Thursday, November 30

Sideways

 「人生は極上のワインのように、そのピークを迎える日まで日ごと熟成し、複雑味を増す。それからはゆっくりと坂を下っていくが、ピークを過ぎた味わいも捨てがたい・・・。」

 話題となったカリフォルニア・ワインロードの男二人旅の映画。寄り道しながらのワイナリー・ツアーが自分探しの旅になるというお話。

 まだ観ていないのですが、この映画をテーマにしたワイン会に参加しました。泡だけは映画で良いのがでてこないそうで、ホワイト・ハウスでも供されて、アメリカでベスト・スパークリングによく選ばれるIron Horse Wedding Cuvee。あとは、主人公の一人がピノ好きで映画の中でもピノ・カベルネ論争あり、ということで、赤ワインはピノが中心でした。ピノは好きなのでうれしかったです。基本的には映画のエリアで作られたワイン。Hitching Postという映画でもキーになるワイナリー、Foxenのワインなど、かなりの本数をいただきました。しかも多くのワインが、まさにアメリカ・ワイナリーツアーで買い付けてきてくださったもの。日本ではまだ手に入らない、あるいは、ほとんど手に入らないという貴重なものもありました。それでも、最近はアメリカのワインもかなり日本に入っているということで、購入できるものも増えてきているそうです。泡、白、ロゼ、赤10本以上。これに、コルクの形をしたシェーブル、ブションや冬季のチーズであるモンドール(モンドールの皮が絶品でした!)など、ワインにあうセレクションのチーズやお食事をいただきつつ、次々とボトルが空になっていきました。

 映画を観ていたらもっと楽しめたのだと思います。早く映画を観て、いただいたワインの復習をしなければ。アメリカのワイナリーツアーにも、いつか行ってみたいと思います。

 ワインの複雑味がわかるほどの舌と知識は持ち合わせていませんが、おいしく楽しくいただきました。
 

Tuesday, November 28

有機野菜

 最近、有機野菜を使ったお店が増えている気がします。ナチュラル・ハウスなどがブームになった頃にもレストランやカフェがぱらぱらできましたが、また、マクロビ・ブームに伴って増えてきているのでしょうか。

 先日目黒でノニ・ジュースを飲んだお店も有機野菜を中心にした小さなカフェ風のお店でしたが、今度は中目黒。root higasyihamaというイタリアンです。ここはワインも自然派にこだわっているところでした。

 そういえば、本当に体によい野菜や果物というお話を伺ったときに、有機野菜といっても無農薬ではないこともあると聞きました。確かにどのタイミングまで農薬を使っているかなどで、表示は異なるというのも聞いたことがあります。それに、有機栽培というのは、農薬と化学肥料を使っていないということ。少なくとも、有機肥料は使っているわけです。これの先を行くのが無肥料栽培。もともと土には栄養分があり、人工的な肥料などいらなかったのが、肥料を入れ続けることによって自然回復ができない悪循環に陥っているという発想から、一切の肥料なしで栽培する農法。ここまで徹底するのは相当大変でしょうが、確かに、本来あるべき姿なのでしょう。これで健康になったという方もいらっしゃるそうです。

 確かに有機栽培のものは野菜や果物本来の味がしっかりあっておいしいですし、より健康になれるという気分に。作った人の顔が見える食品というのはやはり安心感があり、気持ちの良いものです。それでも、お買い物に行って、ついついお値段の安い輸入野菜にも手が伸びてしまう私には、徹底した有機栽培(さらには無肥料栽培)信望者にはなれそうもありませんが・・・。
 

Monday, November 27

鍼灸初体験

 前々から興味はあったものの、ちょっと怖くて試せなかった鍼。

 妹のお友達が資格を持っていて、うちまで来てくれるということで、以前からお願いしていたのをいよいよ実現。

 うちに戻ると、すでにソファーベッドを診療台代わりにタオルなどの準備もされていました。体調などについて聞かれて、軽いマッサージ、触診をしてから、治療方針(?)が決まったようで、早速、鍼を。注射が大嫌いで、予防接種でも決して注射針のほうは見ないことにしているので、実は相当緊張。注射針と違って小さく細いものなのでほとんど痛くないと聞いていたのですが、ふくらはぎあたりにちくちくと痛みが。痛みは我慢する必要はないそうです。良薬口に苦しではないですが、やはり痛みを耐えてこそ・・・なのかと思っていたのですが。それで、すぐに痛いというと、これは必要ない鍼なのでしょうということで、抜いてもらうことに。確かに、足の甲は一瞬ちくっとした以外は痛みがなかったので、刺激に対しては個人差が大きくて、しかも、敏感に痛さを感じる部分も人により、時により異なるようです。鍼に対しては恐怖心からか、そもそも敏感なのか、あまりあわないという判断。2,3箇所だけで、それでは温灸にしましょうということになりました。頭や足の指、背中などにお灸もやってもらいました。こちらも初体験。こちらのほうは特に問題はなく、熱く感じたら外してもらうのでつらいこともありませんでした。普段治療に来ている患者さんよりも相当重症な冷え性ということで、普通であれば熱さを感じる頃でもまだ感じなかったり、通常であれば赤い斑点のような反応がでるはずがそれがまったくでなかったり、根深い冷え性のため効果のほうは1度では不十分だったようですが。おなかや背中を温めたマッサージ器で軽くマッサージ(結構いろいろと「新兵器」があるようです)、その後、首などを中心にハンド・マッサージ。これが強めでとても気持ちよかったです。鍼には痛いと大騒ぎしたのに、マッサージはいくら強くやっても大丈夫ですね、といわれてしまいました。

 1時間ぐらいやってもらって、気持ちはよかったのですが、皆おなかがキュルキュル。とりあえずそろそろ食事にしましょうということで、最後に足の指に絹のひもを結び付けてもらいおしまい。これは、血行をよくして冷え性解消のためにいいのだそう。

 初めてのことばかりでちょっと緊張気味で、普通のアロマやマッサージのときと違ってリラックスはできませんでしたが、おもしろい体験でした。続けたら確実によさそうです。資格もなく、せいぜい民間資格で簡単に始められる他のマッサージと違って、3年間の専門学校通学、卒業で国家資格を取っている鍼灸は、やはり違います。いろいろ試しにいっていても、さすがに鍼灸はいきなり行けないと思っていたので、やってもらえてよかったです。また、お願いしたいですし、興味がある方にはお勧めしたいと思います。

Sunday, November 26

炭酸煎餅とサイダー

 この二つ、どちらも有馬温泉名物。知りませんでした。

 炭酸煎餅は宝塚でも見かけて、関西では一般的かと思ったら、そういうわけでもなく、どうもこの2箇所のよう。そういえば、宝塚にも温泉がありました。炭酸泉を使って作った薄焼きの丸くて軽ーいお煎餅。プレーンでも結構甘みもあります。京都の八橋に、栗、黒ゴマ、イチゴなど様々なバージョンが出ているように、炭酸煎餅もいろいろ種類が増えたのは最近のようです。青海苔風味、レモン味、2枚重ねにした抹茶クリームサンドなど。

 そして、実は有馬温泉はサイダーの発祥の地だそう。サイダーのそもそもの語源、オリジナルはcider、フランス語ではシードル。つまりリンゴ酒。それがなぜか日本では甘味をつけた炭酸水のこと。人工的な甘みが苦手でいわゆる清涼飲料水系はほとんど口にしないので試さなかったのすが、有馬温泉の昔ながらのサイダーのビンは、ちょっとレトロでいい感じでした。

 普通温泉地といえば、温泉饅頭。それが有馬温泉では、温泉饅頭よりも炭酸煎餅。個人的には南部煎餅のほうが好みですが、その土地ごとでの新たな発見、というのは楽しいものです。

Saturday, November 25

有馬温泉

 バンコクで有馬温泉という名前のマッサージ屋さんに行きましたが、今回は本物の有馬温泉。

 有名ですが、なかなかチャンスがなくて初めてでした。梅田からは直行バスで1時間・・・のはずが、結局渋滞で倍ぐらいかかりました。それでも、近いです。太閤の湯へ。かつては普通の温泉旅館だったらしいホテルを、スパスタイルに変えて成功したようです。特に、バスチケットとのタイアップは確かにお手軽で便利でした。基本的には、ラクーアなどと似たスタイルで、館内はロッカーキーでキャッシュレス。なんといっても、メインは、金泉。鉄分が多いため赤っぽい色で塩分が含まれているお湯です。ここでは、六甲から来ている炭酸泉の銀泉と2種類があって、そのブレンド、岩盤浴なども楽しめます。お湯はとてもよく、さすが温泉どころ。ただ、スパとしては、ラクーアのように、テレビ付のリクライニングソファがあるわけではなく、そこまで長時間は過ごせませんでした。

 有馬温泉は日本最古の温泉で、土を掘る技術がない頃から湧き出ていたそうです。金泉、銀泉(炭酸泉とラドン泉)それぞれ高い効能。お湯のよさはお墨付きです。温泉の中でのおばあさんたちの会話によれば、昔は、もっと真っ赤で、タオルや衣服にも赤い色がついたものだった・・・ということなので、これが効能とかかわりがあるのか、色だけの問題なのかは不明ですが。実は、日帰りで使える公共の温泉もあることに気づきました。紅葉の時期ということもあって、狭い山道はかなりの混雑でしたが、ふらっとドライブして、公共温泉で温まって帰る、というのもなかなかよさそうです。逆に、落ち着いた温泉旅館でのんびり1泊というのも魅力的ですが。

 これから寒くなり本格的な温泉シーズン到来。近場でいい温泉というのがある環境はうらやましいです。

Friday, November 24

豆皿懐石

 祇園で豆皿懐石をいただきました。

 豆皿とは手塩皿とも呼ばれる小さなお皿のことで、京都の遊びどころでは古くから酒の肴を手塩皿で供する習慣があったとのこと。いろいろな種類をちょっとずついただきたい!という女性にぴったり。お刺身、煮付け、おひたしなどが2,3口分ずつ盛られた豆皿がお膳に載せられていて、見た目もとても素敵です。豆皿の形や色なども様々。豆寿司というのもあって、こちらは一口大の手毬寿司に近い感じ。箱にいれられていて、蓋を開いたときはそのかわいらしさに感動します。野菜のお寿司などもあり、すべてお味もついていてそのままいただける状態。

 お店は、おそらく昔の置屋を改築したもので、中はモダンテイストも取り入れたカウンターと掘りごたつ式の可動テーブル席。インテリアは和テイストばやりなので、東京にもありそうな感じの女性好みな雰囲気でした。

 せっかくの秋の京都ということで、建仁寺と清水寺にも立ち寄り、最近人気の黒のおたべなどのお土産もの屋さんを冷やかしたり、と短時間の立ち寄りでしたが、久々にちょっと観光を楽しみました。

Tuesday, November 21

辛いもの

 辛いものが苦手、特に、唐辛子とにんにくの組み合わせは・・・ということで、実はいちばん苦手としているのは韓国料理。次は、緑色だったり、普通の色で、辛くなさそうなくせに辛い、だまされた!と思うタイ料理。南の島時代も、辛いのに何で大丈夫なの?と聞かれるインド料理を除いて、なるべくパスしてきていました。インド料理の辛さは私の中では違う辛さで、しかも、辛さが選べるので大丈夫なのです。唐辛子はとにかくダメなので、皆が追加で頼むグリーン・チリなどもってのほか。

 それでも、辛さはだんだん慣れてくるようで、以前よりずいぶん辛いものも大丈夫になりました。
 自分でお料理していても、鷹のつめなど、少なめとはいえ、結構使っています。

 先日は、懐かしのFish Head Curryをいただきました。南の島の人気のノン・ハラル中華レストランの名物料理。ボウルのようなお皿からはみ出しそうな目をぎょろぎょろさせたお魚の頭は忘れられません。かなり辛いですが、オクラ、ナスなどのお野菜もとろけそうになりつつたっぷり入っていておいしかったす。大皿なので、人数が多くないと頼めない一品。切り身部分のお魚カレーのほうは、一人分でも頼めますが、やはり、頭の部分のほうが人気でした。久々のシンガポール料理のお店で、このFish Head Curryをいただきました。日本なので、お魚は小さめ、ココナッツの香りがするので一瞬油断したのですが、その辛いこと! 今までいただいた中で最も辛かったです。それでも、これをいただけるようになったということは、相当成長した、というか。辛いだけではなく、辛くてもおいしかったので手が出せたのですが。パイナップルやトマトで中和しつつ、結構いただきました。その日オーダーしたものは基本的にスパイシーなものが多かったのですが、エビの揚げ山椒がらめも相当ピリッときました。唐辛子じゃないので、平気、といいつつ、やっぱり揚げた赤い山椒は辛すぎました・・・。

 辛いもの続きで、苦手なのでいつも避けていた韓国料理も。ただし、この日はレセプションで、しかも韓国宮廷料理。宮廷料理というのは辛いものは少ないそうで、オードブル的なものは、彩りもきれい。コチジャンなどのソースを除けば基本的には普通の味付け。サムタゲンも初めていただきました。明らかに辛そうなキムチには手を出さずだったので、ほとんど辛いものはありませんでした。宮廷料理系を毎日いただくわけではないでしょうから、やはり普通はもっと辛いものが多いのでしょうが。

 辛いものは体を温めるのでよいのですが、辛さに慣れすぎるとよくないとも。ワサビやマスタードは大好きなので、辛いものすべてがダメなわけではないですが、また、少しずつ幅を広げていくのも楽しいかもしれません。
 

Monday, November 20

マリー・アントワネット

 久々のミュージカル。
 
 ロンドン時代は頻繁に行っていましたが、日本ではチケットのお値段と入手が大変なことが多いこともあり、気楽に新作がかかるたびにふらっと行く、ということができないでいました。

 e+で割引チケットを発見、早速興味を持ちそうなお友達を誘っていってきました。遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」をベースにした新作。11月に初演となったばかりです。レミゼラブルのような感動はありませんでしたが、まぁ楽しめました。前半、18世紀らしい華やかな宝塚的なドレスはいいのですが、ストーリーや歌、ダンスとしてはどうかな・・・と思いましたが、後半はフランス革命という時代背景、人間模様や心情の変化、成長ぶりなどが前面にでてきていた感じでした。いきなり、ものすごい大人になって落ち着いてしまったアントワネットにあれっと思ったりしましたが。まぁ、だいたい、ミュージカルというのは、バレエほどではないにしても、ストーリー的にはすごい飛躍があったり、ひどく単純化されたりしているものですが。比較的豪華キャストで、不思議な「錬金術師」の存在などもおもしろかったですが、やはり日本語というのはミュージカルに乗りにくい言語だと感じてしまい、日本語だとストレート・プレーのほうがいいような気もします。

 これから舞台ものが多い時期、最近しばらくご無沙汰している歌舞伎や文楽といったものを含めて、いろいろ行きたいと思います。

 

Friday, November 17

Noni

 ノニ・ジュース。以前から気になっていたのですが、飲むチャンスがありませんでした。

 目黒の有機野菜レストランでノニ・ジュースを発見。興味津々で、お店の方にどんなお味ですか、飲みにくいですか、とお聞きしてみると、「・・・変わった味です。でも、女性の方は結構飲めるとおっしゃいますよ」と決して、おいしいとか、お勧めです、という言葉は出てきませんでした。一般的に女性のほうが飲食物に対する好奇心は旺盛、新しいものにチャレンジして、しかも受け入れられることが多いと思うので、ノニを頼むのも大半は女性なのでしょう。

 それにもめげず、このチャンス、飲みやすいトニック割りでお願いしてみました。

 予想通り、変わったお味。なんというか、漢方やハーブなどの薬っぽい感じの独特なお味。おいしいとはいえませんでした。それでも全部飲みきれたので、体によいと思えば飲める、という感じでしょうか。もう一度飲むかといわれると、できれば違うものを・・・と思いますが。

 「ノニ」は確かタヒチ、というイメージがあったのですが、は古来より南太平洋のポリネシア地方で「命の果実」として大切にされてきた果物ということで、タヒチ、ハワイ、サモア、ニュージーランドの島などに加えて、最近は国産もあるようです。東南アジアでは栽培されていないようで南の島ではみかけませんでした。一度は、という好奇心はとりあえず満足させられました。

Beaujolais Nouveau

 解禁日はさすがにあちこちでパーティーが。

 お誘いも多かったですが、ご近所のサロンでの会に参加。なんと、10種の比較試飲でした。

 いちばん、なじみのあるGeorges DuBoeufに始まり、Louis JadotやLeroyなどのBeaujolais-Villages Nouveauも。飲み比べてみると、確かにどれも新酒なので、軽くてフルーティーなのですが、結構しっかりしたものもありました。Primeurとつくものは、2年ぐらいは寝かせてもよいそうで、Nouveau=早飲み、ではなく、早く飲めるような特別な作り方でも、大量生産的なものから一ランク上のしっかりしたものまであることを知りました。香りも基本はストロベリーなどの甘い感じなのですが、意外に違いました。最後のほうは酔っ払ってきていて、違いがよくわからなくなってしまいましたが。ソムリエやアドバイザーの資格を持っている方が多く、思いっきり素人なコメントしかできませんでしたが、とりあえず自分の好きなものというのがわかったのがよかったです。あわせるお料理もおいしくて、煮物や鳥のから揚げなど、ちょっと意外なとりあわせがぴったりしていました。チーズは、比較的定番のBrieやBoursin Poivreトブルーチーズ、そしてなかなかおいしかったのは、北海道産のGouda。やはり日本人の好みを熟知して作るチーズは「うまみ」が違うそうです。

 基本的には、お祭り。毎年、今年は今までにない良い出来、当たり年といわれることばかり。単なる宣伝文句だと思いますが、やはりこの時期になると飲みたくなります。お値段的には、正直なところお味の割りに高い、と思います。これは参加者ほとんどの一致した意見。原価は相当安くて、輸送費がほとんどなのだそうです。11月第3木曜日直前のパリの空港はワインでいっぱいで乗れないことがあるとか。すべて空輸しなければならないし、時間が勝負なので仕方がないのでしょう。

 それでも、初物好き、お祭り好きの日本ではかなり定着したNouveau。最近たまに聞くイタリアの新酒ノヴェッロのほか、他の国でも、当然、新酒というのはあるそうですが、Beaujolaisのみがここまで有名になったのは、広告宣伝のうまさの勝利だそうです。

 踊らされてるのかな、と思いつつ、やはり飲まなければという気分になってしまいます。昨年は無縁の南の島にいたのですが、今年は、いろいろと勉強になりつつ、たくさんのワインを楽しむことができました。

Wednesday, November 15

Aurora

 カナダのオーロラのお話を聞きに。

 ヨーロッパ、アフリカ、アジアと関わってきて、実はなかなかご縁がなく旅行でも行ったことがなかったカナダ。もちろん、オーロラはカナダ以外でも見られますが、日本から行くことを考えるとカナダがいちばん手軽なのではないでしょうか。ロンドン時代に、アイスランドに行きましたが残念ながらオーロラは見られませんでした。

 旅行社の方のお話だったので、当然ではありますがどちらかというとオーロラ・ツアーの宣伝、という感じでした。極寒への防寒対策、犬ぞりの話などおもしろかったですし、もちろん、いきなり科学的な説明があっても難しくてわからなかったとは思いますが・・・。映像を見せていただき、壮大な自然の中にゆらめくオーロラの美しさにうっとり。意外だったのはほとんどのオーロラが緑色だったこと。七色に輝くオーロラのカーテン、というイメージがあったのですが。

 あとで、気になって調べてみたところ、この「七色」はよくある間違いでした。虹は七色と表現されますが、オーロラはそのようなプリズム作用、色のバリエーションはなく、一般的にいちばんよく見える色は緑、下層のふちのあたりがピンクっぽく、上層の人間の肉眼では見えにくい部分が赤という感じで、あとは白っぽかったりするようです。その昔、日本でもオーロラが見えたことがあり、赤かったので「山火事」と勘違いされて記録されていたこともあったとか。赤は情熱の色ですが、血を思い起こす色で、不吉といわれることもあり、赤いオーロラが突如空にかかれば、きれいだったとは思いますが、当時の人たちは相当不安になったのではないでしょうか。オーロラはその電磁によってイルカなど動物の行動を狂わせるそうなので、人間にも何らかの影響を与える可能性もあるのでしょう。

 緑のオーロラの映像とともに、「にほんごであそぼ」や数多くのCMソングを歌っている「おおたか静流さん」の歌。実は、この方のことを知らなかったのですが、歌声を聴くと、あ!聞いたことある、という感じでした。オーロラと音楽のコラボレーションというのは古くからあるようです。確かに、ゆったりと動くオーロラからは音楽が聞こえてきそうな感じです。彼女の伸びやかで自然な歌声によるAmazing Graceや赤とんぼなどの童謡は、オーロラにぴったりで素敵でした。来年予定されているツアーは、まさにオーロラとのコラボ・コンサートがあるそうですが、寒くて大変そうです・・・。

 オーロラ、来年というのはムリそうですが、カナダの大自然とともに、いつかは見てみたいな、と思います。
 

Monday, November 13

園山

 恵比寿の古民家を改造した隠れ家レストランがあるということで、ついでにお誕生日のお祝いも兼ねていただいて数人でお食事。

 結構、看板のない、知る人ぞ知るお店というのは恵比寿界隈にもありますが、ここはまた本当にわかりにくいところにありました。恵比寿在住なのにまったく知らなかったのですが、週刊誌を騒がせているジャニーズの一人ともうわさになったという園山さんという料理評論家(料理評論家という職業自体は、最近、流行ってますね)の家庭料理風小料理屋。位置的にはたまに他のレストランなどでいったことがあるエリアでしたが、路地を入っていった一軒家で、えー、これがお店、というところでした。事前ネット情報どおり、ご本人を含め系統や雰囲気が似た感じの美人ぞろいのスタッフ。

 持ち込みしていただいたシャンパーニュで乾杯をして、あとは、作れそうだけど一味違う感じの家庭的な和食のコース。ごま油の香りの効いた赤キャベツのサラダ、懐かしい感じのポテトサラダ、ニンジンそのまま1本入りの肉じゃが、めでたいということでセレクトしてくださったらしいタイの煮付けなどなど。ケーキも持ち込みしてくださっていたので、一口しか試せませんでしたが、納豆を使ったショコラなど、デザートはちょっと変わった感じでしたが、どれも健康によさそうな感じでおいしかったです。

 場所柄、そしてオーナーが園山さんということもあって、芸能人や有名人の利用も多いようです。
 なぜ、このお家なんですか、と聞くと、なんとなくいいと思ってとのこと。今までも、白金のキエンキエラや京都の町屋レストランなど、古民家改造系はそれなりに行ったことがありましたが、お庭もあって、看板なしで小さな表札のみというところは初体験。一見さんお断り(かどうかは知りませんが)、口コミ系というところがまたよいのでしょうか。

 今年は、ちょっと変わった印象的なバースデー・ディナーになりました。

Hot Yoga

 連日のお祝いディナーでの食べ過ぎ、飲み過ぎに加えてバレエがお休みのため運動不足を感じて、久々に、オープンしたてのスタジオでHot Yogaに。新しいのでもちろんとてもきれい。シャワールームの数も多く、シャンプーなどアメニティーもそろっているのはよかったのですが、1時間のベーシックコースはちょっと短くて物足りない感じも。

 最近、雨後のたけのこ状態で、Yogaスタジオができています。恵比寿にはもちろん、目黒にもHot Yogaは少ないにしても普通のスタジオやダンスと兼ねているところがあちこちに。新規で、そうした既存のスタジオとの差別化をはかってやっていくには、インパクトは今ひとつ、という感じ。料金体制やシステムもほとんど同じでした。スタッフは感じがよく丁寧(慣れてはいないですが)、女性専用なのでインテリアなども女性向きでおしゃれ、ではあるのですが。

 体験に来ている人数も少なく、そのまま入会した人も少なそうな感じ。ちょっと何か考えないと、経営は厳しそうな気がしました。

 物足りないといいつつ、久々にいつもと違う筋肉を動かしたので少し筋肉痛を感じています。やはり体は動かさなければ、と反省しつつ、また新しいところを見つけたら体験に行ってみようかな、と思っています。

Saturday, November 11

Vegetarian

 友人がベジタリアンになったとのこと。大人になって何かのきっかけでお肉抜き生活にはいるなど、主義としてベジタリアンになるというのは、アレルギーがでてしまって急に何かが食べられなくなるのと同じぐらい、意外と多い気がします。

 彼女はマクロビにはまったのがきっかけで、徐々にお肉、お魚、乳製品と抜いていくようになり、今はすっかりお野菜のみだそう。私自身、お肉がなくても生活していける自信はありませすが、お魚もまったくといわれると相当さびしく、ヨーグルトやチーズなし、という生活は考えられません。しかもパンも普通のところのものは食べられないということになるわけです!

 人それぞれ、嗜好は異なり、体調にあうものも違うわけなので、自分にあう食生活をすればよいとは思うのですが、Veganはやはり大変。たんぱく質はお豆腐などお豆系からとるしかないし、カルシウムなど必要な栄養素の確保はかなり難しいと思います。

 南の島時代も、お友達を招待するたびに、今回は豚・アルコール抜き、調味料のアルコールもダメ、5のつく日はベジタリアン(道教にはこういう風習があるそうです)、コリアンダーのアレルギーなど、いろいろ考えなければならなかったのですが、日本に帰ってからも、実はそういう機会がとても増えている気がします。

 小さい頃はアレルギーもあり、食べ物もいろいろと制限され、実際好き嫌いも多かったのですが、最近はかなり(ゲテモノ以外は)何でも食べています。それでも苦手なもの、できれば食べたくないものはそれなりにあります。そんな私でも、好きなものは好き、おいしいものは楽しみたい、と思うので、いろいろ食べられないというのはさびしい・・・と感じてしまいますが。

Thursday, November 9

バカラ

 今年もガーデンプレイスはバカラ。

 実は去年はなかったそうで、2年ぶりの復活だそう。今までよりもシャンデリアの大きさは大きいものだそうです。久々に点灯式にも行きましたが、数年前の点灯式のほうが、聖歌隊がキャロルを歌う中、人口雪が降り、人もすごく集まっていてよかった気がします。今年はゴスペル風な歌はともかく、挨拶が長かったのです。確かに、このバカラを設置するのは、相当スポンサーが必要なことは間違いないのですが、ちょっとスピーチと宣伝が長くて多すぎでした。

 点灯式はともかく、バカラ以外のクリスマス・ツリーや木々へのイルミネーションはいつもに増して華やかで素敵。やっぱり、クリスマスが近づくとガーデンプレイスの近くに住んでいてよかった、と感じます。遅くに帰るとライトアップが終わってしまっていてがっかりしますが。

 日がどんどん短くなっていき寒くなっていく中で、イルミネーションの美しさは、楽しく暖かい気分にさせてくれます。三越内でもクリスマス・グッズの販売が始まって、このまま世の中クリスマス、そして年末の雰囲気となっていくのでしょう。久しぶりの冬の近づきを味わいつつ、今年ももう残すところわずかになっていくことに、ちょっとさびしさも感じます。

Wednesday, November 8

Italian三昧

 バースデーのお祝いということで、イタリアン三昧、というほどではないですが、行ってみたかった2軒に。

 麻布十番のKioraと恵比寿のRosetta

 Kioraはシャンパーニュで乾杯、選べるプリ・フィックスにかなり迷いつつ、旬のサンマなどもおさえつつ、お魚中心に。サンマはボリュームもあり、味付けもしっかりで、ちょっと重いかなという感じでしたが、ヒラメのカルパッチョがおいしかったです。どれも、ソースはバルサミコやハーブなどシンプルでも、付け合せに巨峰を使っていたり、なかなか凝っていました。イカ墨を練りこんだ小さな平たい丸のパスタはヤリイカとコバシラであっさりとしていておいしかったです。口中黒くなる心配もなくて・・・。ジビエもいいかなと思いつつ、メインもタイのソテーを選択。デザートはちょっと大満足という感じではありませんでしたが、雰囲気、サービスともによかったです。デザートには、イタリア語でHappy Birthdayと描かれたプレートに乗せられていました。丸い小さなパンがおいしくて何度もお代わりしてしまいました。

 Rosettaは、かつて、継之介という姉妹店のほうに行ったことがあったのですが、こちらはオーナーが変わってしまったそう。本家のRosettaは前菜の神戸牛の握りずしが有名ということで、これも入っているので結局やはりコースをいただくことに。おまかせのメニューでしたが、とにかくボリュームの多さにびっくり。海ぶどう、かつおのたたきなど、和風な前菜盛り合わせだけでもかなりおなかいっぱいに。ホッキ貝の大きな殻に豪快に盛り付けられたパスタ。貝や白子まではいったブイヤベースでもうおしまいでもいいのに、というところで、さらにメインのお肉。さらに、デザートは階下のラウンジに移動。当日その場で言ったのに、デザート盛り合わせプレートにはキャンドルが。歌まで歌っていただいきました。実は、そのほかも2人お誕生日の方が。やはり、11月お誕生日多い説が証明されたような気がしました。

 雰囲気も違ってどちらもよかったですが、Rosettaのほうがアットホームな感じで個人的には好み。やはり、恵比寿びいき、なのかもしれません。

Monday, November 6

ボーカル・レッスン

 こりもせず、体験レッスンに。

 余裕がでるとついつい試しにいってみたくなります。

 今回はグループ・レッスンということで、行ってみると、その日の体験はもう一人しかいなくて二人だけ。体験レッスン用のテキストに沿いつつ、1時間弱。さすが、YAMAHA系列の教室だけあって、ビルの外観から想像していたのより中はとてもきれいでレッスン室も多く、設備も整っているようでした(だからお月謝以外の設備費があるのだと納得)。ボーカル・トレーニングを少しだけやって、あとは、早速、歌でした。マイクに向かって練習、最後は一人ずつカラオケ。来年5月には、初めての発表会も企画されているとのこと。ボーカルよりも、楽器のほうが人数は相当多そうなので、ギターなどの楽器の人たちと即席バンドを組んで演奏する形だそう。レッスンも楽しいことは楽しかったし、発表会もおもしろいのでしょうが、単に歌うだけだとちょっと物足りない感じも。もう一人が男性だったので、音域が違うため、そちらにあわせてみたり、また、体験だったので、あまり細かい指導をされなかったせいもあるのでしょうが、またまた入会するかは迷うところです。

Sunday, November 5

プレ・バースデー・パーティー

 もうじきお誕生日ということで、家族でプレ・バースデー・パーティー。

 11月生まれというのはなぜか周りに多くて、特に実際のお誕生日の10日前後は多いです。出産は実は月の満ち引きや天候にも左右されるとのこと。確か、満潮で台風がきていたりすると、予定日近い人たちが皆駆け込んできて、ベッドがいっぱいになってしまうことがあるそうです。人間にも引力や自然の力が作用しているのだということを忘れつつありますが、11月生まれが多いような気がするのも、何かこうした影響の結果なのでしょうか。

 全員はそろわずこじんまりとした集まりでしたが、ワインで乾杯。マグナムというのはたまに見かけますが、甲府ワインの一升瓶(!)。最後は、秋らしいモンブランのシフォンケーキでした。しばらくホテルでお弁当生活だったので、そこから解放されて、おいしいものを一緒に食べたい人たちでテーブルを囲んでおいしく食べる、というのがとてもうれしかったです。

Saturday, November 4

ホテル生活

 しばらくホテルに缶詰状態で、ほとんど外にも出られなかったのですが、ようやくそれから解放。

 最近は高級ホテルが続々できているので、ホテル間の競争も相当厳しい様子。営業も熱心で、古いところは改装したり、新たなプランを打ち上げてみたり、いろいろ工夫をこらしている気がします。格式と伝統、歴史があるホテルというのはいいですが、実際、快適なのは、やっぱり新しくて最新の施設、設備が整っているところ。箱が重要なのはもちろんですが、それよりも何よりも必要なのは、行き届いたサービス。これがハイクラスの条件だと思います。仕事で使うと特に感じますが、いわゆるVIPを迎えたときは、ホテル側は相当なワガママにも対応できるようにかなりの人員配置をしています。また、単なる人海戦術的に人を置くのではなく、顔や車のナンバーを見ただけでどのVIPが到着したか熟知しているドアマン、頼んだことをその言葉以上に汲み取って対応できるコンシェルジェなど、一流ホテルといわれるところが超一流であるためには、よい人材をそろえること、だと思います。

 一流ホテルだって、真夜中過ぎにようやく仕事が片付き、簡易ベッドをいれてください(悲しいリクエストですが・・・)というようなときには、さすがに?というようなサービス係の人が現れることもありますが。

 いろいろなお客様がいて、苦労も相当多いはずなのに、それを表立って見せず、にこやかに対応するホテルの人たちを見ると、見習おうことが多いなぁと改めて感じました。