Tuesday, January 31

Gong Xi Fa Cai

 何度聞いてもうまく発音できません・・・が、Happy Chinese New Year、です。

 土曜日の夜はあちこちで爆竹が鳴り、花火がちらほらあがっていましたが、おそらく、香港や他の場所に比べると静かなNew Year's Eveだったのではないかと思います。それでも、夜中になっても、かなり車が走っていました。

 日曜日、月曜日と、オープンハウスに行ってきました。最初に行ったおうちの友人に聞くと、土曜日の夜は家族・親戚が集まってreunion dinner、その後、夜中にお寺に行きお祈りをして(これが3,4時間かかるそうです)、そのまま翌日のオープンハウスの準備になるので、ほとんど寝ずに新年を迎えたそうです。特に彼女は、こちらでも相当有名で大きな一族。親戚の数も多いですが、訪問客の数もおそらく一番多いうち。年に一度とはいえ、準備は大変そうです。

 中国正月のオープンハウスはハリラヤよりもリラックスしたムード。おうちによっては、ビールやワインなどのアルコールも振る舞いますし、ドレスコードもノースリーブでも何でも特に問題はなく、気楽な感じです。1日目はチャイナ・ドレス、2日目もベトナムでつくったチャイナ風ワンピースを着ていきましたが、1日目のドレスは、中にいる誰よりも中国らしい格好だったので、結構受けました。考えてみれば、叔母が若い頃に作ったものなので、相当なアンティーク。こちらでもなかなか見かけない、「正統派」チャイナ・ドレスなのかもしれません。

 今年の目玉はLion Dance。例年よりも盛んで、商工会議所など3カ所がLion Danceを派遣するということで、大きめのおうちではLion Danceをよんでいたようです。昨年もちらっとは見たのですが、今年のほうが本格的でした。日曜日の最後に行ったおうちではなんと、6匹もの獅子が集まり、壮観でした。日本の獅子舞よりも断然大きくて派手ですが、耳、目、しっぽなど、意外に細部まで動くようになっています。中には二人が入り、前足・頭担当と、後ろ足担当。最初に、2階に祀られている神様のところにいきます。これは、おうちの中に入ってしまうため実際にはよくわからないのですが、このお参りが終わると、玄関先でダンスが始まります。何十もの爆竹がつながったものを鳴らしたり、太鼓など、お囃子も相当にぎやかというよりも、耳をふさぎたくなるぐらいの騒々しさです。ちょっと踊ると、果物や野菜とともにred packet(赤包)が置かれ、獅子は大きな口を開けて、このご祝儀を果物や野菜とともにいただきます。しばらく座り込んで食べた(もちろん、食べたふり)あと、大きなザボンは8等分されていたり、小さなミカンだと、それで縁起のよい数字が描かれていたり、ちょっとしたパフォーマンスがあります。2階からも、赤包とともに野菜をひもでつるします。獅子は、台を使ったり、飛び上がったりしてとります。その動きも、うまい人たちがやると、本当の動物のようでなかなかのものです。また、獅子の頭をなぜたり、毛をとると縁起がよいらしく、みんながむしっていました。私も、頭をなぜたので、今年はよいことがあるでしょうか。

 中国正月のオープンハウスはハリラヤほど多くないので、退屈するのではと思っていました。それでも、1カ所に滞在する時間も長かったせいか、1日、3,4カ所という感じで訪問しましたが、あっという間に2日間が過ぎてしまいました。ハリラヤと同様に、どこでも、飲み物、食べ物を勧められるので、1日食べ続けている状態になります。本当に、この国では、「makan makan(マレー語でeat)」です。お料理はケータリングが多いので、ハリラヤよりはバリエーションがあるとはいえ、似たり寄ったり。特徴的なのは、甘いデーツなどを何時間も煮出した中国茶やミカンです。マレー系のひとたちは、マレー料理しか食べないことも多いので、大きな家でのオープンハウスとなると、どうしてもハラルのニョニャ(マレーの影響を得た中華)やマレー料理を出すことになるのでしょう。

 今年は、友人のおうちや、友人の親戚の集まりに一緒に混ぜてもらう感じで訪問させてもらったせいか、赤包をずいぶんいただきました。ハリラヤでも、子どもはお年玉をもらえるのですが、中国正月は、子どもだけでなく、結構幅広く配るようです。およばれして、ごちそうしていただいて、さらに、お年玉までいただいてしまうとは、何となく申し訳ないような気にもなってしまいます。この赤包の袋、たいてい、各銀行が用意して配っているものを使うようですが、この時期使われる数は相当だと思います。

 今日は、イスラムの祝日なので中国正月のオープンハウスも一段落。ただ、お祝いそのものは、10日間続くそうです。しばらくは、どのおうちでも赤い提灯や飾りで、いつもに増して華やかでしょう。

Friday, January 27

4連休

 明日から4連休です。

 日本であればうれしいのですが、ここでは、お休みが3日以上続くと、ちょっともてあまし気味です。結局、行く場所もやることも限られているので、国外に旅行にでも行かない限り、週末は2日で十分。今回は、1日は職場に出てくる必要があることもあり、こういう休日をどこか別のところに使えたらいいのに・・・と思ってしまいます。4連休をそのままひとりでここで過ごすなんてもったいない、と思いつつ、気軽に1泊旅行にいける場所もないのが、残念です。

 こちらの人たちにとっては、土曜日はワーキングデーなので、3連休。それでも、普段は「週末」さえある意味存在しないので、連休の意味は大きいでしょう。かといって、取り立てて何か計画しているマレー系の人は少ないようです。ただ、中国系のお店では、Chinese New Yearにあわせて1週間ぐらい休暇をとってしまうこともあります。そういう人たちは、それぞれ、シンガポールやマレーシア、香港などに里帰りです。同じように旧正月の時期をお祝いするベトナムなどでは、あらゆるお店が閉まってしまうと聞きましたが、こちらではそこまでではありません。

 ハリラヤと違って3日間以上にわたってということはありませんが、日曜日を中心にオープンハウスがあります。これが私にとっては、4連休の最大かつ唯一のイベント。先日帰国した際に、昔、叔母が若い頃に仕立てたもので、お下がりのチャイナ・ドレスを持ってきたのですが、これを着るかどうか思案中です。このチャイナ・ドレス、仮装パーティーのような機会に2,3回着たのみです。朱色のノースリーブで目立ちますが、ムスリムのお祝いではないので、まぁ、問題ないかと思っています。少なくとも、浴衣よりは運転もしやすいでしょうし。

 日本では旧正月は一般的には、特にお祝いしないというと、不思議な顔をされます。まだまだ、日本は知っているようで知らない遠い国、なのでしょうか。いずれにせよ、「Happy Chinese New Year!」といわれても、少なくとも、Chineseではないわけですから、若干違和感を覚えます。ハリラヤのときも「Selemat Hari Raya!」とこちらからいいますが、マレー系の人たちは、同じ言葉をこちらには返しません。イスラム教のお祝いであり、その宗教上の意味合いが強いからなのでしょう。

 普通のお祝い事であれば、相手方が気にしないのであれば、あまりこだわる必要もないのでしょうが。それこそ、日本では、お正月も、季節のお節句も、バレンタインも、ハロウィンも、クリスマスも、なんでもお祝いして、楽しんでいるわけなのですから。

Thursday, January 26

渋滞

 東南アジアの交通事情は大抵よくありません。

 先日行ったバンコクでも、空港から45分ぐらいといわれたエアポート・バスは、結局1時間半以上かかってようやく市内に。ラッシュ時にかかってしまったせいで、普段の2倍はかかったようです。完全に停まって動かなくなってしまったときには、降りて歩こうかと思ったぐらいです。

 整備されていない道路にものすごい数の車、トゥクトゥク、バイク、自転車etc。それも家族みんなで乗ったり、荷台にものすごい量のモノ、時には動物までが積み上げられたりして、ヒーヒーとうなっていそうなバイクや、荷物を載せるところなのになぜこんなに人が?というトラック。人とモノがひしめきあって、ものすごい渋滞。こういう世界とはかなりかけ離れていますが、この国でも渋滞はあります。人の数は少ないですが、車の数が多いのと、行き先が限られているせいです。

 渋滞にぶつかる場所と時間帯がいくつかあります。まずは学校。子どもの送り迎えがあるので、始業、終業時の学校付近は車の山。そして、モスク。特に金曜日の礼拝には多くの人が行くので、金曜日のお昼にはモスク周辺を避けた方が無難。路上駐車は当然で、取り締まっているのは見たことがありません。それから通勤ラッシュ。ランチにうちに帰る人も多いので、朝、昼、夕方と3回あります。こういう悪い場所や時間にぶつかると、普段は5分の道に、15分、20分とかかることがあります。あとは、木曜日の夜。金曜日はお休みなので、「花木」を過ごそうと大勢の人たちが唯一の繁華街に押し寄せます。これがさらにひどくなるのは、公務員の給料日。4割が公務員といわれていますので、この日の銀行、ショッピングモール、レストランは当然混雑、そこに行く道は大渋滞です。こういうときは、だいたい、パーキングの場所もみつかりません。
 
 それでも、日本の帰省ラッシュのように渋滞XXKm、などということは絶対ありませんが。

 昨日は、ランチもディナーも外食だったのですが、特にランチの時間帯、なぜか空いていました。いちばん混雑するショッピングモールに行ったのですが、珍しくパーキングも余裕がありました。あまり理由になりませんが、中国正月前だからなのでしょうか。それでも、今日は、中国正月、そして、イスラム暦元旦前の木曜日(週末)。スーパーも開店時間を午前1時まで延長するということですので、遅くまで結構車と人の出入りがあるかもしれません。

 立派な道路はあるのだから、もう少し、スクールバスを含めた公共交通機関の整備をしたら、もっと住みやすくて観光客も惹きつけられる街になるのに、と思います。

Wednesday, January 25

貸し借り

 先日の車の修理代を友人に立て替えてもらったまま。修理に出している最中に旅行に行ってしまっていたので、直接修理屋さんに支払うことができませんでした。旅行から戻ってきた直後も手元にキャッシュがなく、すぐに返すことができませんでした。

 気になっていたのですが、今週末(29日(日))の中国正月前後は忙しいだろうと思い、どのタイミングで連絡して、お返ししようかと迷っていたら本人から電話。こちらからの督促で申し訳ないけど、中国正月の前に貸し借りは精算した方がいいから、とのこと。貸し借りは年を越えることがないように、というのはまさに日本人と同じ感覚。

 そういえば、12月には、まさに同じことを自分で感じて慌てていたのを思い出しました。別の友人が買っておいてくれたコンサートのチケット代。休暇にはいることもあり、年を越す前にどうしても払わなければと連絡をとり、バタバタした中、時間を見つけて夕食に誘ったのでした。中国系の人たちにとっては、カレンダーの12月ではなく、まさにこの旧正月(中国正月)で酉から戌に年がかわります。毎日が同じように感じるこの国でも、少なくとも中国系の人たちにとっては、日本の「師走」的な感覚があるようです。いろいろと片づけて新たな気持ちで年を迎える、ということなのでしょう。

 いずれにせよ、修理代は、共通の知人に郵便役を頼むことができて一安心。

 個人の間での、ちょっとしたものの貸し借りや立て替えというのは、皆気軽に、親切に申し出てくれて助かっています。レッスンなどでも、その日に持ち合わせがなければ、次回でいいからといわれることもあります。小さなムラ社会、信頼関係があるからこそ、でしょう。

 それはいいのですが、一般的にも公共料金などの請求、支払い期限なども、よくいえば鷹揚、おおらか、悪くいえばかなりルーズ。この間も、電気代の請求額がいつもの3倍以上。あれっと思ってよく見ると、支払ったはずの2ヶ月分がそのまま。注意書きを見ると、10月以降の支払いが反映されていないと書いてあります。一体、どうしてと思いますが、システムがダウンしているということなのでしょうか。このケースはまだ「注意書き」がちゃんとはいっていたので許せます。請求額の間違いもあるので、油断できません。だいたい、支払期限の直前に請求書が届くというところからして、支払期限厳守という考え方ではないのでしょうが。これとは逆に、ガソリンスタンドで料金踏み倒しが結構あるらしく、最近は前払い制を導入し始めたガソリンスタンドがある、という記事がありました。今のところ、踏み倒して走り抜けていく車を見たことはありませんが、目に余るケースがあったようです。

 何事にものんびり。お金がある割に、「タダ」でもらえるものなどが大好きなケチな国民性、ともいわれますが、個人レベルでは親切な人が多いと感じています。国全体としては、いろいろ取りこぼしがあっても、あまり困っていないので、まぁいいか、という感じなのでしょうか。

Tuesday, January 24

Memoires of a Geisha

 土曜日に観てきました。 邦題は「Sayuri」。
 確か、ロンドンにいた頃本が出版されて話題になったのですが、結局今まで読まずじまい。映画からはいってしまいました。

 最初のシーンはいきなり日本語のみ。字幕もなし。あれ?という感じでした。隣に座っているマレーシア人の友人も、きょとん。今何ていっているのと聞かれても、映画は始まっているし・・・。ただ、このシーン(貧しい漁村で、後に芸者・サユリとなる主人公の千代と姉のふたりが「田中さん」に売られるシーン)が終わると、その後は、基本は英語になりました。千代ちゃん役の女の子も、セリフが英語になります。たまに日本語がまじるせいか、「聞き取りにくい英語」が多いせいか、英語の字幕付。さらに、英語の下には大抵の映画と同様、中国語字幕も付いていました。これで、途中でしょっちゅう意味を聞かれて遮られることはなくなると内心ほっとしました。これ、他の国での上映ではどうなっているのでしょうか?

 もう大丈夫と思ったのですが、「置屋」「水揚げ」といった特殊単語は日本語のまま。聞かれてもこちらも聞き慣れない単語。何となく意味はわかっても、ストーリーの流れで理解するしかありません。本であれば、ちゃんと説明があるのでしょうが。

 日本といえば、「フジヤマ、ゲイシャ」。アメリカ人の視点から見た日本で、本当にこうなのかしら、ちょっとオーバーでは、などと思う点はいろいろありました。先日、Baron役で出ていた日本人(日系人?)の役者さんのインタビュー記事が新聞に載っていいましたが、「ノンフィクションではない。日本人でない監督が撮った作品であれば、interpretationになるのは当然。」という趣旨のコメントをしていました。主演男優は渡辺謙で、置屋の「お母さん」役の桃井かおりもいい味をだしていましたが、主役のサユリ役はそもそもチャン・ツィイー(子役は日本人で、彼女も好演していましたが)。だいたい、日本人が英語をしゃべっていること自体が不自然です。これをいってしまうと、おしまいですが。それでも、一般的に演じられるオペラのマダム・バタフライよりはよっぽど、「日本的」な気がしました。そもそもが「芸者ワールド」という特別な世界がテーマ。一体、この映画に出てくる男性陣には家庭があるのか、家庭があったとしても、ここまで芸者に入れ込んでいるということなのか、男尊女卑の時代だからそんなことはどうでもいいのか、そのあたりもよくわかりませんでしたが、豪華なキャストに華やかな衣装、不思議な世界、美しい映像、外国人の描いた日本の作品と割り切ってしまえば、楽しめました。

 観に行ったのは土曜日の午後。土曜日は半日または普通のワーキングデーのところも多いせいかもしれませんが、先週始まったばかりの割にはお客さんはちらほら。既に2回観たという日本好きの友人もいましたが、ここでは、キング・コングやハリー・ポッターのほうが受けがよいようです。

 
 

 

Monday, January 23

JazzとPoet、そしてBeach

 金曜日は、今年最初のMusic Societyのイベントで、Concert Dinner。いつもはMusicianを外から呼びますが、この日は、ローカルのジャズグループによる演奏を楽しみつつ、イタリアン・ビュッフェ。ほとんどアマチュアという5人のバンドですが、結構レベルは高く、特にピアニストの腕前はなかなか。あとで聞いてみると、こちらのインターナショナル・スクールの音楽の先生で、セミ・プロということでしたが、5人の中でも際だっていました。

 土曜日は、Burns Supper。1月25日のRobert Burnsの誕生日を祝うイベントです。Burnsは、スコットランド人であれば誰もが知っている有名な詩人。そして、スコットランド人は当然世界中の人が知っているであろうと信じています。Shakespearを知らない日本人はいないでしょうが、Burnsという名前、日本人にとってそれほどなじみがあるとは思えません。でも、「蛍の光(Auld Lang Syne)」を知らない日本人はいないでしょう。私自身も英国に行くまでは、「蛍の光」は日本の歌だと思っていて、Burnsの名前ぐらいは聞いたことがあるかも・・・という程度でしたが。

 それはともかく、この日のSupperは、バグパイパーの演奏とともにhaggisが登場。当然、こちらでは手に入らないので、誰かがクリスマス休暇に戻ったときにでも持ち帰ったようです。ハギスというのは、羊の臓物に大麦やスパイスなどをつめたもの。見た目もグレーっぽくてグロテスク、食べ物のような感じがしない、ともいわれますが、なぜか臓物嫌いの私でもハギスは大丈夫です。ハギスには、絶滅した動物説、3本足のスコットランドの山にしかいない珍獣説、などもあって、スコットランドに行ったとき、「ハギス博物館」なるものを発見。1室しかない小さな博物館なのですが、博物館の方がわざわざ展示を案内してくださり、これが何世紀頃のハギスの剥製、こちらはロイヤル・ハギスです、などとまじめくさって説明。なんとも、ユーモアにあふれています。このハギス、ハギスに捧げる詩とともにナイフがいれられます。サーブされたハギスにスコッチを振りかけていただきました。乾杯(何度も乾杯があるので、常にグラスには何らかの液体をいれておくこと!がルールでした)、詩の朗読もしっかりあり、最後にはScottish Dance。Burns Nightとしては結構本格的でした。St Andrew's Societyといいつつも、スコットランドとの縁が薄い人も多く、詩の朗読も、おばあさんがスコットランド人でした、ぐらいの感じのオーストラリア人だったり。そのため、あまりスコットランドなまりがきつすぎたり、古語だったりすることがなかったのは救いでした。

 土曜日の帰宅は相当遅い時間。それなのに、日曜日は朝から仕事関係でのFamily Outingなるものに参加せざるを得ず、早起き。この週末の締めくくりはビーチでした。BBQをしたり、ゲームに参加する人たちをながめたり、おしゃべりをしたり、と楽しかったのですが、さすがに暑い日差しの戸外に1日いるのはきつかったです。同僚の3歳のお嬢さんのにわかママ役(ベビーシッターともいいますが)も務めて、family気分(?)も満喫しました。夕方にマッサージにいったものの、夜にはすっかりばててしまいました。

 昨夜は、やはり私はoutdoorよりindoor派であることを再認識しつつ、あっという間に眠りについてしまいました。

Friday, January 20

ライブドア・ショック

 東証は昨年のトラブルに続き、本当に大丈夫なのでしょうか。与謝野大臣が「取引できなければ取引所じゃない」という発言をしていましたが、まさに、そうもいいたくなります。日本の経済がようやく上向きに、といわれ始めたタイミングでのライブドア・ショック。昨日は株価もまた上がったので、一時的な影響にとどまればいいのですが。 

 経済紙を中心として、世界中のメディアでかなり大きく取り上げられ、そして、批判されているようですが、こちらでの取り上げ方は国際面にほんの小さく。車、携帯電話やロボットなど、日本の新製品紹介のほうが写真付でいつも大きな記事です。新聞にはちゃんと株式欄があるのに、日本の市場にはあまり関心なし、なのでしょうか。ほとんどが外電引用記事で構成されている当地唯一の英字新聞。アフリカ関連のニュースなどまでしっかりカバーされています。その意味では、ヨーロッパなどの一般紙よりもよっぽど国際的といえるかもしれません。その一方で、政府お抱え新聞で、「自己検閲」がなされていて、イスラムや政府に批判的な記事を載せないというのは理解できます。ただ、それにしても、なぜこの記事を選ぶのだろう?というそのセンスを疑うことも結構あります。

 数字に弱い私にとって、ゼロの数が5つを超えると、「1、2、3、たくさん!」に近い世界。100億、1000億という単位のマネーゲームはピンときません。ちょっとマネーゲームからはずれますが、「金持ち父さん、・・・」や「さおだけ屋はなぜ潰れないか」を読んだだけでは全く不十分、もう少し会計、経営、株式など経済の仕組みを勉強した方がいいかも・・・と昨夜はニュースを見ながら反省しました。
 
 勉強はともかく、いきなりただの紙切れとなってしまう株券というのはやっぱり怖いなぁと思ってしまうので、まだまだロー・リスク・ロー・リターンからの脱却は難しそうです。

Thursday, January 19

Belly Dance

 昨日は、最近よく通っているスタジオでの2回目のBelly Dance レッスン。

 Belly Danceとの最初の出会いは、確か、大学時代のトルコ旅行。本当は、その前、高校生のときにいったエジプト旅行で見るはずだったのが、40度の熱を出してダウン。スポンサーだった祖母や一緒に行った妹に心配されながらも、ホテルでお留守番。鳩料理とベリーダンスのディナークルーズを思い浮かべ、悔しい思いをしつつホテルのベッドでうなっていた記憶が。その後は、UAEでも見ましたし、最近は日本のアラブ・アフリカ料理レストランでも結構メジャーになっています。ご存じのとおり、長い黒髪にベールをつけて、おなかを出した華やかでセクシーな衣装に、コインなどがついたヒップ・スカートを巻いた腰をくねらせ、アラビアン・ナイトの世界、という感じ。私向きのダンスではない、と敬遠していました。

 日本でも習えるところが増えているようですが、特にオーストラリアなどでは意外にブームらしいです。サルサがキューバン・スタイルとLA、NYスタイルなどにわかれているのと同じように、Belly Danceも、セクシーさの加減というのか、動きが多少異なるスタイルがあるようです。最初にちょっとかじったのは、ゲイのインストラクターのダンス・エアロビクスでのBelly Dance。向いていないとはわかっていましたが、とにかく、腰が動かないのです。幼稚園でのお遊戯の次のダンスが盆踊りだった私にとって、体のパーツ、パーツをばらばらに動かすのはとてもムリ。そう思っていたら、友人がBelly Dance for Beginnersという練習DVDをプレゼントしてくれました。彼女もできないから、一緒にお互いうちで練習してきましょう、ということでした。これで何回か練習したのですが、その後、もっと本格的にBelly Danceを教えるという教室でのトライアルに参加して、やっぱり挫折。前回よりもさらに厳しく、肩だけ、首だけ、上半身だけ、腰だけ、etc。こんな動きに手をつけるなんて、とてもとても。日本人と韓国人はできないことが多い、といわれました。やはり、盆踊りが基本だからでしょうか・・・。

 それでも、昨日は他に誰も生徒が来なくてone-to-oneというラッキーな状態で、以前よりは多少動かせるようにはなった気がします。スタイルも比較的セクシーでなく、音楽も早くてステップも動きがあるタイプだったのもよかったようです。
 
 Belly Danceは、なかなか体にいいダンスであるそうです。

 それにしても、これだけ体を動かすようになっても、慢性肩こりとお別れできないのはなぜなのでしょうか。

Wednesday, January 18

白バイ

 すごいスピードで後ろからやってくる白バイ。
 フランス語のレッスンに向かおうとする途中のことでした。

 私自身もまっすぐの道であたりに全然車もいないので、結構スピードを出し始めていたところでした。追い上げてくる白バイは、優に100キロは超えている感じ。だいたいが2車線なのですが、ちょうど1車線の道路でした。スピード違反を取り締まるには向こうがスピード出し過ぎでは、と思いつつも、少しスピードをゆるめたら、1台、また、1台と。私の車を追い抜いて横を通るときに、腕を左に伸ばしていました。どういう意味? 3台目のバイクに続いて、すごい勢いで飛ばしている黒い車に追い越されてからようやく、わかりました。横に寄れ、という意味だと。黒い大きな車は国王が乗っていたらしく、白バイが先導していたのでした。対向車もいなかったので、結局停車もせずとろとろ(というか、普通の速度で)走っている私の横を、風のように通り過ぎていきました。通り過ぎたあとに、ようやく、少し離れたところによけている対向車を1台発見。あぁ、私もああすることを求められていたのだ、とわかるのが遅すぎました。

 フランス語のレッスンは、とてもフレキシブルに対応してもらうことができました。週2回のビギナー2のコースに週1回だけ。テキストもその都度のコピーだけをもらえる形になりました。文法は大学時代に少なくとも基礎を詰め込んでいるはずなので、やっていると何となく思い出します。

 この日、クラスにいたのはマレー系の女性3名と同じくマレー系のご夫婦。女性たちは皆ご主人の送り迎え。フィアンセが迎えにくるという大学卒業して間もなそうなクラスメートに、自分で運転しないの?と聞いたら、運転はできるけど、もうじき結婚するから、driver for lifeがいるし、と返されてしまいました。さすがに、chauffeurとはいっていませんでしたが。

 思えば、先週ここに来たときは、半分に折れたナンバープレート。白バイの先導はいりませんが、ドライバーがいるのはうらやましい限りです。ちなみに、王様は乗り物好きの運転好きで、日本まで自家用飛行機を自分で操縦していってしまうぐらいです。おそらく、あの黒い車は自分で運転していたのではないかと思います。どちらにしても、確認できないぐらいのすごいスピードでした。私はいつまで経っても、運転が好きにはなれそうもありませんが。
 

Tuesday, January 17

歌始め

 昨夜から今年のChiorの練習が始まりました。今までの指揮者がそろそろこの国を離れるということで、昨日から、今まではChiorのメンバーだった別の音楽の先生が指揮者に。

 今までは、だいたい人数が揃ってくると、いきなり歌にはいっていました。発声練習、音階などもやってくれたらいいのに、と内心思っていました。とにかく練習する曲も多かったので、特にコンサートの日程が近づくと余裕がなく、仕方がなかったのかもしれません。それが、今回からは、まずは発声などのvoice training的メニューも組み込まれるようになりました。前に、少しjazz vocalのグループ・レッスンを受けたとき、レッスンの半分はvoice trainingでした。日曜日の朝から、かなりの体力を使っていました。早く歌いたいと思う方も多かったようですが、私自身は、中・高校の演劇部時代がちょっと懐かしく思い出され、声を思いっきり出していい運動、ストレス解消という感じもあり、結構楽しかったです。Chiorでも、短いながらもvoice trainingをしてからという形になって、ちょっと練習の雰囲気も変わりました。

 練習メニューややり方も多少変わって、休憩は10分間(今までは何となくだらだらと15分ぐらいはコーヒーブレークだった気がします)など、以前よりもwell-organisedされている感じです。新しい楽譜ももらいました。曲目は、今回も、ビートルズあり、マレーの子守歌あり、とかなりバラエティに富んでいます。今年はモーツアルト生誕250周年なので、今後はモーツアルトもいれていくとのこと。また、新しい歌を覚えていけるのは楽しみです。

 うれしかったのは、大好きなミュージカル、レ・ミゼラブルがはいっていたこと。ただ、おそらく、「On My Own」など、ほとんどはソロになるためか、配られたのは合唱用にアレンジされた楽譜の1番目の曲のみ。確か、貧しい街の人たちや娼婦たちがみんなで歌うもので、これがものすごい早口言葉状態。初っぱなはセリフの練習のように、テンポをとりながら曲をつけず歌詞のみ。これでも、かなりついていくのは厳しかったので、練習する必要がありそうです。

 うちで出番のなかったキーボードが、また、しばらくは活躍しそうです。
 もっぱら、片手でメロディを弾くだけ、ですが。

 

Monday, January 16

アパートの鍵変えます

 アパート内でアマによる盗難事件が起きたという噂があり、去年からガードを24時間、外部のセキュリティー会社に委託するようになりました。これが第1フェーズだったらしく、第2フェーズとして、「アパートの鍵変えます」のお知らせが。1月に入ってから、合い鍵を作れないものに総取り替え。簡単に合い鍵を作れるタイプでは、留守中に出入りできるようにアマに鍵を預ける住人が多いので、いくつでも合い鍵を作れてしまって不用心ということなのでしょう。

 私自身はアマを雇っていないので、盗難の被害にはあっていません。そもそも、このアパートに決めたのも、常にスタッフがいて、建物の入り口もオートロックになっているなど、セキュリティ上安心だからというのが大きな理由でした。やはり、一軒家は空き巣被害を結構耳にします。Full furnishedで盗られるものもほとんどない、とはいえ、一人暮らしには、まずはセキュリティがしっかりしているというのは第一条件でした。

 もともと、治安のよい国。皆が顔見知りの村社会では、悪いことはできません。凶悪事件は極めて少なく、盗難などを含めた犯罪も少ないほうだと思います。ロンドンでは、車の座席にもの(お買い物したもの、ガイドブックなど)を放置してはいけない、トランクに荷物を入れるときも周囲にあまり見られないように、などといわれてきましたが、その必要もありません。アフリカに至っては、車に乗った瞬間に必ずロックを、窓は決して開けてはいけない、女性は扉側のほうにハンドバッグなどを置かないように、そして武装強盗の多い危険地域では決して止まらないなどとまでいわれました。この国では、武装強盗はもちろんありませんが、車及びそのパーツを盗まれたり、車内に置いてあるものを盗るために窓ガラスを割られたり、ということすら、めったにありません。これが、2,3時間も走った隣国に行くと、こちらの高級車は狙われますが。

 ただ、それでも、出稼ぎに来ている低所得の外国人労働者による不法滞在、盗難、空き巣、そうした外国人労働者の雇用主側のWork permit未取得や給料未払い、また、アルコールの不法持ち込み・販売、若者のドラッグ使用といった問題は増えているようです。

 日本でも最近、安心はお金で買う時代。CCTVの設置数がものすごいロンドンでは、普通に生活していればプライバシーはないというぐらい1日に何十回も撮影されているといわれています。気を抜いてはいけませんが、この国ののんびりムードにはほっとさせられます。

 新しい鍵は3つで1セット。これ以上、合い鍵は作れないシステム。3つのうち1つを預けておかない限り、大家さんですら入れないようになっています。かなりの高級鍵らしく、なくしたときの負担は大きいです。前のものよりずっしり重たい鍵は、何か安心の印のようにも思えますが、なくしてしまって、うちから閉め出し、という事態だけは避けなければ・・・と別の意味でちょっと心配です。

Sunday, January 15

きれいな車

 先ほど、バンコクから戻ってきました。
 車はきれいになっていました。こんな簡単にナンバープレートが折れるとはびっくりでしたが、今後、本当にバックには気をつけたいと思います。とにかく、きれいな車を見て一安心。

 バンコクも暑かったですが、いない間、こちらも毎日暑かったらしいです。暑くて雨が降らない日が続くと、車がものすごく汚くなります。私の車も、ナンバープレートとへっこみがなおって、「きれいな車」ですが、本当にきれいとは言い難い状態になっていました。特に、置きっぱなしにしておくと、鳥やGecko(ヤモリ)などの落とし物がすぐについてしまうので、ほこりなどの汚れにダブルパンチという感じです。ただ、せっかく、洗車に持っていっても、その直後に雨が降ることも多いので、いつもタイミングを迷ってしまいます。ちなみに、毎日のようにスコールが降っていると、だいたいの汚れは雨で流れ落ちてしまいます。知り合いの方で、大雨が降ってきたタイミングをねらって運転して、洗車の手間を省くといっていた方がいました。小降りの雨だとかえってワイパーや雨跡で汚れが目立ちますが、あの土砂降りシャワーを浴びれば、少なくとも落とし物関係はすべて流されます。今日は、かなり雲がでてきたので、そのうち降ってくるかもしれません。これで、洗車に持っていく手間が省ければよいのですが。

 ちなみに、こちらでは、洗車はガソリンスタンドだけでなく、スーパーやショッピングコンプレックスの駐車場内にあちこち「Car Wash」の看板があります。外のみ、と外と中、の2種類が選べます。外だけであれば、4~5ドル(300円前後)ですから、自分で洗車するよりもお願いしてしまった方が楽です。だいたい、スーパーに行って、お買い物をしている間にきれいにしておいてもらいます。

 きれいな車といえば、バンコクから戻って改めて感じたのは、新車、高級車、手入れが行き届いた車が多いという意味で、街中を走っている車のきれいのスタンダードが高いこと。私の車も、バンコクの街の中であれば、半分折れたナンバープレートのままで、しかも薄汚れたままでも、意外と目立たないかもしれません。それでも、バンコクにもLexusの巨大ショールームがあってびっくりしました。ものすごいゆったりと贅沢なつくりでした。こちらでも業績がものすごい好調のToyota販売店がLexus専用ショールームを新規につくりましたが、負けているかもしれません。タイも、お金持ちは桁外れといいますから、人口も違いますし、こちらのようにそこにもLexus、あちらにもLexusということはなくても、結構売れているのでしょうか。

 Lexusのショールームはともかくとして、タイから戻ると、やっぱり、この国が、恵まれた豊かな国なのだというのを強く感じます。それでも、Lexusのショールームもブランドショップの並ぶ巨大ショッピングモールも、立ち並ぶ数々の高級ホテルも、「負けている」とも思ってしまいます。人口も面積も小さな国。比較するのは難しいのだと思いますが、よくいえばのんびり、何か勢いがない・・・という気がします。

 

Thursday, January 12

ナンバープレート

 一昨日の夜、またやってしまいました。
 車の運転はすっかり上達!といいたいところなのですが、いまだに、駐車、車庫入れは苦手、特にバックするときの感覚がわかっていません。

 一昨日は、バレエのレッスンのあとに、フランス語ビギナー2のクラスを少しだけのぞかせてもらおうと、確かに慌てていました。普段あまりいかない方のダンス・スタジオの駐車場は夜は結構暗く、普通に(のつもりだったのですが・・・)思い切りよくちょっとバックしたら、バンとイヤな音。えーっ、まだ、壁までには距離があったと思うのに・・・と思いながらも、急いでいたので、そのまま確認はせず、フランス語レッスンへ。運転している間中、前回(スーパーマーケットの駐車場のガードレールのような部分にこすったとき)と同じぐらいは傷が付いているかなぁ、と気になりつつ、とりあえずこれ以上何か起こさないように安全運転。そして、到着して車を停めてみてみると・・・。なんと、ナンバープレートが半分に! ここで今悩んでも仕方がないので、とりあえず、遅れてフランス語のレッスンを受けました。

 その後、もう一度、ダンスのスタジオがある場所に戻ると、壁の前に、頑丈そうな鉄のゴミ箱が。その横に、ナンバープレートの折れた破片が落ちていました。こんなところに、こんなものがあったなんて、と思っても後の祭り。相手はゴミ箱で、特にへこんだ様子もなく、壁にも傷ができている様子もなかったので、前回同様、自分の車だけの問題。ナンバープレートが半分ない状態はショックだし、みっともないですが、とりあえずどうしようもなく、あきらめてうちに戻りました。さすがに、このあと、友人たちの夕食に合流する元気はありませんでした。

 すぐに、修理工を知っているという友人に連絡。翌朝、来てもらうことに。 うまい具合に、翌日は祝日。よくあることですが、約束は守られた試しはなく、午前中、ずっとやきもきしながら修理工が来てくれるのを待ちました。「あー、ナンバープレート折れてるねー」という笑いながらの軽い調子にほっとしつつ、友人の紹介だったため、前回よりもよっぽどひどい状況なのに、見積もりは前回よりも安いぐらい。これでとりあえず一安心です。

 ただ、このあと、車を預けてしまうともう足がありません。せっかくの祝日ですが、ほとんどうちの中に閉じこもり状態。夕方にお茶に来てくれた友人に送迎をお願いしてダンスのレッスンに行った以外は、言葉通り、うちでごろごろ、という休日でした。
 
 車は今日の午後には戻ってくる予定。ただ、今日の午後からはバンコク旅行です。紹介してくれた友人が預かってくれるので問題はないと思うのですが。よりによって、ナンバープレートとは。多少のひっかき傷やへっこみは目立たないですが、当たり前ですが、ナンバープレートはものすごく目立ちます。

 もう少し、常に落ち着いて駐車場の形状や「もの」を確認し、特にバックの運転技術をあげないと、と大いに反省しました。
 それよりも、車を使わなくてもいい生活に早く戻りたいのですが。

Tuesday, January 10

Bonne Annee

 こちらでフランス人の友人ができたこともあり、大学以来ご無沙汰してしまっていたフランス語の復活を去年から考えてはいました。

 1月からのビギナー・クラスが開講されたというので、いってみることに。完全な初心者クラス。しばらく遠ざかっていたのですっかり忘れたとはいえ、大学に加えて中・高校時代にもかじっていたこともあり、さすがにABCからのクラスはちょっと、という感じでした。できれば、フランス語会話みたいなクラスがいいのですが、そういうものは存在しないようです。

 前に教育省の生涯教育として行われているマレー語の講座にいったときは、もっとひどくて、「私は外国人でマレー語を勉強するのは全くの初めてだけれど、このクラスでよいか」と念押ししたはずなのに、行ってみると、マレー語は話せるけれど読み書きが不十分、という、いわゆる「国語」というか「読み書き」教室でした。私を含めた少数の「外国人」生徒にとっては、先生と他の生徒(ローカルかおそらくローカルと結婚している中年女性たち)はマレー語で会話をしていてちんぷんかんぷん。でも、勉強している内容は、アルファベットはAから始まります、大文字と小文字があります、というレベル。初回の授業の日、何度かこちらの希望を伝えたものの、そもそもこのクラスにいれられたことが間違いと気づき、思わず、アルファベットは知ってるからもう今日は帰ります!といったら、他の外国人生徒たちもあとからついて出てきました。その後、だいぶ経ってから一応外国人用のコースも設置されましたが、急なお休みが多かったり、結局は文法中心で、求めているものとは違ったため、飽きてしまってやめてしまいました。日本で語学教育を受けていれば、文法構造は割と簡単に理解できますし、時制もないシンプルな言語なので、辞書さえあれば、文章を作ることそのものはそれほど難しくありません。それに、そもそも、文章を書く必要性は日常生活で全くないので。

 このマレー語講座の受講料は格安。そのため、それ以上文句を言う気も起こらなくなったのですが、フランス語講座のほうは、ごく普通の値段設定。日本にいれば、自分のレベルにあったちょうどよいコースというのがみつかるのでしょうが、なかなか時間がとれません。仕事が終わってさらに習い事に駆けつけることもできる余裕がある状態なのに、選択の余地がないこの国。一応、フランス語を始める宣言はしてしまっているのですが、どのクラスに所属するか、週1回だけ出席する形にさせてもらえるか、など、悩むところです。

 新年を迎え、新たなことにも取り組みたい、という意欲はあるのですが。少なくとも、挨拶だけではなくもう少し会話ができるようになりたいので、まずは3月まで、フランス語に触れる機会だけでも作るという意味で、授業に参加すればいいのかもしれません。

Monday, January 9

仕事始め

 先週は仕事始めでさすがに疲れもたまっていたよう。週末はちょっとぐったり気味でした。金曜日にダンスのレッスンから帰ってきたところで、アパートの入り口でばったり夕食にでかけるところだったら英国人の友人たちに出会い、そのまま誘われるがままに夕食会に参加させてもらったのはよかったのですが、体力的にはちょっときつかったようです。

 それでも、土曜日の夜は、早々と昨年12月始めぐらいから誘われていた友人の合同Birthday & Welcome back partyへ。12月始めからどーっとクリスマス休暇に入ったexpatの友人たちもほとんどが1月の最初に戻ってきています。早くからの日程決定と久々の集まりということで、友人宅はすごい人。5日前に着いたばかりというnew comersもちらほら。最初は、ケータリングで食事をといっていたのですが、最終的にはfinger foodのみにするということで、アラブ料理のレストランでオーダーしたというフムスやオリーブ、サモサなどをつまみながら、遅くまでにぎわっていました。もちろん、お決まりのばBirthday cakeもありました。「Happy Birthday Girls!」とはいったチョコレートケーキには小さなキャンドルが2本。ふたりの、年は明らかにしたくない「Girls」への配慮のようでした。

 日曜日にはダンスのレッスンが終わってから、マッサージに。なぜか、4日から毎日、ダンスかエアロビのレッスンにはいっています。マッサージでは、戻ってきてからの疲れをほぐしてもらいました。最近開拓して、パッケージを購入したお店なのですが、お値段も非常にリーズナブルな上に、なかなか上手です。いつも、首、肩、背中のこりがひどいので、そのあたりを重点的にやってくれます。いろいろと試しましたが、乾燥肌のせいもあり、やはりアロマのオイルマッサージがいちばん。

 マッサージで癒やされ、何とか1週目を乗り切りました。
 日本では、今日、9日は祝日。こちらでは通常のワーキング・デー。ただ、今週は11日が犠牲祭でお休みになります。これも、カレンダー上は10日だったのですが、先日11日が祝日となるとの発表がありました。最後の最後まで、お休みになる日がわからないので、予定が立てづらくて困ります。それでも、今月は祝日が多い月であっという間に終わってしまいそうです。ただ、お休みが続くと、やることが限られているこの国では、どう過ごすか悩む・・・という別の問題がありますが。

 

Friday, January 6

Ballet

 こちらに来て以来、ずっと探していたバレエ教室。Kids向けしかないといわれてがっかりしていました。それが、ようやく、大人向けレッスンが始まることに。昨夜は、2つのスタジオを掛け持ち週の2/3はダンスをしているのではというダンスの常連メンバーたちに、大人用バレエのfreeのtrialがあるからと誘われていってみました。

 女性のインストラクター。いろいろ資格もとっているという前評判でしたが、体型的には、うーん、ちょっと・・・。日本のバレエの先生は、皆、細く筋肉質で背筋がぴっと伸びて美しく、という感じだったので、バレエをマジメに続けたらもう少しスリムでしょう、と思ってしまいました。

 日本ではまさにブームになり始めた頃、大人から始めるバレエのクラスに入りました。すごい人気で定員はいっぱい。バレエは小さい頃からのあこがれ。いつかやってみたいと思っていました。大人から始めるバレエは、バレエというよりもストレッチと体の動きや使い方を学ぶという感じ。子どものようにムリヤリ体を動かしては、既に20年(それ以上の人が多かったですが)以上使っていなかった筋肉に負担がかかるので、できる範囲で正しく動かしていきます。逆にこれがすごく新鮮で、しかも、体にあっていてよかったのです。一見、素人目には体も結構柔らかく、姿勢もよいようにいわれて、ポーズもできているようなのですが、プロの目から見れば全然。反り返り気味の姿勢(本当に「よい姿勢」ではないわけです)、強すぎる背筋と弱い腹筋、バランス感覚のなさ(よく乗り物酔いしたり、つまずいたり、転んだ原因はおそらくここに・・・)、克服すべきことばかりでいつも注意されていたのですが、それが続けていくうちにちょっとずつ、よくなっていくのが本当にうれしかったです。

 昨夜は期待半分ぐらいで参加。ダンス歴が長い人ばかりとはいえ、いきなり、ターンなど次々とやっていくので結構きつかったです。もっと、基礎をゆっくりやって欲しかったのですが。レッスンが終わると、2月末のスタジオの1周年記念ではパフォーマンスをやるから、とのこと。ロンググローブに長いチュチュをつけて、お花を持って・・・ともう振り付けイメージもすでにあるようです。パフォーマンスはしなくても、求めているものと違うなーと思ったのですが、せっかくなので週に1回、レッスンに通ってみることにしました。トライアルできたうち、何人が残るかはちょっと疑問ですが。

 果たして、パフォーマンスができるレベルに何とか到達するのでしょうか。おそらく、お子様バレエに毛が生えた程度でしょうが、パフォーマンスはともかく、とりあえず「美しい姿勢」を目指して筋肉を使うよい機会にはなりそうです。

 

Thursday, January 5

戌とペット事情

 年賀状とも無縁の生活なので、すっかり忘れそうでしたが今年は戌年。

 日本ではペットはもう家族の一員。今年は、トイプードル、ミニチュアダックスなどの人気犬はますます手に入れづらくなり、お洋服やホテル、カフェ、学校、果てはエステサロンまで、お犬様を中心にしたビジネスはとどまるところを知らず・・・ということになるのでしょうか。東京にいる間は、場所が場所だけに、ご近所を歩くお犬様たちがいかにも血統書付というお顔にブランド服を着こなして、人間様を付き従えて歩く姿を目にすることも多かったです。これで、今いわれているプチバブルが本格的に景気回復ということになって、さらにペット熱がエスカレートでもすれば、海外メディアによる「オカシナ国ニッポン」的な報道の格好のターゲットになりかねないと思います。かわいいものは、かわいい、というのはわかるのですが。

 所変われば、犬は嫌われもの。イスラムでは犬は禁忌です。あちこちでやせ細った野良犬がうろうろしているのを見かけますが、ペットとして飼っているのはごく一部の中国系と外国人のみ。これも、ムスリムに気を遣い、敷地内での放し飼いがせいぜい。ファッションの一部として着飾らせて、あるいは、一家のかわいい子どもとして、連れ歩いて見せびらかすということはあり得ません。

 そういえば、酉年の去年は、Chinese New Yearを中心にRoosterの飾りなどをみかけました。今年は、犬のはりぼてやら、絵を飾るのはさすがに難しいのではないでしょうか。

 犬がダメとなれば、やはり人気があるのはネコ。あとは、暑い国らしく、熱帯魚です。お金持ちのおうちでは、高価な巨大アロワナを見かけることもあります。そのほか、ペットショップには、ウサギ、ハムスターなども売られています。ただ、子どもの数が多いせいか、暑くてペットとお散歩気分にならないせいか、すぐ近くに大自然のジャングルがあってわざわざうちの中で動物を飼う気がしないのか、住宅事情がよい割には、日本のようなペット人気は感じられない気がします。

 日本では子どもを1人育てるのに1000万円といわれる時代。イヌなどのペットであれば、お金がかかるといっても、ここまでかかることはないでしょう。これも、少子化時代、ペット人気に拍車がかかる理由のひとつなのかもしれません。逆に言えば、子どもを持てることはステータスとも。まさに、この国の超お金持ちたちが、近隣諸国から養子をとっているのは、イスラムの「慈善」「施し」でもあり、ある意味高価なペットを持つというステータスにつながる気がします。

 ペット・ビューティー・サロンでネイルまできれいにしてもらっている日本のブランド犬も普通ではありませんが、頭がいいから中国系が人気だとか、次は何人にしようとかいいながら養子を選ぶこの国のお金持ちも、やはり普通ではありません。

Wednesday, January 4

2006年

 昨夜、日本から戻りました。
 帰りの飛行機はものすごくスムース、というか、定刻より30分も早く到着。友人にお迎えを頼んでいたので、慌てて着陸直後にメッセージを送りました。飛行時間は多少短縮されたとはいえ、1日がかりの長旅だったので、さすがに疲れていてよく眠れました。
 ちなみに、今回は上海経由という初めての乗り継ぎ便を使ったのですが、上海は乗り継ぎにはお勧めできません。香港やシンガポールなどであれば、transit counterがすぐにあるのですが、上海はカウンターのみで人がいないか、中国の航空会社のみの扱い。なんと、乗り継ぎのため、健康チェックカードX2、出入国カード、(おそらく荷物もピックアップの必要あり)税関申告書X2の計6枚を提出する必要があります。Immigrationを通れば確かに入国していますが、この不便さにはびっくりでした。以前、上海に旅行した際に、現代的で整備された都市に驚いたので、過度な期待をしてしまっていました。まぁ、香港やシンガポールのようなハブ空港を目指しているわけではないので、仕方がないのかもしれません。それでも、上海空港そのものはとても立派で、人もとにかくたくさんいます。ただし、その人たちが効率的に働いているか、というのは別問題ですが。最近、日本の航空会社はどこも中国便に力を入れているので、便も多く、日本語の放送もよく流れています。これも、上海で観光、ビジネス、食事、宿泊してお金を落としてくれることを期待しているわけなので、まさか、ここを使って乗り継ぎをする日本人というのは想定外、でしょうし、ましてや日本人以外で国際線乗り継ぎをする人は少ないのでしょう。
 
 不在中の新聞をチェックしましたが、津波から1年経った26日前後に特集があった以外には目立ったニュースもなく、淡々と年が変わった感じです。一昨年末は津波で、国王の鶴の一声で、年末年始イベントがすべてキャンセルになったのですが、今回は各ホテルなどのイベントは予定通りだったようです。相変わらずちょっと眠くなるようなのんびりした平和さです。
 日本であれば、1年を振り返ってとか、2005年10大ニュースとか、年末の紙面、テレビ番組の定番がありますが、津波特集と年始の国王スピーチ(1年に何回もtitah(「勅語」)として発表されるもののひとつ)以外には、新たな年を迎えたという雰囲気はあまりありません。むしろ、マレー系の次に多い中国系の人たちにとっては、今月末のChinese New Yearが重要なので、すでにその準備にはいりつつあるようです。
 
 今年も、ブログを気ままにつづっていきたいと思います。
 コメント、大歓迎です!