ベルリン映画祭などでの話題作。3月10日から岩波ホールでロードショーされます。
アフリカ関係の映画をいくつか観た中で、いちばんのお勧めです。
感動するいい映画です。家族を失い、母と2人でスーダンの難民キャンプにたどりついたエチオピア人の少年が生き延びるためにユダヤ人と偽って、ひとりイスラエルへ。宗教、信仰、家族、人種差別など様々なテーマがある中で、人間愛の素晴らしさを感じます。2時間というかなり長い作品ですが、心動かされます。ユダヤ系エチオピア人という存在や、「モーセ作戦」という移住政策など、知らなかったことも多いです。原題は、英語だと「Go, live and become」。主人公の少年が、生きていくために必要な嘘の中で、自分はなぜここに来て、どうすべきかを模索しつつ成長していきます。
ユダヤの歴史についてはあまり知らなかったので、背景をきちんと勉強しておけばよかったと思いました。イスラエルというところは、前から興味はあって、どうしても行ってみたくて、英国時代に旅行はしました。計画しても治安状況などでなかなか実現しなかったのが、3度目の正直で実現した駆け足の訪問。そのとき、嘆きの壁などで不思議な感動と感銘を受けたこと、カラッと晴れて乾燥した土地柄の生む国民性、そこがなぜ多くの宗教の聖地であるのかという疑問などを思い返しつつ、これを機会にもう少し勉強してみたいなと思いました。
1 comment:
thonちゃん
別に予習しなくても、ストーリーには十分ついてけるので大丈夫です。
ぜひ行ってね。
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