Tuesday, February 28

ChiorのAGM

 昨夜は、Chiorの年次総会。練習はなく、chairpersonのおうちでケータリングのインド料理をいただき、その後、議題に沿って始まりました。

 Chairpersonのレポート、活動予定などに続き、会計報告。さらっと終わるのかなと思ったら、ここでちょっと議論に。

 収入の基本はメンバーが納める会費。これは、練習会場の借り賃やコピー代などに充てられています。最近は、コンサートを年2回やって、そのチケット収入などが結構あるということで、予算はかなりの黒字。もここ数年の繰り越しで、何と5000ドル(35万円)以上が。もちろん、アマチュアの集まりなので、コンサートといっても、たいていは、知り合いがチケットを買って聞きにきてくれるわけです。日本円にすれば1000円ちょっと。娯楽も文化的行事も少ないこの国。このお値段でそれなりのrefreshmentsも付いていますし、音楽そのものの出来映えもまぁまぁで楽しめるプログラムになっているので、リピーターもいて、人気がでてきた、ということのようです。

 紛糾、というほどではありませんが、議論になったのは、この黒字。Committeeメンバーのひとりが問題提起。AGMの食事(この日のインド料理ケータリングは参加者負担)、Committeeの集まりの際のお茶代、練習の際のコーヒー代などにこの余剰分を充てるべきでは、と発言。AGMはメンバー全員が参加する場。その食事代であれば、本来総会というのは全員出席することが期待されているわけですので、次回からはファンドから支出するというのであっさり一致。ただ、その他はちょっと違う問題です。特に、committeeが集まるときのお茶代についてはcommitteeメンバーからも自分たちだけの話なので歯切れが悪く、意見もまとまらず。余裕があるのであれば、著作権に考慮して楽譜代などにもっと充てるべきでは、などという意見もあり、結局、プライオリティ付けをしてもう一度決議に付すということに。

 どこかで聞いた話だなぁ、と思っていたら、私自身はメンバーにはなっていませんが、別のsocietyでは、会費が非常に高く、それが積もり積もってやはり相当な額が口座にあるというのがありました。これをどう使うか、長期滞在か短期滞在かなどの立場の違いもあり、結論はなかなかでず、そのままになっているそうです。committeeのお茶代のほうは、中・高の同窓会事務局でもそんな議論になったという話を思い出しました。会の運営というのは、なかなか難しいものだなと思います。

 持てあます時間を少なくし、お友達を作れる機会、歌うのは好きだしと思って気軽に参加していますが、こういうマジメな議論をして、運営をきちんと考える中核になる人たちがいるからこそ、楽しませてもらえているのだなぁと感謝しつつ、それにしても5000ドルは確かにちょっと貯めすぎでは・・・と思ってしまいました。いってみれば、アマチュア・サークルなので、コンサートで儲けようという発想は間違っていると思います。それでも、結果的にたまっているのであれば、会費を払って活動に参加しているメンバーとsocietyそのものに還元できる形を考えるべきでしょう。根本的には皆同じことを考えていても、それを具体的にするのは、いろいろな意見があって難しいのかもしれません。腰掛けメンバーとしては、偉そうなことはいえませんが。

Monday, February 27

SEA GAMES champion

 SEA GAMESと聞いて、最初は「海のゲーム」かと思っていましたが、このSEAはSouth East Asiaの略。要は、東南アジア地域のミニ・オリンピック。昨年はフィリピンで行われましたが、相当盛り上がっていました。トリノが閉幕したばかりですが、もちろん、ほとんどの東南アジア地域の国は、冬のオリンピックとは無縁。冬どころか、通常のオリンピックですら、出場もメダル獲得も難しい国が多い中、地域限定ならではのマーシャル・アーツやダンスなども種目に入ったSEA Gamesを目指す選手が多いのでしょう。昨年のメダルの数は1位がフィリピン、2位がインドネシア。インドネシアから、フィリピンのジャッジへの物言いがついて外交問題にも発展していました。次回開催国となるインドネシアとしては、次回の1位は絶対にうち、フィリピンに負けてたまるか、という意識でしょう。

 土曜日には、このSEA Gamesのラテン・ダンスのチャンピオンのショー。もちろん、フィリピンからです。ダンスのスタジオが1周年記念イベントとして開催したパーティーです。チャンピオンのカップル以外にも、インストラクターや数人の常連生徒、それに子どもたちのパフォーマンスも織り交ぜたものでした。さすがに、チャンピオンのダンスは光っていました。censorshipがあったらとても通るはずのないセクシーな衣装、これぞラテンの血という感じのリズム感、のびやかできびきびした動き。「観せる」というか「魅せる」ことを常に意識したパフォーマンスでした。

 フィリピン人にとっては、踊ったり歌ったりするのは生まれながらのもの。ダンスなどの数多くの学校では、entertainerを目指し、その技術、能力を生かして出稼ぎに行こうとするフィリピン人であふれているといいます。ダンスのインストラクターと話をしていると、日本に行きたい、とか、自分の親戚が日本にいる、とか、日本にいた、とよくいわれます。もちろん、行きたいという彼らは、自分たちの特技であるダンスなどを教えられたらよいと考えているわけですが、いわゆる「芸能人ビザ」の発給条件が人権問題への配慮から最近非常に厳しくなり、日本への入国は狭き門となっています。SEA Gamesチャンピオンのレベルであれば問題はないのでしょうが、多少踊ったり歌ったりできます、といっても、その行き着く先は水商売。こちらのように、ダンス・スタジオで教えて、たまに、ホテルやプライベートなファンクションでのパフォーマンスをする、というようなニーズはほとんどありません。それが想像できるので、「日本にいた」といわれても、向こうから話してこない限りは、何をしていたかを聞くのははばかられ、また、「行きたい」といわれても、ビザの入手は難しいと答えざるを得ません。自分のお姉さんは20年も日本にいて、日本人と結婚して離婚した、「東京」に家を持っている(おそらく、都内ではないでしょう・・・)、「ゲイシャ」のような仕事で今は「ママサン」をしていると聞いたけれどよくわからない、などといわれたときは、何と返したらよいか、悩んでしまいました。

 トリノでの日本の唯一の金メダル、荒川選手のすべりを見られなかったのが残念ですが、土曜日は、SEA Games金メダリストの華麗な踊りを楽しめたのはよかったです。才能と努力の結果というのは、美しいものです。そして、それをふさわしい場所で披露できるチャンスをつかめるのは、ラッキーだと思います。運も才能のうち、といいますが。

Saturday, February 25

Art

 文化行事の少ないこの国ですが、昨夜は、フランス語を習っているAlliance Francaiseでのart exhibitionのオープニング。

 ダンスのレッスン後に遅れて駆けつけると、かなりの人。そんなに広いところではありませんが、一軒家で、1階部分がLibraryやラウンジスペースになっていて、そのラウンジスペースや玄関ホールを中心に絵が展示されています。artistは、フランス人ではなく、こちらでの在住が長いブラジル人女性。英国人のご主人の仕事についてきているという話でした。抽象画が中心。赤、黄、緑、黒などで、基本的には1色か2色。ときどき、植物などのモチーフが入っている作品もありました。モダンな白壁のリビングに映えそうな感じです。色はどれも少しくすみがかった感じで、好みのいい色合いです。すべてが売り物。終わる頃には、多くの作品の額に小さな丸いシールが。お値段は、500ドル前後(35000円)からいちばん高いもので1200ドル(84000円)程度。手の届かない額ではありませんが、狭い日本のおうちには少し大きくて立派すぎる作品ですし、抽象画はうちの雰囲気にもあわず、もともと印象派好みなので買うつもりはありませんでした。それでも、ゼロの数がひとつ少ないぐらいのミニサイズがあったら、考えたかもしれませんが。

 フランス語のクラスメートも来ていました。新婚の彼女は、もうじき新居に引っ越すということで、かなり真剣に絵の購入を考えていました。Mon Mariも来ているのでと、紹介してくれました。国営テレビ局でグラフィックデザインをやっていて、絵も描くartistとのこと。優しげでアート系といわれればなるほど、と納得する雰囲気を持っていました。それにしても国営テレビ局ではあまり仕事は楽しくないだろうと思えば、案の定。制限がありすぎ、自由に表現することも、新たなアイディアも受け入れられない、といっていました。ロンドンでアートやメディアの勉強をしたという彼は、いつか個展を開くのが夢。日本だったら、美術館はもちろん、小さなギャラリーもたくさんあって、この程度のスペースで新進アーティストも作品を展示する機会はあるという話をするとうらやましそうでした。

 今回の展示は抽象画。抽象画は、censorship boardからうるさくいわれずすんなり通るそう。前回の別のアーティストのときには、エンジェルがモチーフにはいっているものは外させられ、作品とはまったく関係ないラウンジのマガジンラックにあったElleの表紙が「ふさわしくない」と別の雑誌に入れ替えさせられたそうです。今回も、ブッダの雰囲気がある人の横顔を組み込んだ作品もあったようですが、許可がでないことを見越してか展示されていませんでした。

 フランス語のクラスメートいわく、実は、結構若手artistはいるのに、その作品を展示する場がないというのです。とても残念なことです。彼女が大学時代に詩のサークルをつくり、朗読、詩を作るほか、ドラマをやろうとはりきったものの、いろいろと制約を課せられなかなかうまくいかなかった話なども聞き、artに対する関心がある人が少なく、理解を示す人も少ないことを感じました。若い世代は、もっと、柔軟。フラストレーションは感じていると思います。ただ、中にいれば保障された豊かな生活。壁を打ち破るほどの勢いや情熱には欠けている、かもしれません。

 個展は10年後に、といっていましたが、そんなことをいわず、ぜひ1年以内に実現させて欲しいと思いました。

Friday, February 24

National Day

昨日は、National Dayの式典のため、相当朝早くから車が動いていたようですが、いつもの休日どおり寝坊。一応、目覚めてはいたのですが、起きあがれずごろごろしていました。

本当は、午前中にエアコンのメンテナンスにくるということだったのですが、何の連絡もなくキャンセル。ピンポンとチャイムが鳴ったら飛び起きよう、と思っていたのですが。予約表を見て、平日は不在だからと、わざわざ祝日である日を選んで部屋番号を記入していたのに。来るのかなぁと思いつつ待っているうちに午前中は終わってしまいました。よくあることですが、せめて、ミスであれば連絡ぐらい入れればいいのに、と思います。

エアコンのメンテナンスがなくても、おそらく行かなかったと思いますが、式典は去年よりも相当派手だったようです。昨日の新聞は増刷版が組み込まれていて、何ページにもわたり、各企業によるお祝い広告。そして、今日の新聞は式典の様子に見開き5ページ分ぐらい割いていました。といっても、ほとんど、写真。マスゲームの巨大国旗や、軍のマーチの様子など。わずかに、国王のスピーチについて載っている程度。相変わらず、メッセージ性が薄い国です。

Chinese New Yearの休暇と同様、海外逃避計画を立てようとしていたのですが、実現せず。仕方がないので、マッサージに行こうといくつか電話をしてみたら皆お休み。パレードをやっている市内は避けて、ショッピングモールのほうに行ってみると、ほとんどのお店が閉まっていました。去年は市内をうろうろしなかったので、気づかなかったようです。

 それにしても、22周年という中途半端な独立記念日が21周年よりも華やかなのは、何か理由があるのでしょうか? 私にとっては、普段の日曜日以上に静かな休日でしたが。

Wednesday, February 22

メダル授与式

 形式的なセレモニーが大好きなこの国。

 国王の59歳の誕生日(といっても、それは去年の7月15日ですが)にちなんで、いわゆる叙勲が行われています。その数のすごいこと。3日間にわたる授与式の1日目だけで654個。皇太子が代理で渡していますが、渡して握手するだけでも、結構な重労働でしょう。日本でも、勲章はありますが、功績を調べ上げて、選ばれた人のみ。最近は、特に外国人を中心に条件も緩和されてきていますし、国民栄誉賞など、異なった性格の賞もいろいろありますが、一般的に「叙勲」といえば、そろそろ差し上げておかなければというお年になっている人が対象。3年程度在勤した外交官への儀礼叙勲なども廃止されているので、そう簡単には対象にもなりません。ところが、ほとんどが公務員のこの国で、公務員を対象にメダルを授与。少し長く勤めた程度で渡すので、対象者の数がものすごいわけです。

 授与式の日程が何度も変更になり、急遽代役で、1日、その授与式に参列することに。ドレスコードは、マレー伝統のダーク・スーツまたはラウンジ・スーツ。といっても、外国人男性は、普通のスーツで済むのですが、女性は、くるぶしぐらいまであるロングスカート(パンツ不可)、ジャケットなどの長袖で、黒、といわれたので大慌て。まるで、お葬式の装いです。最悪は、濃いグレーぐらいまでは許されるようだったのですが、結局、同僚に借りてすませました。この、伝統的な正装、というのは、男女ともにベースは黒。軍などの制服以外の人は皆、黒です。それに、男性は、渋めの金色系の腰に巻く布、女性は同じ布を胸元辺りからぐるりと巻き付けています。女性のバジュクロンやチュドン(スカーフ)も黒ですが、これは、ビーズ入り、光沢のある素材などの人もいて、意外にバラエティに富んでいました。巻き付ける布のパターンや色には、なかなか素敵なものもあり、くすんだ金色、榛がかっていたり、模様部分に赤や緑などが使われていたり、日頃のとにかく派手な金や赤とはひと味違います。ショールやテーブルセンターにしてもよさそうな感じです。ひたすら、名前を呼び上げて渡すだけの式で、柱の陰で皇太子の顔も見えないし、もっぱら、この布の観察に終始していました。

 流れ作業のように進んでいく授与式。ふと思い出したのは、ケンブリッジでの卒業式。黒のスカートと白のブラウスか黒のワンピース、靴も黒、などと指定され、黒いガウンを着て皆でSenate Houseで卒業証書を受け取るために並んだ姿が、まさに同じ感じ。

 もとは、英国植民地。英国以上に、階級、勲章、儀礼などが根強いところなのだということを、いつも感じてはいましたが、再認識させられました。

Tuesday, February 21

独立記念日準備

 23日の独立記念日が近づき、先週末あたりからライトアップが始まりました。王宮近辺の道路などは、青いライトが何重にもスダレ状に渡されてトンネルのようです。相変わらず派手な国です。

 2月に入ってから、旗揚げセレモニーのようなものが行われて、既に一般民家を含めてあちこちで国旗が掲揚されています。昨日あたりから、さらに車用の小旗が配布されているらしく、たまに、走り去る車に旗がひらめいているのをみかけます。週末には、ショッピングモールに隣接するホテルで、巨大国旗ケーキが焼かれ、一般販売されていました。どんなものかと見に行ってみたのですが、厚さはごく普通で7,8cm。24フィートX16フィート、450kg、使用した卵6000個、パイナップル300個、砂糖350kg・・・と新聞にはありました。確かに、大きいことは大きかったのですが、一段のみで高さもなく平板、白地で中心に大きく国旗(色としては、黄色地に黒と赤が少し入っている感じ)が描かれているシンプルなデザイン。期待したほどのすごさはありませんでした。ヤワラちゃんの結婚披露宴ケーキのほうがよっぽどインパクトあり。そこまでいかなくても、昔流行った日本の結婚式場の張りぼてケーキのほうが目立ちます。しかも、これを売ってしまうのですから。どうせだったら、気前よくタダで配ったらよいのにと思いました。夕方までにどの程度販売済みとなって小さくなったかは定かではありませんでしたが、少なくとも、完売はできなかったのではないでしょうか。

 独立記念日には、さすが、専制君主の国、国民をかり出したマスゲームがあります。どこかの国と一緒です。のんびりしたこの国では一糸乱れず、という完成度は望めないでしょうが。軍はもちろんのこと、学校、官庁、地域など様々なところから参加させられるグループが、ダンスなどを披露します。何度もリハーサルが行われていて、皆、勉強や仕事の合間に練習するとのことです。暑い日差しの中、ご苦労様、という感じです。ドレス・リハーサルや本番には、市内の会場近辺道路が一部閉鎖になるので、今年も近くに寄ることはなく、実際に見る機会はないと思いますが。

Monday, February 20

週末のイベント

お誘いがあったら基本は断らない方針。あまり興味がなくても、用事がなければ結局いってしまいます。

 土曜日の夜は、マレーシア人のコミュニティーのChinese New Yearのイベントに行ってみました。前回のNational Dayよりもおもしろいかと期待したのですが、チケットが高かった割には今ひとつ。原因は、1000人以上集まっているので、テーブルが後ろのほうだったこと、時にMCが中国語のみでまったく何が起こっているか理解できなかったこと、Lucky Drawで何も当たらなかったことなどでしょうか。Lion DanceやDanceのパフォーマンスはまぁまぁだったのですが、子どもたちへの表彰授与式のようなものが延々行われたり、マレーシア人の演歌歌手のようなおじさんが歌い続けたり。完全に内輪向け。外国人向けのイベントではないという感じでした。

 日曜日も、迷ったのですが、エステサロンが企画しているというHigh Teaイベントに。チケットは、同じ経営者のやっているダンス・スタジオのフリーレッスンにも使えると聞いて、とりあえず行ってみることにしました。マッサージは大好きなのですが、いわゆる、サイズダウンのエステやfacial treatmentにはあまり関心がありません。マッサージと違って、エステ系はパッケージを必ず購入しなければならず、勧誘や売り込みがすごいのでは、という心配もありました。長々と、お肌の老化の話やそれにあう化粧品や健康食品、トリートメントの話を聞かされたあと、High Teaをいただき、また、ダンスのパフォーマンスやほとんどが顧客のみ対象というLucky Draw。基本は、顧客サービスと新規顧客開拓、商品宣伝でしたが、契約しなければ帰れない、というようなことはありませんでした。トークもショーも大したことはありませんでしたが、何より感心したのは、経営者の女性がきれいなこと。小顔でスタイルもよく、ストレートの黒髪に毛先だけ少し巻髪風、目がぱっちりしたアジア的な美人。アジエンヌのシャンプーのCMを思い出します。中国系にラオスあたりのエスニックが混じっているということでした。司会をやっていた二十歳過ぎぐらいの若い男の子がいたのですが、何と、彼は息子。ということは、45歳前後。確かに彼女のようになれるのだったら、ちょっと通おうかなと思う人もいるでしょう。しかも、そのお姉さんという人がダンスのパフォーマンスをしたのですが、妹ほどではないにしても、きれいなプロポーション。彼女は、少し前までは相当なbigサイズだったらしく、新聞広告のbefore & afterの写真に使われていると聞いて、また、びっくり。誘ってくれた友人は、Lucky Drawの当選者として前にでてきた人を指さして、ああ、あの人、前はもっと太ってたのにずいぶん痩せたわよ、などとさらに解説。ダイエットには興味がないのかと思ったら、一部、関心がある人たちもいて、それなりの努力をして結果を出しているようです。

 当地ビューティー事情、まだ、市場はあまり広くなさそうですが、意外に目立たないものの潜在的には大きいのかもしれません。

Sunday, February 19

Hawaiian

 金曜日の夜は、ダンス・スタジオのLatin Hawaiian Dance Party。
 ドレスコードはもちろん、Hawaiian。

 実は、ハワイに行ったことがないのです。日本ではフラがおばさま&シニア層を中心に流行っていますし、アロハとか、ココナッツの殻のトップに腰ミノ(まさか着られない・・・と思いましたが)とか、何となくハワイらしいイメージはあります。ネットでフラダンスの衣装を検索すると、ハワイ風ワンピースやフレアスカート、ムームーなどいろいろでてきました。今ひとつ、素敵、これ着たい、というものもなく、あったとしてもここでは買えないのでどうしようか悩んでいました。結局、手持ちのホルターネックの花柄、ロングのサマードレスに。一応、ハイビスカスなどもはいっているので、英国ブランドのものですが、まぁ、ハワイチックといえそうです。これに、そのあたりで摘んできたお花を髪に挿し、さらに、ブーゲンビリアでレイもどきも作ってみました。

 会場に到着すると、生花のレイをかけていただき、自作のレイは不要に。生花が高価なこの国で、参加者全員に準備したとなるとすごい、と思ったら、案の定、いくつかだけで、残りは黄色のビニールでできたレイでした。早めに着いてラッキーでした。ただ、このレイ、Hawaiian?と一瞬思わざるを得なかったのは、お花が何と菊。ボリュームのある黄色をベースに、小降りの濃いピンクの八重、薄いピンクやオレンジ系の一重を散らし、さらにアクセントにカーネーションを使っていました。一緒に行った友人のものはデンファレに菊が少々。デンファレはいいのですが、菊はどう見てもトロピカルではなく、しかも、日本人にとっては皇室の御紋にお彼岸などのイメージ。先入観がないので、こういうものが作れるのでしょうけれど。あるいは、単に、今日は菊がたくさんお花屋さんに入荷していて、手頃だったのかもしれません。確かに華やかではあったのですが。

 ホテルのプールサイドと聞いていたので、コットン素材のドレスにして、大正解。雨が降っていたせいもあり、相当蒸していました。ディナーが終わり、ダンス・ミュージックがかかり始め、インストラクターたちがダンスに誘いに来る頃には、座っているだけでも汗。手近にあるものでパタパタ。踊れば汗だく。ダンスのショーは篝火を使ったものなどなかなかワイルドでよかったのですが、とにかく暑く、翌日仕事の人も多かったせいか、早めに退けてきました。

 この日は、このスタジオのパーティーにしては常連が少なめ、普段来ていないヨーロッパ系のご夫婦同士のグループが多くて驚きました。最近、ダンス・スタジオが増えて、最初にオープンしたこのスタジオも、新規の生徒やお客さんを集めるための営業に力を入れないと厳しくなってきたのでしょう。それはともかく、あまりお上手でなくても(失礼!)、カップルでダンスを楽しんでいるのを見ると、インストラクターが誘いに来てくれなければ踊れない身としてはうらやましかったです。ちなみに、ダンス人口の圧倒的多数を占める中国系女性たちも、ほとんどは既婚者。でも、そのパートナーがパーティーに現れることは滅多にありません。毎日のようにスタジオ通い、パーティーの日は夜中までという感じで、あまりにもダンスに入れ込んでいる人たちを見ると、彼女たちの家庭は大丈夫だろうか・・・と他人事ながら心配になります。

 同じ南の島でも、ハワイとはだいぶ雰囲気の異なるところでの、ハワイアンもどきパーティーでしたが、それなりに趣向も凝らされていて、トロピカルな気分になれました。

 いただいたレイは、帰ってから、バラバラにしてガラスのお皿などいくつかに浮かべてみました。かなりの量なのですが、ばらしてしまうと、ますますハワイの雰囲気からは遠のいてしまいましたが。

Friday, February 17

日本の踊り

 先日からちょっと探しているもの。

 ダンス仲間で学校の先生をしている友人から、日舞を教えられる人を紹介して欲しいと頼まれました。もちろん、そんな本格的な話ではありません。彼女の教えている学校の学期末のイベントで、生徒たちがいろいろな国のダンスをするのだけれど、インドやタイなどとともに日本の踊りもやりたいということらしいのです。ちなみに、数学の先生なので、ダンスは課外授業での受け持ち。子ども向けで気軽にできるとしたら盆踊りかな、と思ったのですが、盆踊りはステージでのパフォーマンスというよりも、大勢で、皆が参加するという雰囲気。ちょっと彼女の想像しているものとずれるかもしれません。しかも、やはり太鼓ぐらいはないと盛り上がりに欠けます。それに、全員が浴衣をそろえるとなるとそれも大変。それでも、一応、盆踊りの説明や音楽などがある英語のサイトを探して昨日渡しました。でも、できれば、扇を持って、ちょっとそれらしい感じに「舞う」ほうがイメージでしょう。「サクラサクラ」程度の和の音楽はとりあえず手当できそうですが、問題は振り付け。簡単な振り付けの解説書、なんてやっぱりないのでしょうか。中・高時代、運動会のダンスで、花笠音頭や「荒城の月」にあわせて日舞風ダンスをやったのを思い出します。あの振りを今でも完璧に覚えていたら使えたかもしれません。

 日舞、興味はあって、実は2回ほどお試しでお稽古を受けたことがあります。続けられなかった理由はふたつ。同時期にバレエを始めたので、そちらに集中することにしたこと。もうひとつは、時間と場所。日曜日の朝、しかも2駅とはいえ地下鉄に乗って行く必要があったのです。お稽古でもお着物、少なくとも浴衣。当然、お稽古が始まる前にはきちんと準備していなければならず、これがかなりのネックになり断念。あぁ、でも、続けておけばよかった、とちょっと後悔しています。

 和ものは最近流行ですが、いずれもお家元制度があるので、他のお稽古ごとよりも敷居が高く感じます。「負け犬」の特徴のひとつに、和ものにはまる、というのがあったかと思いますが、いいではないですか。結局、自分に十分な時間とお金を割いて投資できる、そういう環境にないと、なかなか習得できないというのも事実です。最近は、カルチャースクールなどでも和ものお稽古ごとが充実してきて、お免状を目指さないで趣味として、という感じでも始めやすくなったのはうれしいです。日本人として、お茶、お花ぐらいはたしなみ程度にわかっていたほうがいい、と思っていろいろ手は出してきましたが、どれも中途半端。やはり、こういうときに、じゃあ、簡単な曲で振り付け教えましょう、といえるぐらいならばよいのですが。教えるなどというのもおこがましいですが、日本に戻ったら、もう少しマジメに、きちんと身につけたい、と思います。

 

Thursday, February 16

色、いろいろ

 最近、だいぶ慣れてきたというか、麻痺しつつあるのがカラフルなマレー・クエ(マレー風のお菓子)。

 ごく普通のスポンジ色、チョコレート入りのココア色あたりはもちろんいいのですが、これ食べられるの?と思う、ピンク、緑、黄色、紫などなど。さすがに青はないと思いましたが、飲み物にはありました。リステリンを濃くしたような青。ペプシの一種ですが、日本では売っていないと思います。

 マレー・クエを勝手に分類すると大きく2つに分けられます。ひとつは、スポンジ系ミニ・ケーキ。ロールケーキか金太郎飴のようなイメージで、一口サイズ大に切られています。ハリラヤではもちろん、ちょっとしたお茶の席に、refreshmentsとしてよく出されます。カステラ、蒸しケーキやチョコレートケーキのミニ版のほか、蹄鉄型、市松模様、渦巻きなど、形も色も味も様々です。蓋付の仕切がある平たいお菓子器にきれいに並べてあります。個人的には結構おいしいものがあるので気に入っています。ただ、これに、ときどき、はっとするような色があります。最初のうちは手を出すのを思いっきりためらっていましたが、断れず手を出すうちに、色ほどの強烈な味ではないことが判明。むしろ、色は普通のスポンジに近いと思って口に入れたら、ドリアン味で失敗、ということも。もうひとつは、食後のデザートとしてよく出されるお米やヤムイモ、ココナツなどで作った重めのケーキ。スアマやお餅、芋ようかんに似たものもあり、ある意味、和菓子に近いです。ただ、この色がまた強烈。ウグイス色ぐらいのものはおいしそうと感じるのですが。あと、正確にはクエと表現されないかもしれませんが、飲み物とデザートの中間タイプや、氷を使ったデザートにも、かなりヴィヴィッドなグリーンが目立つことがあります。これは、チュンドルというものの、もともとの色だと言われるのですが、本当にそれが自然な色なのか疑問のままです。また、これもクエの分野には入らないと思いますが、揚物系スナックも多いです。ヤムイモをベースにエビ(時には、魚、イカなど)のすり身を混ぜ込んだいわゆる「揚げえびせん」。バナナやヤムイモなどのフルーツやフルーツのチップス、それに小麦粉ベースに小魚やナッツを混ぜ込んで揚げたものなど。比較的無着色なのですが、これですら、えびせんの縁はピンク色ということが多いです。

 いずれも、お味のほうは思ったよりおいしくいただけます。飲み物の甘さに比べて、お菓子の甘さは控えめです。アメリカのケーキのほうがよっぽど甘いと思います。それにしても、やっぱりあの色は体に悪いはず。やはり南国、ヴィヴィッドカラー。バジュ・クロンも相当すごい色あわせがあるので、お菓子でも、こういう華やかで目立つ色が好まれるのでしょうか。

 日本の和菓子も、よく考えてみればお干菓子はかなりカラフル。ショッキング・ピンクということはなくても、少なくとも着色料は使っています。M&Msなどアメリカのお菓子では、真っ赤や真っ青だって珍しくありません。そう思うと慣れてきたとはいえ、選択の余地があれば、やはり私の中で「お菓子らしい色」「自然と思われる色」に手が伸びます。確かに、お菓子は目でも楽しむもの。遊び心や見た目の工夫も重要。何事も満艦飾がお好きな人たち。お菓子の種類がいろいろあるのは楽しいですが、色までここまでいろいろにしなくても、と思うのですが。

Wednesday, February 15

Anti-valentine party

 昨夜は、フランス語レッスンで見たビデオがまったく聞き取れず、疲れ切っていたし、お腹も空いていたのですが、一応顔だけだそうと思って、Anti-valentine partyへ。

 奇跡的に迷子にならず友人のアパートがある敷地までたどり着いたのですが、肝腎のお部屋がわからなくなってしまい結局、電話。expat用に作られたアパート群&一軒家の集合しているところなのですが、同じ建物がいくつも並んでいて、夜は暗くて目的地を探すのが大変なのです。ちなみに、このexpat居住区の開発は当地で悪名高い国王の弟の経営する会社。今は、そこが破綻して管理は他の会社に移行したはずですが、いずれにせよ、ちょっといわくつき物件。見た目はきれいなのですが。国王の弟が公金を使い込んだ、この物件を含め数々の開発に手を広げすぎ失敗したということで、裁判沙汰。国王・投資庁vs国王の弟という構図です。つい最近、ロンドンでもこの公判に関して報道されていました。国王の弟は、今もロンドンあたりに逃避中。国王と和解したとか、いろいろ噂はありますが、真偽のほどはいまだ不明。友人はインターナショナル・スクールの先生をしていて、その学校も王室経営ということで、インターナショナル・スクールの先生たちの多くは、王室経営つながりで特別価格オファーのあるこのアパートに住んでいるそうです。

 友人のお部屋はペントハウス。以前来たときは合同バースデーパーティーだったので、ものすごい人でごった返していました。昨夜はとても少人数。全員が同じ学校の英国人先生仲間。照明を落としたお部屋には、キャンドルがいくつもともされていて、素敵な雰囲気でした。ペントハウスなのでリビング部分はとても天井が高く吹き抜けになっています。Antiというよりも、むしろロマンティックなValentine dinnerにぴったりです。マニキュアやフェース・パックなども一応置いてはありましたが、結局は、普通に気楽なおしゃべりをしていたようでした。アルコールという雰囲気でもなく、コーラやジュースを飲みつつでした。予想通り、チョコレートだけはたっぷり。いくら甘い物好きといっても、夕食抜きでチョコレートケーキとアイスクリーム、というのはさすがに閉口しましたが。

 Guysの話は禁止、といっていましたが、学校のboysは含まれないらしく、子どもたち(主に男の子が女の子に)がバラやチョコレートをプレゼントしあっていて、「先生にも」といってカードやバラの花をもらったと話していました。「makan, makan」に加えて「gift giving culture」とでもいえる社会なので、子どもたちにも浸透しているのでしょう。特にお金持ちの男の子は、ものすごい数のバラの花を配っていたとか・・・。何か日本の義理チョコに近いものも感じます。友情の表現のようですが、昨日はバラが普段の倍から3倍に値上がっていたらしいので、このバラマキというのもどうかと。

 平日だったせいもあり、美容に悪いから早めに切り上げる、という予告どおり、早々に初めてのAnti-valentine partyは終わりました。しばらくチョコレートはいらない、と思いながらも、また甘いものに手を出してしまう自分が怖いです。

Tuesday, February 14

Valentine's Day

 今日は2月14日。昨日あたりからの新聞はバレンタイン一色。

 フリーペーパーか、コミュニティー紙に見間違うほどのレストランやジュエリーショップの広告で埋まっている紙面。広告記事という感じのものも多く、とにかくカップル用セット・ディナー、女性にはバラのお花プレゼント付、といったものばかり。日本食のレストランですら、Valentine's specialというのを出しています。

 日本の記事も大きく出ていて、ダイヤモンド入りの超高級チョコレートの写真など。最近は、女性が有名chocolatierの宝石のような高級チョコを自分用に購入するという説明も。さすがに、この本物のダイヤモンド入りを自分のご褒美、といって買う人はいないでしょうけれど。日本では、「1年で唯一、女の子が男の子にチョコレートをあげて告白する日」というキャッチフレーズとともに広まったバレンタイン。不思議な習慣です。今どきの日本では女性パワーのほうがすごいですから、もうこのチョコレート会社の陰謀(戦略?)も変換を迫られている時期でしょう。

 昨夜、Chiorにいったら、「前に聞いたけど明日の夜はまだ空いてる? 予定通りやるから!」と英国人の友人に誘われました。何をやるかというと、Anti-valentines party。「guys」に関する話題は一切抜き、アイスクリームやチョコレートやメークアップを楽しむgirlies nightとのこと。今日はフランス語のレッスンがあるので、そのあと元気があれば、そして迷子にならず彼女のおうちにたどり着ければ、ちょっと顔を出してみようかと思います。いったい、どんなパーティーになることやら。

 こちらではヨーロッパ・スタイルのバレンタインなので、特にチョコレートが売れるわけではありません。でも、ギフトのひとつとしては、当然チョコレートもあります。一昔前の日本のように、ハート形のチョコレートにデコレーションされたものが広告されていたりします。ちなみに、ここで唯一の高級チョコレートは中東のレバノンからはいっているチョコレート。もちろん、ハラルです。お味もよく、なかなかきれいにラッピングされています。日本ではひとつぶ1000円といったものもあるので、それに比べればずっとお手頃ですが、お値段の方もそれなりです。日本でブームのchocolatierどころか、ゴディバですら手に入らないので、貴重な存在であることは間違いありません。

 チョコレート好きなのは、やはりヨーロッパ系の友人たち。彼女たちは、こちらでのチョコレート事情に満足できず、お気に入りブランドを大量買いして帰ってくることもあるようです。今夜のAnti-valentines partyにも、おそらく、チョコレートは大量に持ち寄られることになるのでは。

 私としては、チョコレートをあげるよりは、もちろん、自分で食べる方が、でもそれよりは赤いバラをプレゼントされるほうがやっぱりロマンティックでいいなぁ、と思いますが、今夜はこの話題はタブー。ex guys、potential guys、scummy guys・・・とにかく、口にしたらアイスクリーム抜き!というメールが送られてきました。

 

Monday, February 13

Farewell Party

 昨日は、仕事絡みの友人のfarewell party。
 送られるのは、ただ今「クリスマスケーキ」のお年頃の北京に赴任する友人です。

 彼女のおうちではなく、いつもどおり、ひとり暮らしでパーティーをやり慣れている別の友人宅。ほとんど全員が同じ部署の20~30代世代。つい昨年大学を卒業したばかりという人が半分ぐらい。やはり彼らは、若い・・・です。

 いつも不思議なのですが、時間の設定が中途半端。2時とか3時スタートなのです。もちろん、遅れてくる人も多いですが。初めて呼ばれたときは、お茶だと思って行ったら、パンやパスタといったボリュームのあるものばかり。ランチをしっかりしてから、しかもディナーの約束があると、相当苦しくなります。基本は持ち寄り。ピザやチキンなどに、ケーキ、アイスクリーム。お手製もありますが、take awayも多いです。それをつまみながら、延々暗くなるまで。

 気軽な同世代の職場の仲間の集まり。服装も様々。主賓の彼女は、仕事ではバジュ・カバヤですが、プライベートではいつもかわいいお洋服。昨日も、半袖のピッチリしたカットソーにフレアの膝丈スカート。職場ではドレスコードがきちんとあるので、オフィシャルとプライベートをきっちり分けている人が多いです。イスラム化促進で厳しかったときには、ヘッド・スカーフ着用義務という職場もあったようですが、今は自由なところが多いようです。スカーフを着けて来ていた人もいましたが、スカーフをすると別人に見える(あるいは、同じに見える)こともあり、どうもいまだに慣れません。スカーフを外したときに会って、はじめましてと挨拶してしまったこと数知れず・・・。

 その雰囲気がスカーフひとつで全然違ったひとりは、昨日はゆったりとしたトップスにジーンズ。実は彼女は妊娠5ヶ月。もともと、腰回りはかなりゆったり目だった彼女。このサイズのジーンズがあるのはすごい、です。彼女はともかく、全般に女性陣は皆かなりふっくらふくよか。だから、ジーンズのサイズも豊富、なのでしょうか。やっぱり、このオイリーでカロリーの高い食べ物をいつも食べていたら、こういう結果になってしまうのでしょう。たまにものすごく細い人もいるのですが、これはまた体質なのでしょうか。一般的に、いわゆるスタイルがいい、と思う人は滅多に見かけません。そもそも、マレー系だと体の線が出ない服が多いということもありますが、それにしても、少ない気がします。

 上司や仕事の話、レストランや食べ物、ヘアースタイルやファッション、映画といったごく普通の話題で盛り上がり、あまりfarewellという雰囲気はないままお開きになりました。主役が率先して洗い物など後かたづけまでしていました。そういえば、女性だけの場でも、ダイエットはほとんど話題にならないのですが、あまり関心なしということなのでしょうか・・・。

 翌日も職場で顔を合わせるとはいえ、帰りがけの友人の表情はちょっと寂しそうでした。

Sunday, February 12

週末のNight Entertainment

 週末の夜に何の予定も入っていないと不安になってしまいます。

 来たばかりの頃は大変でした。今日は誰ともまだ話していない!と、迷惑かなと思いつつ、職場の同僚に夕食につきあってもらったり。行ける場所も限られていました。何とか運転できるのはアパートと職場の往復。かといって、やはり暑いので歩くことはできません。しかも、ほとんどの道路は歩行者の存在を無視しているので、車道しかない上に、道路の脇には溝があったり、かなり危険です。しかたがないので、職場からの帰り道にあるショッピング・コンプレックスを日傘片手にフラフラと歩き回っていました。その頃に比べれば、今では、スーパーやショッピングモールに行けば、たいていひとりぐらいは知り合いにあいますし、週末にダンスのレッスンをいれるようにして、せめて、「Hello」程度の会話を誰かとすることができるようにしています。それでも、週末が近づいて、夜にまだ何も用事がないと慌てます。

 昨夜は、英語教師派遣団体の内輪のパーティー。とりあえず、昨日はダンスのレッスン以外何もなかったので、友人にお願いして連れて行ってもらいました。ゲストもチケットさえ買えばよいと聞いたのですが、基本は先生たちが集まって、学校や派遣元、生徒の愚痴、情報交換などをしつつ、食べて飲んで(もちろん、BYOのアルコールを)という会。所属の先生たちはフリーということで、かなりの人数が来ていました。パラパラと顔見知りがいて、あれ、なんで来ているの?という反応も。おそらく、家族以外で、まったく関係のないゲストとして来ていたのは私だけだったのだと思います。今ひとつのアマチュア・バンドのライブ・ミュージックでしたが、それなりには楽しませてもらえました。

 パブもバーもディスコやクラブもなく、ナイト・ライフを楽しむには、こうしたパーティーなどに参加するしかありません。コンサート、演劇など、文化的な行事もほとんどありません。限られたものしかない場所では、あるものを楽しもう、楽しめるものを探そうという意識が強くなる気がします。質にこだわりすぎず。むしろ、そうやって楽しんだ者勝ちといえるかもしれません。最初の頃、ダンスのパーティーでディスコになったときの盛り上がり方、ハイ・テンションには、かなりびっくりしましたが、すぐになじみ、見ているよりも一緒に楽しんでしまっています。「踊らにゃ、損、損」という雰囲気です。

 アンテナを張って情報収集、友人を増やしていろいろなものに声をかけてもらう、誘われたものは基本的に断らない、そして、何よりも参加したものに対して楽しむ気持ちを持つこと。「お一人様」は苦手、ダイアリーの空白は埋めなければ気が済まない、という私のようにやることがないと耐えられないタイプにとっては、これがEntertainmentが少ないといわれるこの国でsurviveしていく秘訣、だと思います。

Friday, February 10

タイ料理とハーブティー

 昨夜は、バレエのレッスンのあと、2組のカップル+babyの友人たちがタイ料理を食べるというのに合流。日本人とオーストラリア人、日本人とイギリス人というご夫婦、旦那様の職業も一緒ということで、よく顔を合わせられているようです。

 インド料理好きのくせに、といわれますが、実は、辛いのは苦手。唐辛子の辛さが苦手なのでタイ料理と韓国料理はいつも敬遠。インドネシア料理などもちょっと厳しい感じ。ベトナム、フィリピンはよいのですが。そのため、タイ・レストランは結構あるのですが、ここは2軒目。タイ人の友人も結構おいしいといっていたので、味はよいお店らしいとは知っていました。

 スパイシー好きの1組のご夫婦には申し訳ないと思いつつ、あまりスパイシーでないものもお願い、といって、注文しました。グリーンカレーも味見ぐらいは何とか問題ない範囲。ただ、辛くないものといってしまったせいもあり、Fish Cakeはもちろん、タイ風オムレツも焼いてあるのではなく揚げてある状態で、ちょっとオイリー。ウェイトレスが、お店のお勧めなのでぜひ、というので注文したMango Fishも、煮たり蒸したりしてあるのかと思ったら、まずはまるごとお魚1匹をフライにしてから上にピーナツソースがかかってあんかけ風になっているもの。メニューは日本のファミレスのように、すべて写真入りなのですが、写真だけでは調理状態まではさすがにわかりません。もちろん、お味も、ですが。写真入りメニューは意外と一般的です。分厚い電話帳にも、レストランの写真入りメニューがそのまま掲載されていたりします。これも写真好きの国民性の現れなのでしょうか? そういえば、このお魚、メニューに写真はあったのですがプライスはなし。いわゆる「時価」。ごく普通のお店だし、まさかぼられることもないだろうとは思いつつも、お会計が来たときには思わず皆でお値段を確認してしまいました。おいしかったのですが、選んだものがちょっと偏ってしまったのかもしれません。ただ、いずれにしても、この国での外食は、一般的にどこでもとにかく油の使用量が多いためヘビーです。

 その後、Baby連れのご夫婦は先に帰ってしまったので、残ったご夫婦とともにお茶をすることに。こちらも初めて入るカフェ。さっぱりして、でも、温かいもの(レストランはどこも寒いのです・・・)が飲みたいね、ということでハーブティーに。このカフェはハーブティーがいろいろあるというので、てっきり、他のカフェと同様にティーバッグかと思っていました。ティーバッグのものもあったようですが、友人がラベンダーを頼むというので、同じページにあったピンク・ローズを頼んでみました。しばらくして、ガラスのポットがふたつ。たっぷりとバラが浮かんでうっすらピンクがかったお茶色がとてもきれい! しかも、よい香りです。ラベンダーのほうはカモミールなどと同じうすい黄色(紫ではありませんでした)で、とても落ち着くよい香りがしました。少なくとも、こちらのスーパーではハーブティー用のドライ・ハーブそのものを購入できるところはありません。きっと、直輸入しているのでしょう。こんな普通のお店に意外におしゃれなものがあって、ちょっと感激しました。マンゴーチーズケーキもいただいたのですが、これもなかなか甘すぎずおいしかったです。

 ホテルで紅茶を頼んでもリーフティーででてくることはないのに、ドライ・ハーブのハーブティーをいただけるカフェは大きな発見でした。気づいたら、奥の方には別の友人たちが数人。小さなカフェですが、結構人気があるようで、木曜日の夜(私自身は金曜日までワーキングデーですが)、遅くから次々とお客さんがはいってきて、にぎわっていました。

Thursday, February 9

Princess Kiko

 清子さんご結婚に続き、明るい話題。お生まれになれば、お姉様になるお二人にとっとてはずいぶん年の離れた弟または妹ということになり、きっととてもかわいがられるのでしょう。どちらにしても喜ばしいこと。元気なお子様のお誕生をお祈りしたいと思います。

 王室がある国なので、日本の皇室に対しても関心は高いです。昨日もマレー系の友人たち2人と仕事絡みのランチをしていましたが、当然話題に。皇室典範改正はたぶん先送りになるだろうというような話をしたあと、前からちょっと聞きたかったこの国の結婚事情に。

 ひとりは、いわゆる「負け犬」(本人には、こんな言葉が日本で流行っているとは、ちょっと冗談でも言えませんが・・・)世代。30代後半、未婚、子なし、キャリア、立派なおうちに一人暮らし。10人兄弟の末っ子、6人姉妹のうちまだお姉さんたちも結構独身のままらしいです。そして、もうひとりは、24、5歳。一昔前には日本でも「クリスマスケーキ」といわれていたお年頃。彼女は6人兄弟の真ん中、唯一の女の子。そういうわけで、おうちでは、毎日のように、「いつ結婚するの?」とお母様にいわれるそうです。じゃあ、今から探しに出かけてくるわ、と返すとは言っていましたが。ちなみに、これから海外赴任の予定。ムスリムの女性にとっては、海外で相手を見つけてくるというのは、さらに難しいのでしょう。ふるっていたのは、年上の方の彼女。10人兄弟の末っ子ということで、お父様はかなり昔に亡くなられているそうなのですが、お母様に「結婚はまだ?」といわれると、「そっちが先でしょ、年上だし。お先にどうぞ」と返しているそうです。

 女性の結婚の平均年齢は、少し前は22歳。今は多少上がっているのでしょう。そうすると、まさに、24、5歳がいわゆる適齢期、のようです。前に結婚式によんでもらいましたが、やはりそのぐらいの年齢でした。それで、1年後には第一子出産というパターンが多いです。どこの職場もとにかく女性が多いのですが、大家族、アマやナニーを雇える環境、短い労働時間。そのせいか、産休はとても短くて、皆ギリギリまで働き、割と早く復帰します。さすがに妊娠中や赤ちゃんが小さいと海外出張には行けないので、出張者やりくりが大変だという話をよく耳にしますが、結婚、出産とキャリアの両立は日本に比べれば格段に楽だと感じます。福祉制度そのものは、日本はすごい、と手放しに賞賛されたのですが、日本の医療水準が高いことは間違いなくても、税金のない国との比較は難しいと思いました。

 日本でも結婚紹介所ビジネスはすごいですが、キャリア女性が増えているアジアの国々でも同様。人口が少なくて、皆が知り合いというこの国では市場が小さいかしら、と思ったのですが、彼女たちにいわせれば、あったらよい、結構使う人はいるはず。確かに、若い世代の割合は圧倒的に多いですが。でも、絶対数となると・・・。紹介されるのは、みんな知り合いの知り合い、という世界では。お見合いや許嫁というのは、今はあまりないそうです。それでも、一族の財産を守るためのいとこ同士の結婚といったケースはまだあるということですが、基本的には自分で相手を見つけるということのようです。大学卒業ぐらいで結婚している人が多いので、ほとんどは、学生時代に相手を見つけるのでしょう。そして、結婚すれば、すぐにコウノトリがやってくる、というパターン。

 ちなみに、さすがにムスリムが多い国、シングルマザー問題は少ないでしょう、と話を向けたら、離婚したケースのシングルマザーの話が出てきました。さすがに、未婚のシングルマザーというのは、イスラム圏では大変なことでしょう。

 夜は、さらに別の会食。この席では、少子化が話題に。
 「彼女も日本の少子化に貢献しているから」と早速やり玉にあげられてしまいましたが。

Tuesday, February 7

Sayuriと風刺漫画

 先日、Memoires of a Geishaを観ましたが、実は職場の本棚に日本語訳版の本があるのを発見。

 早速借りて読んでみました。結局、映画はかなり本とはストーリーが違い、映画でどうして?と思った部分は、本では丁寧な説明がされていたり、そもそも、全く異なるエピソードをくっつけたりしていることがわかりました。たぶん、本を読んでから映画を観たらがっかりしたと思うので、逆でよかったです。

 セリフ部分は、慣れない京言葉。でも、とても雰囲気がでています。ただ、これは、もともと英語がオリジナル。英語では、この違いは出せないでしょうから、もしかしたら日本語版の方がより一層日本らしくアレンジされているということなのかもしれません。少なくとも、日本語訳は時代背景などしっかり研究したうえで書かれている感じです。もちろん、オリジナルもいろいろと調べ、長年構想を練り上げた上で書かれているのだと思います。ニューヨークに移り住んだ晩年の元芸姑(「芸者」は京都では使われないということで、このあたりも、日本語版では気をつけて言葉を選んでいます)から、日本語の専門の学者が聞き取りをして一代記という形で本にした、という体裁もよくできていて、ノンフィクションと勘違いしてしまうというのもわかります。それでも、日本語だから表現できている部分も多い気がして、そのあたり、オリジナルではどうなっているのか興味がわきます。かなりの長編、ちょっと気合いが必要ですが、そのうち、友人の持っている英語版を借りて読んで、確認したいと思います。

 映画のほうのSayuriは、中国では、中国人女優が芸者役を演じていて従軍慰安婦問題を思い起こさせる、反日感情をさらにあおる、という理由で上映禁止になっています。こちらでは、以前、Constantineが上映禁止になったことを書きましたが、今回は何の問題にもなっていません。

 問題といえば、最近、ものすごいのは、フランスのタブロイド紙などにデンマークの風刺漫画が掲載されたことに対するムスリムの抗議活動。ご近所の国では相当すごい状況です。こちらでは、かなり静か。外電をキャリーして、各地での抗議行動の報道はありますが、かなり佳境に入ってきてから、2政党が「全くけしからん」程度のコメントを発表した程度。デンマークの大使館がないせいもありますが、この国ではそもそもちょっと人が集まっただけで連行されてしまいます。集会の自由というのは認められていません。そのため、「デモ」というものはあり得ないのです。

 その渦中の風刺漫画。表現の自由はもちろん重要です。ただ、だからといって何を書(描)いてもいい、というものではないでしょう。特に、宗教に関わるものはとてもセンシティブ。今回の漫画そのものを見ていないのですが、偶像崇拝を禁じるイスラムの教えを全く無視、冒涜しているというのは否定できないのでは。正直なところ、個人的には、理解しにくい、親近感のわきにくい宗教であるとは感じています。それでも、異なる価値観をお互い理解しようと努め、尊重し、歩み寄る姿勢を見せないと、ますます争いの絶えない世の中になってしまうと思います。

 同じものでも、感じ方、とらえ方、また、その度合いがものすごく異なること。自由と規制。そんなことを考えさせられました。

Monday, February 6

Gambling

 イスラムではギャンブルも禁止。そして対照的に中国人はギャンブル好き。
 別に中国人に限らず、アメリカでは巨大カジノのラスベガスがあり、日本人だって、競馬好きも多いし、麻雀はやるし、パチンコはたくさんあるし、英国人は選挙からスポーツまであらゆることを賭け事の対象にしてるわけですが。
 
 金曜日に行ったChinese New Yearオープンハウスでは、やっていました。お誘いを受けた際に、お金をもってきなさい、と冗談めかしていわれていたので、想像はできていましたが。それにしても、名の知れた法律事務所の所長である弁護士のおうちで・・・と思ったのも事実です。

 もちろん、そんな本格的なものではありませんでした。大勢のゲストの食事がだいたい終わった頃、テーブルの上を片づけて何が始まるのかと思ったら、持ち出されたのは1枚の布。布には、鶏や魚などの絵がついています。どうも見ていると、ルーレットをものすごくシンプルにしたゲーム。Banker(親)が、3つのサイコロをガラスのお皿に乗せて空き缶(!)をかぶせたものの中で振り、その間に参加者がお金を布の目の上にぽんぽん置いていくだけ。空き缶を外してサイコロの目を確認、同じ絵だったら勝ち。テーブルを囲む人たちの目は結構真剣。それにしても、ゲームをやっている半分以上はかなり小さな子ども。もちろん、賭けている金額も、1ドル(約70円)からせいぜい大人が10ドル(約700円)まで。日本だってお正月は家族麻雀なんていうおうちもありますし、小学生のデイトレーダーがいる時代ですが。ちなみに、このゲーム、英語でルールを説明してくれつつ一緒に眺めていた友人によれば、基本的には親が勝つそうです。カジノと同じということでしょうか。そのうち、カードに移り、ブラックジャックが始まり、ますます盛り上がりを見せてきましたが、見学にも飽きて、テーブルの近くから離れてしまいました。

 私自身、ギャンブルは関心なし。でも、ドレスアップしなければ入れないモナコのカジノなど、その非日常的でゴージャスな雰囲気や、ディーラーとの知的・心理的駆け引きを楽しんでいる人たちを眺めるのは好きです。そういう意味では、アスコットも行きました。Royal Ascotはチケットが入手できなかったので、それに準じるレースでしたが、もちろん、ロングのサマードレスにつば広のお帽子。お天気もよく気持ちがいい日で、馬がとてもきれいでした。まだご健在だったQueen Motherがいらっしゃっていました。英国王室は競馬がお好きですね。日本では許されないでしょうけれど。

 この日も何度かゲームに参加するように誘われましたが、見学のみ。やりたいという気持ちもなかったのですが、中国語が飛び交うテーブルにはいる勇気もちょっとありませんでした。

 それにしても、ときどきすごい盛り上がりで、離れたソファで会話していても、思わず振り向いたことが何度か。おもちゃのようなここのお金とはいえ、現金がその場で動いているのは、さすがに生々しい感じです。

 お堅いシンガポールにさえカジノができ、東京でもカジノ構想。ギャンブルはやはり人を惹きつけるものなのでしょう。遊ぶ範囲を決めて、おぼれることなく楽しむのであれば、個人の自由だとは思います。ただし、ここでは、こんなお遊びギャンブルでさえ、もし、当局に見つかれば、明日の新聞記事一面になりかねませんが。
 

Sunday, February 5

Salsa Sensation

 昨夜は、サルサ・パーティーに。英国人コミュニティの会のようなところが企画したもので、初めての参加。

 その前に、Chinese New Yearのオープンハウスに1軒寄ってから出かけました。まだまだこの週末も、中国系の人たちは1日5軒ペースぐらいであるようでした。特に、昨日は、オープンハウスのみならず、なぜかいろいろなところのイベントが集中。とても退屈な週末もあるのだから、時期をずらしてくれればいいのに・・・と思ってしまいます。

 Salsa Sensationは、リゾート・ホテルの海辺、プール・サイドにある、Marine Centreで。チケットにはWelcome drinkが含まれるとあったのですが、到着して渡されたグラスはマルガリータ。Mocktailかと思ったら、ちゃんとアルコール入りでした。ただ、グラスの縁につけられたお塩が多すぎて、ちょっと辛かったです。それでも、海風で涼みながら、「本物の」Cocktailをいただいていると、一瞬、自分たちのいるところを忘れます。Welcome drinkを楽しんだあとはビュッフェ。サルサなので、もう少しメキシカンかと思いましたが、そうでもなかったのがちょっと残念でした。デザートをいただき終わった頃、短いダンスのパフォーマンス。最近いつも行っているスタジオのインストラクターと、そのスタジオにほぼ毎日通ってきて「ダンス漬け」といえるぐらいの生徒によるもの。その後は、ディスコ・タイム。

 私たちのテーブルは、"Widows" & Single ladies table。Ladies Hashに来ている人がほとんどでした。パートナーはいないので、サルサでもなんでも、踊ってとにかく勝手に盛り上がって楽しんでいました。なぜか気が付くと圧倒的に黒のドレス。私はダーク・ブラウンにラメが入っているワンピースだったのですが、ちょっと暗めの照明だと確かに黒に見えます。偶然だったのでしょうが、やっぱり、Widows tableだからね、などと冗談をいいつつ、時には、女性同士でカップルになって踊り、とにかく最後にはかなり汗をかき、いい運動という感じでした。

 英国人コミュニティの会といいながらも、私たちのテーブルはなかなか国際色豊かでした。イラン、ブルガリア、ミャンマー、日本と、なかなか珍しい国が集まっていたようです。逆に、一緒に行った英国人の友人は、このコミュニティのことは全く知らなかったらしく、久しぶりに、British Englishを話す人がたくさんいたという感想でした。確かに、先生をしている彼女は、英国の教師派遣組織のような団体に所属しているものの、その先生仲間にはオーストラリア、ニュージーランドが多いからかもしれません。

 Salsa Sensationといいつつ、最後の方は、70s、80sがずっとかかっていましたが、ノリのよい女性たちのパワーで遅くまで盛り上がりました。海や星を見ながらのリゾートらしいイベント、というのもよいものです。

 

Friday, February 3

ジャングル・ツアー

 仕事の関係の知り合いたちが、ジャングルのほうに行くという話があり、半分仕事という形で午前中からランチにかけていってきました。

 このジャングルがほとんどの地域、国立公園があり、唯一に近い観光スポット。今まで遊びに来てくれた人たちを、次々と旅行社のジャングル・ツアーに送り出していたものの、自分自身は行っていなかったので、一度は行かなければと思ってはいました。そうは思いつつも、ジャングル=虫、ヘビ、日焼け・・・と今ひとつ乗り気にならなかったのも事実です。Hashにまで参加してしまったので、あと残すところは、このジャングル・ツアーぐらい。さすがに、一度は体験しようと思うようになっていました。

 ただ、結局、今日は、Chinese New Yearのオープンハウスの続き。一応、長ズボンに長袖シャツという装備をしていったのですが、特にその必要もありませんでした。ジェットボートの降り場のすぐ近くにあるおうちにお邪魔して、食べて帰ってきたのみ。午後には職場に戻らなければならず、私自身に十分な時間がなかったこともありますが、やはり昼間の時間は暑くて、外にハイキングに行く気にもならないし、という雰囲気。いつもどおり、makan makan!という感じで、いろいろとごちそうになりおしゃべりをしておしまい。

 それでも、マングローブを横目にボートに乗っている間はちょっとしたジャングル・クルーズ気分。片道約45分。かなり飛ばします。幸い、屋根のついているボートなので、あまり日焼けの心配はありません。ただ、結構揺れるので、お腹いっぱいの状態で乗った帰り道は、ちょっと船酔い気味でした。

 本来、いわゆるジャングル・ツアーは、ジェットボートでたどり着いた船着き場から、車で少し移動して、ロングボートに乗り継いで、さらに細くて浅い川を奥に入っていくようです。そのあたりまでいくと、土着民族の長屋であるロングハウスや滝、キャノピーウォークなどがあるエリアに着くそうです。ちなみに、このジャングル地域まで陸路でも行くことはできるようですが、相当時間がかかり、しかも、国境を越えるためパスポートが必要。ボートで行くとその必要はなく、時間も短縮できます。

 急なお誘いにちょうどよいと思っていってみたものの、ジャングル・ツアーとはほど遠く、やはり改めていかなければとは思いました。まぁ、週に2回もジャングルはtoo muchだという気もしていたので、今日はこんなところでよかったのかもしれません。次回本格的に参加するまでには、酔い止めを準備しておかなければ。

Thursday, February 2

Islamic Book Cafe

 日曜日に友人と軽くランチをしましたが、そのとき始めて入ったカフェ。

 友人は、ショッピングモール内のトップフロアにあるこのカフェを、同じモール内にあるジム帰りなどによく使っているようです。確かに、よく見るとカフェとは書いてあるものの、手前部分はインテリア・ショップ風の雰囲気で壁際に本棚。奥の方がカフェになっていました。白を基調に黒や赤などのモダンなテーブルやソファを配置。意外におしゃれです。最初は、レジにも人がいず、知らないと、あれ、カフェなのかしら?という感じでしたが、結構落ち着ける空間です。よくあるネットカフェと同様、壁際の席にはPCも置いてありますが、よく見ると壁際の本は、全部イスラム関係。一応、TIMEなどの雑誌もあるようでしたが、本の数はたいして多くないものの、すべてイスラム関係というところがおもしろいところです。興味を持って読むかは別としてですが。

 メニューはシンプルですが、ティーバッグを使うだけとはいえ、ハーブティーも何種類もあり、驚いたのは、サンドイッチにploughmanがあったこと。とても、英国的、ではないですか。しかも、比較的おしゃれな雰囲気の割にとてもリーズナブル。サンドイッチが2.5ドル(200円弱)。確かに、薄い食パン2枚にチーズとトマトを挟んで、横にレタスを添えただけなので、材料費を考えれば大したことはありませんが、相当良心的。ロンドンにいたら、2.5ポンド(500円強)で何が食べられるでしょうか。さすが、ものの値段にシビアな英国人の彼女がよく来ているだけあります。ploughmanはオーダーしなかったので、チェダーチーズにあの甘いピクルスなどが入った典型的なものかどうかは確認できませんでした。

 レストランやカフェについても、それほど選択肢がなく、人気があるお店は限られているので、行くところは限られてしまいます。たまに、新しい友人に行きつけを教えてもらえると、新規開拓になります。ちなみに、彼女は、食べるものにConservativeな英国人の典型という感じで、少し前に食中毒にあったせいもあるらしいですが、「non-oilyでまともな食べ物があってリーズナブルなお店」という条件と彼女の価値観にあうわずかなお店しか行かないようでした。オープン当時、長い行列ができていた同じモール内の他のレストランやカフェについて、あそこは新鮮でない、あそこはまずい、あそこは高い、とバシッと言い切っていました。この日も、サンドイッチを注文する際に、バター、マヨネーズ抜きでトーストして、と矢継ぎ早に言ったので、ウェイターの男の子は一瞬よくわからなかったらしく、ぽかん、としていました。

 「お一人様」が苦手で、カフェですらなかなかいけなかったのですが、たまにはこういうカフェにひとりで入って、窓から「車watching」(人はほとんど歩いていないので)でもしながら、イスラムの本を眺めるというのもいちど試してみようかと思います。

Wednesday, February 1

HASH

 自然派ではなく、都会派、自ら東京育ちのCity Girlを公言している私。
 
 Hashについて聞いたのは結構前でしたが、興味をあまりそそられず、そもそも平日の夕方なので仕事があって行かれないし・・・と思っていました。昨日は、祝日。「(中国)お正月太り」と運動不足解消を兼ねてと思い、初めて参加してみました。

 Hashとは何かと聞くと、ジャングルの中をとにかく歩くといわれました。オリエンテーリングのようなものかなぁ、と思っていたのですが、ちょっと違うといわれて、あまりイメージがつかめないまま。昨日は、もう8年間ぐらい300回近く参加しているというドイツ人の友人のゲストとして連れて行ってもらいました。とりあえず、長ズボンにTシャツでよいといわれたのですが、ジャングルにいくのだからと、長ズボン、タンクトップに長袖シャツをはおれるようにして、運動靴、帽子、サングラス、日傘まで準備しました。もちろん、顔には日焼け止めをたっぷり、手足には虫除けスプレー。彼女は、ジャージ素材の長ズボンにTシャツ。私の格好を見て特にコメントなしだったので、まぁ、よいのだろうと車に乗り込みました。集合場所に着くと、次々と参加者が集まってきます。ほとんどが、欧州系の同世代の女性からだいぶ上のおばさま方。中国系ローカルの人も若干。30人ぐらいだったでしょうか。格好はジャージにTシャツが多いですが、中には、タンクトップにショーツの人も。街着っぽいパンツに帽子にサングラスは私ぐらい。ちょっと不安を感じつつも、友人の貸してくれた水持ち運び用のウェストポーチに携帯とタオルだけを持ち(さすがに日傘が間違っていることはこの時点でよくわかりました)、Committeeメンバーに紹介され、「orange paper」や「horn」がどうのこうのという説明のあと、とりあえず出発。初っぱなから皆結構早足です。今回のルートは、約1時間半。orange paperが目印で、それに従って、すぐにジャングルの中へ。もちろん、道なんてありません。顔ぐらいまでくるシダをかき分け、ぬかるんだ土に沈みつつ、木の根に足をとられないように、アップダウンを繰り返しつつ、でも、かなり早足で進んでいきます。Hashは初回から3回までは必ずパートナーが面倒を見てくれるそうなので、友人があとを振り返り、時には手を貸してくれながら歩きました。引き返してもいいから、と何度か聞いてくれたのですが、まぁついて行けそうだと思い、そのまま進んでいくと、そのうち目の前に小さな川。昨夜の雨でぬかるみがあるばかりか、川までコースにあるとは・・・と軽くショック。飛び越せる幅ではありません。皆、ずぼずぼと渡っていきます。うーん、日本のハイキング的な山登りとは違う、と思いつつ、あきらめて一歩。靴はびしょびしょ。でも、実はこれは序の口。その後、1時間弱経ち、コースの半分強でもう引き返せないというぐらいになった頃、3回も川が出現! 相当の深さのところもあり、背の低い私は膝どころか腿まで。どうか、ヒルや虫がいませんように、と祈りつつ、友人に引き上げてもらってコースを続行。この頃になると、もう靴の中は水浸し、汗と泥と水で全身すごい状態。それでも、長袖と帽子は正解でした。これで草や木の枝は結構防げます。肌が弱いので、欧州系のおばさま達と同じ格好はとてもムリです。それにしても、本当に、インディジョーンズの世界というか、こういうのがみんな好きなんだなぁと関心しつつ、あとは、もうゴールに向けて進むのみ。一度、急な崖になっている部分でずるっと滑り落ちそうになった以外は、何とかFull Runを終えて、初回にしては全く問題なし、立派、立派とのお褒めの言葉をいただきました。

 終わる頃には、日も暮れかけて、暗くなってきたジャングルはやっぱり怖いです。ホルンを鳴らしたり、「On on!」などと、声をかけたりして、仲間がみんなルートを外さないで進んできていることを確認しつつ進みます。ジャングルからでたときは、ほっとしました。

 その後はテントの下にイスを並べ、social time。Hashの歌を歌い、新入りの紹介、掛け声にあわせてビール(ソフトドリンクでもいいのですが)を飲み、この日はオーストラリア・デーということで、オーストラリアのうんちくスピーチのあと、レミントン(オーストラリアの代表的なケーキ)やサンドイッチなどをつまみながら楽しみました。その頃になると、あたりは真っ暗。空には星、キャンドルやライトの明かりのみでしばらく過ごしたのち、パラパラと解散でした。なかなか楽しかったのですが、心は既にシャワーに。Tシャツとサンダルは友人に借りて着替えたし、パンツはかなり乾いてきていたものの、やはりシャワーを浴びないではいられない状態です。女性だけなので、皆大胆に車のあたりで着替えをしていましたが、すごい人だと、シャワーも浴びるそうです。キャンピングカーみたいな車なのでしょうか。

 今回のコースは中レベルということで、金曜日の男女ミックスのほうはもっと難しいコースだということでした。ヘビに遭遇することもなく、川越え以外は、そんなに大変でもないとは思いましたが、また参加するかどうかは・・・。よい経験ではあったのですが。参加するとしたら、次回は、着替え、軍手など万全の体制で臨まなければ。

 でも、やはり、ジャングルを駆け回るよりも、ショッピングモールを駆け回るほうが楽しいです。