Thursday, February 9

Princess Kiko

 清子さんご結婚に続き、明るい話題。お生まれになれば、お姉様になるお二人にとっとてはずいぶん年の離れた弟または妹ということになり、きっととてもかわいがられるのでしょう。どちらにしても喜ばしいこと。元気なお子様のお誕生をお祈りしたいと思います。

 王室がある国なので、日本の皇室に対しても関心は高いです。昨日もマレー系の友人たち2人と仕事絡みのランチをしていましたが、当然話題に。皇室典範改正はたぶん先送りになるだろうというような話をしたあと、前からちょっと聞きたかったこの国の結婚事情に。

 ひとりは、いわゆる「負け犬」(本人には、こんな言葉が日本で流行っているとは、ちょっと冗談でも言えませんが・・・)世代。30代後半、未婚、子なし、キャリア、立派なおうちに一人暮らし。10人兄弟の末っ子、6人姉妹のうちまだお姉さんたちも結構独身のままらしいです。そして、もうひとりは、24、5歳。一昔前には日本でも「クリスマスケーキ」といわれていたお年頃。彼女は6人兄弟の真ん中、唯一の女の子。そういうわけで、おうちでは、毎日のように、「いつ結婚するの?」とお母様にいわれるそうです。じゃあ、今から探しに出かけてくるわ、と返すとは言っていましたが。ちなみに、これから海外赴任の予定。ムスリムの女性にとっては、海外で相手を見つけてくるというのは、さらに難しいのでしょう。ふるっていたのは、年上の方の彼女。10人兄弟の末っ子ということで、お父様はかなり昔に亡くなられているそうなのですが、お母様に「結婚はまだ?」といわれると、「そっちが先でしょ、年上だし。お先にどうぞ」と返しているそうです。

 女性の結婚の平均年齢は、少し前は22歳。今は多少上がっているのでしょう。そうすると、まさに、24、5歳がいわゆる適齢期、のようです。前に結婚式によんでもらいましたが、やはりそのぐらいの年齢でした。それで、1年後には第一子出産というパターンが多いです。どこの職場もとにかく女性が多いのですが、大家族、アマやナニーを雇える環境、短い労働時間。そのせいか、産休はとても短くて、皆ギリギリまで働き、割と早く復帰します。さすがに妊娠中や赤ちゃんが小さいと海外出張には行けないので、出張者やりくりが大変だという話をよく耳にしますが、結婚、出産とキャリアの両立は日本に比べれば格段に楽だと感じます。福祉制度そのものは、日本はすごい、と手放しに賞賛されたのですが、日本の医療水準が高いことは間違いなくても、税金のない国との比較は難しいと思いました。

 日本でも結婚紹介所ビジネスはすごいですが、キャリア女性が増えているアジアの国々でも同様。人口が少なくて、皆が知り合いというこの国では市場が小さいかしら、と思ったのですが、彼女たちにいわせれば、あったらよい、結構使う人はいるはず。確かに、若い世代の割合は圧倒的に多いですが。でも、絶対数となると・・・。紹介されるのは、みんな知り合いの知り合い、という世界では。お見合いや許嫁というのは、今はあまりないそうです。それでも、一族の財産を守るためのいとこ同士の結婚といったケースはまだあるということですが、基本的には自分で相手を見つけるということのようです。大学卒業ぐらいで結婚している人が多いので、ほとんどは、学生時代に相手を見つけるのでしょう。そして、結婚すれば、すぐにコウノトリがやってくる、というパターン。

 ちなみに、さすがにムスリムが多い国、シングルマザー問題は少ないでしょう、と話を向けたら、離婚したケースのシングルマザーの話が出てきました。さすがに、未婚のシングルマザーというのは、イスラム圏では大変なことでしょう。

 夜は、さらに別の会食。この席では、少子化が話題に。
 「彼女も日本の少子化に貢献しているから」と早速やり玉にあげられてしまいましたが。

2 comments:

Anonymous said...

少子化、皇室典範という言葉を、英語でちゃんと使ったことないなあ、と気付きました。

chestnuts said...

牧歌さん
「ちゃんと」と言われると自信がないですが・・・。何となく訳して話しているだけなので。