昼時は閑散として、夜中に巨大ジュースがテーブルにいくつも並ぶという光景に変わるのでしょう。

Tuesday, September 13

Gecko

日本の総選挙、投票率も高かったですし、今回については、特に世界各国からも注目されていました。ところが、こちらでは新聞の2面にちらっと記事があるのみ。アジア地域で、普通の感覚の国だったら、昨日の新聞1面トップには、「LDP Landslide Victory」が入ると思うのですが。ちなみに、昨日の1面は、外務大臣である王子がニューヨークに到着したという写真(出迎えに誰が来たということのみで中身なし)、シンガポールのデング熱、マレーシアのヘイズ。

そんなことに段々慣れつつも、もうひとつ、ようやく慣れてきたのが、どこにでもいるゲッコー(gecko)ことヤモリ。

昨夜のコーラスの練習で、創作アーティストでもあるおばさまが、オリジナルデザインだという金のゲッコー・ピアスをされていました。彼女は、ゲッコーや蝶など、トロピカルなモチーフで雑貨などを作成、販売しています。ゲッコー・ピアスはなかなか素敵、とはいえ、本物のゲッコーのほうは、まだ「かわいい」とまでは思えません。

忘れもしませんが、到着直後、ホテルで過ごした2泊目。部屋に戻り、テーブルに載せておいた新聞をふと持ち上げた瞬間、3,4cmのサイズのベイビー・ヤモリが・・・。思わず、悲鳴をあげてしまいました。こちらも怖かったのですが、相手のほうはもっとおびえてしまったらしく、新聞から転げ落ちたあと、一瞬停止。その間、両者動けずみつめあった(?)まま。1秒後でしょうか、5秒後でしょうか、あちらは、脱兎のごとく逃げていきました。

2日目にして早速洗礼を受けたわけですが、本当にヤモリはあらゆるところにいます。とても、慣れられないと思ったのですが、壁を走っていく姿を見ても、黙認できるようにはなりました。たまに、鳴き声も聞こえますが、意外に甲高く大きな声です。サイズは、10cm程度でそれほど大きくなく、色も比較的薄い感じなので、おもちゃのゴムのヤモリと同じような感じです。慣れてくるとそれほどグロテスクさは感じなくなってきます。害虫を食べてくれるのでいいのですが、あちこちにフンを落としていくので、お部屋の掃除は大変になります。

まだまだgeckoモチーフの雑貨を喜んで使うほど、gecko好きにはなれません。それでも、見かけても叫ぶことなく、フンを掃除しつつ、彼らと共存していかなければならないというアキラメの境地には至っています。