年賀状とも無縁の生活なので、すっかり忘れそうでしたが今年は戌年。
日本ではペットはもう家族の一員。今年は、トイプードル、ミニチュアダックスなどの人気犬はますます手に入れづらくなり、お洋服やホテル、カフェ、学校、果てはエステサロンまで、お犬様を中心にしたビジネスはとどまるところを知らず・・・ということになるのでしょうか。東京にいる間は、場所が場所だけに、ご近所を歩くお犬様たちがいかにも血統書付というお顔にブランド服を着こなして、人間様を付き従えて歩く姿を目にすることも多かったです。これで、今いわれているプチバブルが本格的に景気回復ということになって、さらにペット熱がエスカレートでもすれば、海外メディアによる「オカシナ国ニッポン」的な報道の格好のターゲットになりかねないと思います。かわいいものは、かわいい、というのはわかるのですが。
所変われば、犬は嫌われもの。イスラムでは犬は禁忌です。あちこちでやせ細った野良犬がうろうろしているのを見かけますが、ペットとして飼っているのはごく一部の中国系と外国人のみ。これも、ムスリムに気を遣い、敷地内での放し飼いがせいぜい。ファッションの一部として着飾らせて、あるいは、一家のかわいい子どもとして、連れ歩いて見せびらかすということはあり得ません。
そういえば、酉年の去年は、Chinese New Yearを中心にRoosterの飾りなどをみかけました。今年は、犬のはりぼてやら、絵を飾るのはさすがに難しいのではないでしょうか。
犬がダメとなれば、やはり人気があるのはネコ。あとは、暑い国らしく、熱帯魚です。お金持ちのおうちでは、高価な巨大アロワナを見かけることもあります。そのほか、ペットショップには、ウサギ、ハムスターなども売られています。ただ、子どもの数が多いせいか、暑くてペットとお散歩気分にならないせいか、すぐ近くに大自然のジャングルがあってわざわざうちの中で動物を飼う気がしないのか、住宅事情がよい割には、日本のようなペット人気は感じられない気がします。
日本では子どもを1人育てるのに1000万円といわれる時代。イヌなどのペットであれば、お金がかかるといっても、ここまでかかることはないでしょう。これも、少子化時代、ペット人気に拍車がかかる理由のひとつなのかもしれません。逆に言えば、子どもを持てることはステータスとも。まさに、この国の超お金持ちたちが、近隣諸国から養子をとっているのは、イスラムの「慈善」「施し」でもあり、ある意味高価なペットを持つというステータスにつながる気がします。
ペット・ビューティー・サロンでネイルまできれいにしてもらっている日本のブランド犬も普通ではありませんが、頭がいいから中国系が人気だとか、次は何人にしようとかいいながら養子を選ぶこの国のお金持ちも、やはり普通ではありません。
3 comments:
犬がダメとは、イスラム圏もちょと考えものですね。せっかく飼おうと思っていたのに。飼い犬が近所の住民に食べられてしまった話はどこの国だったかな。そんなに昔のことじゃありません。
牧歌さん
少なくともムスリムは近くに来るのさえいやがるので、食べてしまうということはありません。食べてしまうというのは、日本のご近所の国では・・・。
thonちゃん
黒い細い犬は、エジプトでは?確かにエジプトでは犬も神様か神様の使いという扱いだったような気がします。食用は赤犬と聞いたことがありますが、とても、試したいとは思えません。やっぱり、そんなにおいしいものではないのでは。
養子については、もちろん、子宝に恵まれないからとる人もいますが、自分の子どももいて(しかも、場合によっては、複数の奥さんとの間に複数の子どもがいて)なおかつ養子も、というケースが超がつくお金持ちには結構多いようです。
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