Tuesday, January 31

Gong Xi Fa Cai

 何度聞いてもうまく発音できません・・・が、Happy Chinese New Year、です。

 土曜日の夜はあちこちで爆竹が鳴り、花火がちらほらあがっていましたが、おそらく、香港や他の場所に比べると静かなNew Year's Eveだったのではないかと思います。それでも、夜中になっても、かなり車が走っていました。

 日曜日、月曜日と、オープンハウスに行ってきました。最初に行ったおうちの友人に聞くと、土曜日の夜は家族・親戚が集まってreunion dinner、その後、夜中にお寺に行きお祈りをして(これが3,4時間かかるそうです)、そのまま翌日のオープンハウスの準備になるので、ほとんど寝ずに新年を迎えたそうです。特に彼女は、こちらでも相当有名で大きな一族。親戚の数も多いですが、訪問客の数もおそらく一番多いうち。年に一度とはいえ、準備は大変そうです。

 中国正月のオープンハウスはハリラヤよりもリラックスしたムード。おうちによっては、ビールやワインなどのアルコールも振る舞いますし、ドレスコードもノースリーブでも何でも特に問題はなく、気楽な感じです。1日目はチャイナ・ドレス、2日目もベトナムでつくったチャイナ風ワンピースを着ていきましたが、1日目のドレスは、中にいる誰よりも中国らしい格好だったので、結構受けました。考えてみれば、叔母が若い頃に作ったものなので、相当なアンティーク。こちらでもなかなか見かけない、「正統派」チャイナ・ドレスなのかもしれません。

 今年の目玉はLion Dance。例年よりも盛んで、商工会議所など3カ所がLion Danceを派遣するということで、大きめのおうちではLion Danceをよんでいたようです。昨年もちらっとは見たのですが、今年のほうが本格的でした。日曜日の最後に行ったおうちではなんと、6匹もの獅子が集まり、壮観でした。日本の獅子舞よりも断然大きくて派手ですが、耳、目、しっぽなど、意外に細部まで動くようになっています。中には二人が入り、前足・頭担当と、後ろ足担当。最初に、2階に祀られている神様のところにいきます。これは、おうちの中に入ってしまうため実際にはよくわからないのですが、このお参りが終わると、玄関先でダンスが始まります。何十もの爆竹がつながったものを鳴らしたり、太鼓など、お囃子も相当にぎやかというよりも、耳をふさぎたくなるぐらいの騒々しさです。ちょっと踊ると、果物や野菜とともにred packet(赤包)が置かれ、獅子は大きな口を開けて、このご祝儀を果物や野菜とともにいただきます。しばらく座り込んで食べた(もちろん、食べたふり)あと、大きなザボンは8等分されていたり、小さなミカンだと、それで縁起のよい数字が描かれていたり、ちょっとしたパフォーマンスがあります。2階からも、赤包とともに野菜をひもでつるします。獅子は、台を使ったり、飛び上がったりしてとります。その動きも、うまい人たちがやると、本当の動物のようでなかなかのものです。また、獅子の頭をなぜたり、毛をとると縁起がよいらしく、みんながむしっていました。私も、頭をなぜたので、今年はよいことがあるでしょうか。

 中国正月のオープンハウスはハリラヤほど多くないので、退屈するのではと思っていました。それでも、1カ所に滞在する時間も長かったせいか、1日、3,4カ所という感じで訪問しましたが、あっという間に2日間が過ぎてしまいました。ハリラヤと同様に、どこでも、飲み物、食べ物を勧められるので、1日食べ続けている状態になります。本当に、この国では、「makan makan(マレー語でeat)」です。お料理はケータリングが多いので、ハリラヤよりはバリエーションがあるとはいえ、似たり寄ったり。特徴的なのは、甘いデーツなどを何時間も煮出した中国茶やミカンです。マレー系のひとたちは、マレー料理しか食べないことも多いので、大きな家でのオープンハウスとなると、どうしてもハラルのニョニャ(マレーの影響を得た中華)やマレー料理を出すことになるのでしょう。

 今年は、友人のおうちや、友人の親戚の集まりに一緒に混ぜてもらう感じで訪問させてもらったせいか、赤包をずいぶんいただきました。ハリラヤでも、子どもはお年玉をもらえるのですが、中国正月は、子どもだけでなく、結構幅広く配るようです。およばれして、ごちそうしていただいて、さらに、お年玉までいただいてしまうとは、何となく申し訳ないような気にもなってしまいます。この赤包の袋、たいてい、各銀行が用意して配っているものを使うようですが、この時期使われる数は相当だと思います。

 今日は、イスラムの祝日なので中国正月のオープンハウスも一段落。ただ、お祝いそのものは、10日間続くそうです。しばらくは、どのおうちでも赤い提灯や飾りで、いつもに増して華やかでしょう。

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