Wednesday, February 28

オレゴン・ワシントンのワイン


 アメリカの地理はどうも弱いのですが、オレゴンとワシントンはカリフォルニアのすぐ上。まだ無名ですが、よいワインを生産する地域。オレゴン州からはピノグリのA to Z、ピノノワールのエルクコーブ、ワシントン州からはセミヨンのレコールNO41、カベルネ&メルローのグンハムセラーズの4本をいただくワイン会に参加しました。

 好みとしては、すっきりしたドライのA to Zと、やはりピノノワール好きなので、エルクコーブ。セミヨンはナッツのような味と香りが独特な感じでおもしろかったですし、3本脚のワンちゃんのエチケットがインパクトのあるダンハムセラーズもよかったです。ワンちゃんはまだ実際にワイナリーに住んでいるそうでうす。エチケットといえば、レコール(L'ecole)もストーリーがあります。こちらは、以前いただいたことがあったので、学校の校舎だったワイナリーということで、よく覚えていました。

 鴨やタコなどのオードブル、アサリの生パスタなどをいただきつつ、マイナーながらもおいしいワインを堪能させていただきました。

 

Tuesday, February 27

Illissa


 数少ないチュニジア料理のレストラン。しかも、ちょっとマイナーですが、武蔵小山。でも、実は目黒からは2駅なので、「Ebisu生活」圏内としては意外と近い範囲。

 駅から1分と近いのですが、わかりにくいです。細い路地を入り、え、と思うと通り過ぎてしまいそうな、小さなお店。1階はカウンターのみ、2階は座敷のような一部屋。靴を脱いで2階へ。すごい急で狭い階段です。飲みすぎると降りてくるのが大変そうな・・・。お部屋が微妙に斜めっているのもご愛嬌。吉祥寺の伊勢屋を思い出してしまいました。ハンニバルでも働いていたというチュニジア人女性シェフ。



 チュニジアワインのロゼと赤、蜂蜜のお味がするというビールなどと一緒に、ニンジンとお魚、オリーブのペースト、なすのペースト、チュニジア風玉子焼き、ブリック、クスクス、チキンの丸焼き(!)などなどに最後はアラブらしい揚げ物のデザートまで。珍しかったのは、トリッパに似た臓物系の豆煮と羊の脳みそ! これは、白子のようなお味でした。食べてからなんだか聞いたのですが・・・。さらに、特別に、硬くなったパンとヒヨコマメをホワイトソースで煮込んで卵をおとした「ラブレビ」。手がかかるので通常メニューにはないそうです。何かとても懐かしい感じのお味がしました。やはり定番のクスクスはおいしかったです。自家製のパンにつけていただくペーストもお勧めです。



 基本はそれほど辛くないのですが、お好みでとても辛い唐辛子のペーストを添えていただくそうです。唐辛子が苦手なのでいつもどおりパスしてしまいました。真っ赤なペーストはいかにも火を噴きそうに辛そうに見えました。 


 まだチュニジアは行ったことがありません。ヨーロッパからは近くてリーズナブルにいけるリゾートとして結構メジャーですが、そのうちチャンスがあったら遊びに行ってみたい国のひとつです。



 とにかくよくいただきました。その結果、写真の数も。これにさらにパンとデザートがあったと思うと・・・。本当に、すごいボリュームでした!


Monday, February 26

めぐみー引き裂かれた家族の30年

 涙なしには観られません。

 かなり早くから号泣してしまう人も多いと思います。

 昨年秋に上映されていたときには観ていなかったのですが、最近、途中からでしたが観るチャンスがありました。

 拉致問題については、日本人であれば知らない人はいないと思いますが、とにかくこの現実を突きつけられると・・・。この映画のポイントは、米国で製作された英語字幕付きのドキュメンタリー作品であるため、今まで拉致という問題を知らなかった世界の多くの人がこの恐ろしい問題について知る契機となっていることです。

 5人の方々は無事帰国されたとはいえ、いまだに「亡くなった」とされた多くの被害者の方々とそのご家族の苦悩やつらさは、観終わったあともどしんと心の中に残ります。

Sunday, February 25

箱根小涌園

 箱根に行ってきました。

 暖冬といってもやはり寒いので、温泉!
 湯ーとぴあ、と呼ばれていた頃なので、ずいぶん前に行ったことがありましたが、久々でかなり拡大、改装されていました。水着で入るエリアの露天は、コーヒー風呂、ワイン風呂、緑茶風呂、酒風呂など。このあたりは、以前と基本的には同じ感じでした。季節限定のイチゴミルク風呂は、イチゴミルクのキャンディーの香り。お肌によいというか、糖分が含まれているのでねっとりしている感じでした。そしてなんといっても目玉は、ドクター・フィッシュ。ちょっと話題になった人の病気の皮膚を掃除するという小さなお魚。これが入ったトルコ風の足湯に足をつけるというもの。期間限定ということで、これはチャレンジしなければといって並んでみました。まずは足を洗い、拭いて、説明を受けてからベンチに腰掛けて、いっせいに静かに足をいれます。入れた瞬間思わず、「きゃー」という感じ。小さな魚が足に群がってきます。特に、角質などが多いかかとや指先などにくるようです。周囲をみると、おそらく、老廃物など多い(そして、おそらくお手入れもあまりしていない)大人ほど、魚が寄ってきているようです。小さな子供のムニュムニュした健康そのもののやわらかいお肌はつつくところもないのでしょう、ほとんど寄ってきません。我慢していると次第に慣れてきますが、くすぐったい! 今日はお客様が少ないのでサービスで1回5分のところ、プラス3分で8分です、ということでしたが、まぁ、8分で十分。怪我をしたところなどがあると、そこにいきなりやってくることもあるようで、これは結構痛そうでした。歯がないので、痛くはない、ということですが、やはりつつかれれば痛いのでしょう。果たして、どれほどの効果があったのかはよくわかりませんが、とりあえず、話の種、という感じでした。

 変わり風呂も楽しいですが、結局、裸で入るゾーン、つまり普通の温泉が落ち着きます。

 最近は、中国、韓国あたりからの観光客誘致に力をいれているようで、ツアーなのか、結構アジア系外国人のお客さんが多かったようです。プールや温泉は楽しんでいたようですが、オプションでできるマッサージなどの価格帯を見ると、自国でやったほうがよっぽどお安いので、きっとこちらは完全日本人向けなのかしらと思ってしまいました。私自身も、アジアでのマッサージやスパ、エステとついつい比較してしまい、なかなか日本だと行けません。

 

Saturday, February 24

ら・ぴえにゅ

 結構前からたまに行っているカジュアル・フレンチ。予約をしていなかったため難民状態で彷徨っていた日、運良く入れました。

 恵比寿駅からすぐでとてもリーズナブルなので使いやすいです。プリフィックスですが、季節で頻繁にメニューは入れ替えになります。結構選べて、しかもボリュームもたっぷり。今日は結構お食事、というモードのときにぴったりです。何より、女性向けなのは、コース最後のデザートのワゴン・サービス! いつもこれ目当てでいってしまいます。常時10種類以上の各種ケーキ、タルトなどにクレム・ブリュレやアイスなど。確か以前は3種類選べたような。久しぶりに再訪したら2種類になっていましたが、代わりにアイスクリームとシャーベットがついてきました。こちらは、ワインも気軽にいただける価格帯ばかり。すごいのは、ハウスワインの飲み放題。女性が多いからこの設定でいけるのでしょうが、あまり飲む人ばかりに来られたら赤字でしょうね・・・。いずれにせよ、恵比寿でこのお値段を維持するというのはすごいと思います。

 気軽にわいわいできるお店なので、みなで違うものをオーダーして、シェアしていただき、いろいろな種類を試しました。寒かったのでお野菜たっぷりのポトフなど、おいしかったです。ちょっと間口とぱっと入って見た感じは、どうかな・・・と思うのですが、とにかくコストパフォーマンスはよいので、普段使いでgirls talkをするにはお勧めのお店です。

Friday, February 23

Towncryer

 久々に英国関係の集まりで英国パブに。

 All Aboutのフレンチのガイドである嶋さんのお店。金曜日ということもあり、とにかく混んでいました。相変わらずビールがいただけないので、カクテル系をいただきつつ、フィッシュ&チップスやチキンなど、いかにもパブ飯というメニューを久々につまみました。ビールはいただけないし、パブ・フードは正直なところそんなに好きではないのですが、パブの雰囲気は大好き。全部揃いでなかったりする堅い木のイスやベンチシート、壁に飾られているものなどのインテリアは歴史や伝統を感じさせます。Towncryerもこだわりのインテリア。また、基本はcash on deliveryで気軽に入って飲めるところも、人が集まる、出会う、話す場としては本当によいと思います。

 最近は日本にも英国やアイリッシュ・パブが相当増えました。あ、ここにも新しくできたわ、と思いながらも、そうそう通うことはないのですが。それでも、英国時代は、ランチやビール以外の飲み物を飲みに、よく使っていました。ビールがダメなのであまり参加したことがないのですが、英国時代、学生たちのpub crawl(いわゆる、パブのはしご)を楽しんだことなど、懐かしく思い出します。

でも、結局、せっかく英国パブに来たのに、系列のビストロから取り寄せてくださったパテに赤ワインがやっぱりおいしい!と思ってしまいました。。。

Wednesday, February 21

ビクラムヨガ

 前々から気になっていたビクラムヨガのトライアル。

 最初は普通のヨガなのかと思っていたら、聞いてみたらホットヨガのよう。おもしろいのは、緑は闘争の色、ということで、緑は身に着けないでくださいといわれました。闘争の色といえば赤のイメージ。緑は平和な感じがするのですが、ビクラムヨガではダメなのだそう。

 それにしても、かなりきつかったです。こんなにヨガできつい!と思ったのは初めて。体調が万全でなかったというのもひとつだとは思いますが、熱風が吹いてくる暑いお部屋は、通常のホットヨガのようなウェット感がないのです。ホットヨガもパワーヨガやピラティスも結構経験あるので、と高をくくっていたら、大変なことに。90分という長いコースだったせいもあり、最後はバテバテ。途中気分も少し悪くなってきて、よっぽどほかの人のように外で休もうかと思いましたが、意地になって残ってしまいました。前半の立ちポーズはほとんど休憩なしで、次々と。ほかと大きく違うのはインストラクターは言葉で指導していくこと。多少はポーズを見せてくれるのですが、基本は言葉のみ。周囲を見ながら、また、インストラクターの指導を受けながら決めていくポーズはかなりハイペース。息があがってきます。途中で抜ける人もパラパラでるのはムリないという感じです。ふと気づけば、残っている人たちはしっかり鍛えたボディーの人が多かったです。インストラクターの方の鍛え方、細くてしっかり筋肉、というのは半端ではなかったですが。

 途中何度も時計を見つつ、まだ終わらない・・・と苦しみつつ終了。後半は寝ポーズになり、リラックス姿勢をはさみつつだったので、なんとか騙し騙しがんばれました。

 とにかくよい運動にはなります。ちょっと気軽にリラックスという感じではありませんが。真剣に通ったら相当よさそうとは思いつつも、また入会を迷ってしまっています。

Tuesday, February 20

白川由紀さん

 フォトエッセイスト。写真家、旅行家、執筆もされてカフェも運営、とにかくいろいろやっていらっしゃるので、自分は○○です、と自己紹介しづらいとご本人。

 いただいたお名刺はナミビアの日暮れ時の写真。微妙な色彩の変化を見せる空の色に浮かぶ細い月に影絵のような木や草原のシルエットが素敵です。

 とにかく世界中を駆け回ってきた方。でも、なんとも可愛らしい雰囲気の方で、そんな冒険をしてきたように見えません。社交的ではないのでお話は苦手とおっしゃりながら、にこやかな笑顔で、簡潔に今までの経緯をスピーチされ、強烈なアピールを残されるのには感心してしまいました。

 高尾で最近オープンしたカフェというのがとてもよさそう。ちょっと遠いので、いくには気合をいれる必要がありますが、亡くなられたおばあさまのおうちだった古民家を改装したというカフェは、多国籍というか無国籍な空間。それでも、訪ねられた国の中でもアフリカがお好きということで、アフリカ色が強くでています。

 もちろん、アーティストなのでとても個性的ですが、意外と常識人的な部分、冷静かつ客観的にご自分を分析されている感じがして、お話もしやすい気さくで魅力的な方でした。

Monday, February 19

SPIEDINI

 恵比寿のお店の移り変わりは本当に早いので、気づかないと新しいお店が。

 細い路地を入ったところにできた「イタリアン・バーベキュー」。Spiediniはイタリア語で串焼きということらしいです。どんな感じかなと思ったのですが、気軽にわいわい行ける感じのカジュアルイタリアン。アラカルトから前菜、串焼、パスタと何品か選べてシェアできるコースはお得。お値段的に小ぶりなものが出てくるかと思いきや、串焼きのお肉は、結構ボリュームありなので、お肉好きや男性受けがよさそう。アナゴや馬肉もあります。メニューは手書き、縦書きで、朱色で「おすすめ」なんて入っているので、ちょっと居酒屋風。店内は炭焼きの煙も何となく漂っています。お肉系メインをリーズナブルにしっかり食べたいという人にはお勧め。

 そにしても、イタリアでこういうBBQって一般的に食べられているのでしょうか。確かにイタリアンのメインはフレンチと違ってソースに工夫を凝らすことはなく、がつっと素材をそのまま炭火焼など火を通しただけというイメージはあります。とはいえ、串焼きになっていた記憶はあまりありません。少なくとも今までイタリアに行ったときには見かけなかったので、南のほうなど地方限定なのかしら。

Sunday, February 18

光仙

 近い割りに意外と行っていないガーデンプレイス内レストラン。こちらもGlass Square内。Glass Squareは大人の雰囲気なので、結構いい感じのところが多いです。

 光仙は南麻布などにありますが、まだそちらにも行ったことがなかったので、初めて。

 京都のおばんざいなどの和食レストランなので、入ってすぐにお寿司のカウンターがあるのは納得(にしても、入り口の近くでディスプレー的な感じでちょっと不思議ですが)。後から付けたした感じのお寿司コーナーはともかく、中にはいるとインテリアがモダンな和食ダイニングかバーっぽい明るさのゴージャスなラウンジっぽいため、びっくり。ピアノもあります。この日はピアノは自動演奏でしたが、土曜日の午後にオペラなどのミニ・コンサートもやっているようです。あとで、HPをチェックしたら最近インテリアを変えたようです。京都らしい天井の龍画はそのままですが、壁やイスはまったく違いました。かつてのほうは、もう少し和の雰囲気。個室もあるので、ワーキング・ディナーなどにも使えますが、これもかつては掘りごたつ式だったよう(今は完全なテーブル席)。

 インテリアはともかく、お料理のほうは、完全に和食。玉手箱風など、器にも趣向を凝らしています。京料理らしい京野菜をふんだんに用いたあっさりとしたお味付け。もう少し暖かくなったらまた京都に行きたくなってしまいました。

 日程が合えば、今度は、土曜日のアフタヌーン・コンサートに行ってみたいな、と思います。

Saturday, February 17

Yebisu Oyster Bar

 恵比寿ガーデンプレイスのGlass Squareの真ん中にあるバー。いつも横を通りつつ、週末ランチに行こうかという話になったこともあったのに、結局行っていませんでした。ボジョレー・ヌーボー解禁時には、ヌーボーのパーティー、クリスマス頃にはシャンパン・バーなど、シーズンものの企画も取り入れて、以前あったミネラル・ウォーター・バーより定着し常連もつかみつつある感じがします。

 グラス・シャンパーニュ飲み比べのイベントではなかったので、シャンパーニュはGosset Brut Excellenceとスパークリング(プロセッコ)1種ずつ。オイスターが売りなので、その他のワインも当然オイスターにあう白、赤、ロゼということで揃えているようでした。Gossetをいただきつつ、オイスターを。久々の生牡蠣でした。ノロが問題になったり、旅先では体調が心配だったり、好きでもなかなか手を出しに行くものです。普段は国産もあるらしいですが、この日は国産は売り切れだったので、ニュージーランドのものとタスマニアのキャッツアイをいただきました。タスマニアのほうがだいぶ大ぶりでしたが、お味のほうはニュージーランドのほうがミルキーで牡蠣らしい気がして好みでした。タスマニアのキャッツアイは世界遺産に指定されるほどの素晴らしい環境で養殖されているので、最近では日本にもかなり入って人気のようです。ニュージーランドのほうは、産地などを聞かなかったのですが。

 それにしてもやっぱり牡蠣はレモンをたっぷりしぼって生がいちばん。Rがつかない月は危ないといいますが、またおいしい国産牡蠣なども試してみたいです。

 

Friday, February 16

ワインとチーズのマリアージュ


 ちょっとマニアなフレンチ・ワインということで、アルザス、ロワール、南フランスを中心にしたワインを泡、白3本、赤3本、デザートの計8本に最後におまけのボトルまでいただきました。


 チーズは、Robiora fia(ロビオラ・フィア)というイチジクの葉で包まれたイタリアのヤギのチーズ、Hansi(ハンジ)、一瞬ハイジかと思いましたが違いました。アルザスのウオッシュです。そして、一番気に入ったOssau-Iraty AOC(オッソ=イラティAOC)。羊でピレネー付近のもの。チーズだけではなくサーモン、キッシュ、ホタテ、鴨、牡蠣、フォアグラなどご用意いただいたおいしいお料理とのマリアージュも楽しみました。ポールのパンをいただきつつ、ブラインドでまずはテースティング。外観、香りなどをコメントしていきます。丁寧な解説をしていただき、さらに、チーズやお食事のマリアージュを楽しみながら学べるという素晴らしい会、なのですが、最後のほうのメモはやはり・・・。

 ロワールのスパークリングはコストパフォーマンスがとてもよいものでしたし、Nicholas JolyのSavenierres Le Vieux Clos 2004はビオディナミというシュタイナーの哲学に基づいたワイン作りをするという珍しいものだったりしたのですが、やはり赤好み。赤になってから急にグラスを空けるペースが早くなってしまいました。Image du Sudは、とてもリーズナブルでおいしく、私でも気軽に購入できるものでした。Cote Rotie Cuvee Normal 2002とChateau St Didier Parnac 2003は印象がだんだんあいまいになってきていて、どちらももうおいしかったなーという記憶しか・・・。この3本の中では、Cote Rotieと他の2本とは4,5倍のお値段の差があることを考えると、高価なものをだしてもそれほどの価値がわからっていないのであれば、十分楽しめるものでよいというレベルなのでしょう。。。

 それにしても、ワインは投資対象にもなってしまうほど、上を見ればキリがありません。一度は飲んでみたい!という憧れのワインはいろいろとありますが、やっぱり手の届く範囲のおいしいものを知っているということが重要なのかなという気がします。

Wednesday, February 14

Valentine's Day

 最近は、友チョコやマイチョコなど、ますます不思議な日になりつつあります。

 ヨーロッパ式であれば、男女問わず、時には匿名で赤いバラを一輪贈ったり、男性が素敵なレストランを予約して女性を誘ったり、日本でいうクリスマスの雰囲気。1年前に南の島のバレンタインもどちらかというと英国風と書きましたが、日本はかなり独自路線に進んでいる気がします。

 お中元、お歳暮の代わりにお世話になった方々へのちょっとした気持ちを表す日、というのはそれはそれでいいような気も。ただ、やはりチョコレート会社に踊らされている感は否めませんが。

 それにしても、チョコレートの高級化には目を見張ります。一粒数百円~1000円なんて当たり前。でも、チョコレート一粒に1000円出すのであれば、ケーキを買ってしまうか、あるいはほかのものを買っしまいます。メデレインの幻のチョコというのは、黒トリュフ入りで3万円近くするとか・・・。ものの値段なんてわかりませんね。

チョコレートは実は体にいい、といわれることもありますが、結局は脂肪分と糖分があるので、どんなにカカオ含有率が高くてポリフェノールが豊富、動脈硬化予防、ストレス解消などなどの効用が説かれようと、やはり食べすぎはよくないでしょうね。それこそ、中止になったテレビ番組ではないですが、強調しすぎは問題でしょう。小さい頃はチョコレートが苦手だったはずが最近はちょっと中毒気味。健康によいと思って口にしているわけではないのですが、お土産などでいただくことが多く、ついつい手が伸びてしまいます。そういえば、先日、デパートで試食させてもらったベルギーの今だけ輸入されているという生チョコはおいしかったです。お値段はやはりなかなかすごかったですが。

 

 

Tuesday, February 13

まめぞん

 Ma maisonだからフランス語ですが、前々から気になっていた恵比寿のイタリアン。

 いいお店です! お勧めできます。まだオープンしてから1年も経っていないそうですが、シェ松尾のホールにいらしたご夫妻とこのお店が初めてという若手シェフの3人。こじんまりしていますが、インテリアやカトラリーはモダンで洗練されており、落ち着いた雰囲気。何より、美人な奥様との適度な会話と行き届いたサービスが居心地よさをつくりだしています。ソムリエの旦那様はお酒は召し上がらないとか。なので、逆に自分の好みではなく、気温や状態など客観的なワインのセレクト、サーブができるそうです。ワインもお手ごろ価格のものを中心にかなり揃っています。

 アラカルトもいただけますが、コースがお勧め。苦手なものなどはもちろん聞いてもらえます。いつものとおり、「生タマネギは・・・」といったら、「私もです!」といわれて仲間発見でうれしかったです。

 この日いただいたのは、長野の契約農家さんから送られてくるという結構珍しいお野菜たちのバーニャカウダから始まって、タイのカルパッチョ、イカのハーブ・パン粉詰め、パテの前菜3点盛り合わせ、イワシを使ったスープ、白魚のパスタ、和牛ほほ肉のメインにデザート2品。カメラを持っていかなかったのを後悔しました。特に、前菜の美しいこと! ビーツを使ったソース、黄金柑のシロップ煮など、主役でないけれどぱっと目に留まる色鮮やかなお野菜たち。前菜に限らず、すべてのお皿にたっぷりとお野菜が使われているのもうれしいです。どれも素材が生かされて工夫をこらしたあとがあります。オイル少な目でさっぱりして、味付けも軽めなので女性向けですが、メインのお肉はしっかり煮込まれていて、重めの赤ワインとの相性も抜群。

 お店の名前のとおり、おうちにいるような気分で、リーズナブルな価格設定で気軽に来てもらえるように、という思いが十分伝わってきて、ぜひ再訪したいと思いました。ランチもかなり人気があるそうです。

 うちから近いのも魅力。記念日などにも使えますし、カウンターがあるのでお一人様も歓迎、ということで、お一人様デビューするならばこの店は有力候補かも、と思いました。

Monday, February 12

'S Wonderful

 月1回のボイス・トレーニングとジャズ・ボーカルのレッスンでは新曲に。

 声を出すことがストレス解消(つまり、おしゃべりは簡単かつ最高なストレス解消法ですが!)と思って、ジャズは音楽的に何となく好きだし、月1回だったら気楽にできると思って始めたレッスン。せっかく入ったと思ったら、南の島に行ってしまったためしばらく中断。去年の帰国後から復活しています。南の島では、途中からchoirにはいっていましたが、パートに分かれて譜面どおり歌うのが基本。ジャズとは違うなぁと思っていましたが、曲目的には共通点もあり、それがガーシュイン。新しく練習を始めたこの曲も知らなかったのですが、ガーシュイン。オードリー・ヘップバーンがパリの恋人で歌っていたそうです。ヘップバーンは大好きですが、パリの恋人でこの歌を歌っていたことは全然記憶にありません・・・。

 メロディーラインや歌詞はわかりやすくて簡単。でも重要なのは、「ワンダフルな気分」でいること、といわれて、納得。バレエのレッスンやその他のことでも実は同じようなことをいわれていて、「イメージ」をしっかり持って、そのつもりで取り組むことが大切なのだということに、今さらながら気づきました。

 いつもWonderfulな気分でいられたら、それは幸せで素敵なことです。

Sunday, February 11

Tante Marie


 チーズ好きの友人が持ってきてくれたチーズケーキ。

 以前から食べてみたいと思っていたカマンベールのチーズケーキ。入れ物からしてチーズそのもの。ノルマンディーのAOCカマンベールを使っているというだけあって、濃厚なチーズの香りがして、チーズが苦手という人には厳しいかもしれませんが、甘いものが苦手だけれどチーズは好きという人には逆にぴったり。ケーキをいただいている、というより、チーズをいただいている、という感じです。赤ワインにぴったり。チーズ好きなので、チーズケーキはあちこちでいただいていますが、ここまで濃厚なものは久々。

 それにしても、小さいころは、チーズといえばプロセスチーズ。スライスチーズやシュレッドされたとろけるチーズぐらいしか見かけることがなかったのに、今のチーズの豊富さとチーズ・ファンの広がりというのはすごいと改めて思います。

 おいしかったです。メゾン・カイザーのパンとともに、ごちそうさま。

Saturday, February 10

Va, vis et deviens 約束の旅路

 ベルリン映画祭などでの話題作。3月10日から岩波ホールでロードショーされます。
 
 アフリカ関係の映画をいくつか観た中で、いちばんのお勧めです。

 感動するいい映画です。家族を失い、母と2人でスーダンの難民キャンプにたどりついたエチオピア人の少年が生き延びるためにユダヤ人と偽って、ひとりイスラエルへ。宗教、信仰、家族、人種差別など様々なテーマがある中で、人間愛の素晴らしさを感じます。2時間というかなり長い作品ですが、心動かされます。ユダヤ系エチオピア人という存在や、「モーセ作戦」という移住政策など、知らなかったことも多いです。原題は、英語だと「Go, live and become」。主人公の少年が、生きていくために必要な嘘の中で、自分はなぜここに来て、どうすべきかを模索しつつ成長していきます。

 ユダヤの歴史についてはあまり知らなかったので、背景をきちんと勉強しておけばよかったと思いました。イスラエルというところは、前から興味はあって、どうしても行ってみたくて、英国時代に旅行はしました。計画しても治安状況などでなかなか実現しなかったのが、3度目の正直で実現した駆け足の訪問。そのとき、嘆きの壁などで不思議な感動と感銘を受けたこと、カラッと晴れて乾燥した土地柄の生む国民性、そこがなぜ多くの宗教の聖地であるのかという疑問などを思い返しつつ、これを機会にもう少し勉強してみたいなと思いました。

Wednesday, February 7

コルシカ特集

 イタリアのイメージが強くて、イタリアかと思い込んでいたのですが、コルシカはフランスの一部。恵比寿にコルシカという名前の有名な老舗イタリアンがありますが。

 ナポレオンの生まれたところだから、フランスといえばフランスですが、地理的にもイタリアのほうが近いし、実際本土とは相当違うそう。

 コルシカのチーズ講習会に参加しました。とても珍しく、すべて羊のチーズ。フルール・ド・マキ(fleur du maquis)のフレッシュなものと1ヶ月熟成の食べ比べ、白カビのコルシカ(corsica)、ウオッュのウ・ベル・フィゥリツ(u bel fluritu)、そしてデザートとして、ブロッチュ(brocciu)。フルール・ド・マキはローズマリー、サリエットのハーブで包まれ、アニスもぱらっと、さらにジンのもとになるジュニパーベリー(ネズの実)と唐辛子がお花の雰囲気を出すために飾られているものでした。熟成の度合いでまったく違うチーズをいただいているよう。フレッシュなものもすっきりした辛口の白ワインにあっておいしかったですが、熟成したものはやはりこくがあって、おいしかったです。コルシカはしっかりしていて好き嫌いがあるかもといわれたのですが、むしろ、これぐらい「味」があるほうがチーズらしくてとてもおいしかったです。変わった名前のウォッシュは赤ワインが進む味。とにかく臭いので、ジョークなどにもよくでるそう。手で触らないほうがよいそうです。チーズの臭いのはまったく問題なしで、ちょっとパルミジャーノに似た味わいでしっかりした塩味でした。ブロッチュはリコッタに似た感じですが、少し塩味があり、今が旬、シーズン限定のチーズ。リンゴの蜂蜜や、ジャムを添えていただきました。さらに、参加者の方がお持ちになったセージの葉がついたペコリーノというチーズに、ブイヤベース風の魚スープにはグリュエールをかけていただき、珍しいチーズ三昧でした。



 コルシカは羊やヤギが非常に多いそうで、あとは、栗も有名だとか。

 今回の講習では、なるべく自分でチーズをカットするというのもあり、それもおもしろかったです。ワインバーなどでの薄切りチーズはいつも物足りない!と思ってしまうので、このぐらいいいですよ、とたっぷりと珍しいチーズを切り分けていただくのは楽しかったです。

 チーズは今回は神楽坂のアルパージュで購入されたそうでした。今度機会があったら行ってみたいと思います。

http://www.alpage.co.jp/www/common

 

Tuesday, February 6

calendar

 2月に入ってからカレンダーの話題もどうかしら・・・とは思いましたが。

 1月末に南の島から突然送られてきた手作り風のカレンダー。友人が写真家の友人に頼んで作ったということで、カレンダーの紙質はぺらっとしていますが、写真はなかなかのもの。写真を趣味でやっているだけなのか、一応プロなのかはわかりませんが、もしアマチュアであればちょっともったいないと思うほどです。ちょうど、南の島時代のお友達をうちに呼んだので、早速見せたところ、懐かしいです!との感想。

 建物、食べ物など被写体そのものの選び方もおもしろいのですが、その角度など撮り方が垢抜けているのです。単に正面からというのはなくて、どれもいい感じで、実際より相当素敵。エキゾチックで、しかもも、センスがよいので、これを見たら行きたくなるかも。写真の威力を感じました。

 何よりうれしかったのは、このカレンダーを送ってくれたことそのものでした。実はもう吊り下げる場所がなくてそのままの状態ではあるのですが。そういえば、今年は関わってきたアフリカ、アジア、ヨーロッパとそれぞれのカレンダーをいただきました。それぞれ特徴のある素敵なカレンダーばかりですが、狭いうちには飾るスペースが足りなくて・・・。

Sunday, February 4

Farewell party

 お友達のお宅で、英国留学時代の会のメンバーでもいらっしゃる、某国大使がもうじき離任されるということで、パーティー。

 大使は華やかなところでパーティーばかりでしょうから、普通の民間人のおうちにご招待するほうがおもしろがっていただけるかも、という発案でホームパーティーに。とはいっても、すごい都心にある素敵な高級マンションなので、「庶民的」かは微妙かもしれませんが。

 大使は学者のバックグラウンドをお持ちで、今後もアカデミックに戻られる予定とのこと。とても気さくなお話も面白いユーモアのセンスにあふれた方で、南の島にいっていた分、ごく最近にお目にかかったのが残念でした。

 特に印象に残ったのは、大使が留学中のお話。お父様から緊急事態なのですぐに帰ってくるようにとの電報が来て、航空券を購入、大慌てで戻ってきたら、空港でお父様は、「息子よ、おめでとう」とおっしゃったとのこと。「結婚が決まったよ」と。実は、来月結婚するカップルがいらっしゃったため、この話題に。某国、お隣の国ですが、当時はお見合いが圧倒的。親同士、家同士ですべて決まってしまう時代。実はほとんど見たことがなくて知らないのですが、日本でも流行っているあちらのドラマよろしく、お相手は幼馴染だったそうです。すぐに結婚して、留学先に戻り、しばらくは空きがなくて狭い寮に一緒に住んでいらしたとか。もちろん、今はそんなことは少ないそうです。お子様たちも皆さんそれぞれお相手をみつけていらっしゃるようです。それでも、親同士の挨拶は欠かせないようですが。

 留学時代のアルバムでも盛り上がりました。アルバムには、懐かしい顔が何人も。私が写っているものも何枚かあり、ちょっと恥ずかしかったですが。来月の結婚式には、また懐かしい顔が何人か集まれるのも楽しみです。
 

Saturday, February 3

節分

 せめてお豆でも買って・・・と思いつつ、何もそれらしきことをしないで終わってしまいました。

 節分を過ぎれば「暦の上では春」。なぜかものすごくよく覚えているのが、小学校のときの国語の教科書にあったフレーズ。2月は寒いのにどうして?とすごく疑問に思ったからでしょう。それにしても、やはり暖冬。暖かいです。前はもっと寒かった気がします。

 節分とはまったく関係なく、銀座のスパニッシュ・レストランで友人のバースデーパーティー。スペインつながりで、オーナーがお友達だとかで、毎年同じお店でやっているらしいのですが、初めての参加。どんな感じかなとよくわからずいったのですが、彼女の交友範囲の広さを示してかなりの人数が集まって、にぎやかでした。こうやって華やかにお祝いするのは、南の島時代はしょっちゅうあったので懐かしい気も。もちろん、大きく違うのは、食べるよりも飲むほうがメインであること。生ハムやスパニッシュ・オムレツなど、お料理もおいしかったですが、どちらかというとおつまみ、という感じでした。一応、バースデーケーキはありましたが、とりあえずいろいろな人が集まって同窓会的な雰囲気もありながら楽しんでいるというラテンなノリの会でした。

 福をよばなきゃ、と思いながらも豆まきはしそびれてしまいましたが。