Sunday, May 28

俳優座

 本当は、ひとりでお芝居を観にいくのはイヤなのですが、招待券を1枚だけいただいていて、迷いましたが行ってきました。

 文化に飢えていたので、とにかく、機会さえあれば逃したくない!という気持ちが相当強くなっているようです。

 イプセン没後100周年ということで、イプセンの「民衆の敵」というお芝居@俳優座。まったくこのお話は知らなかったので、正直なところ興味はそれほどなかったのですが、とりあえず、おうちから近いというのも行こうかしらと思ったポイントの一つでした。

 イプセンといえば、「人形の家」。これ以外実はまったく知りませんでした。「人形の家」と同様、社会を鋭く批判する社会劇。原作の舞台を現代とも思われる日本に移し、主人公ほか主な登場人物の性別を逆転させているほか、あらすじは原作に近かったようです(といっても、原作を読んでいませんが・・・)。権力と階級社会、公害、絶対多数・民主主義の危険、マスコミの怖さと大衆に迎合するマスコミ、「勇気がない」からマジョリティーの一員となる人々・・・。重いテーマでしたが、アレンジはもちろんされていたものの、100年前に書かれたと思えないほど今にも当てはまる部分がありました。

 日曜日の昼間、バタバタと用事の合間に観にいきましたが、ちょっと重めだったとはいえ、最後は一応明るめのエンディング。というか、主人公の女性の強さを感じさせるもの。自分でチケットを買ってまで行きたい作品ではありませんでしたが、たまにはこういうお芝居を観て物事を考えるのもよい機会なのかもしれません。

1 comment:

chestnuts said...

thonちゃん
ぜひ誘ってください!