イスラムではギャンブルも禁止。そして対照的に中国人はギャンブル好き。
別に中国人に限らず、アメリカでは巨大カジノのラスベガスがあり、日本人だって、競馬好きも多いし、麻雀はやるし、パチンコはたくさんあるし、英国人は選挙からスポーツまであらゆることを賭け事の対象にしてるわけですが。
金曜日に行ったChinese New Yearオープンハウスでは、やっていました。お誘いを受けた際に、お金をもってきなさい、と冗談めかしていわれていたので、想像はできていましたが。それにしても、名の知れた法律事務所の所長である弁護士のおうちで・・・と思ったのも事実です。
もちろん、そんな本格的なものではありませんでした。大勢のゲストの食事がだいたい終わった頃、テーブルの上を片づけて何が始まるのかと思ったら、持ち出されたのは1枚の布。布には、鶏や魚などの絵がついています。どうも見ていると、ルーレットをものすごくシンプルにしたゲーム。Banker(親)が、3つのサイコロをガラスのお皿に乗せて空き缶(!)をかぶせたものの中で振り、その間に参加者がお金を布の目の上にぽんぽん置いていくだけ。空き缶を外してサイコロの目を確認、同じ絵だったら勝ち。テーブルを囲む人たちの目は結構真剣。それにしても、ゲームをやっている半分以上はかなり小さな子ども。もちろん、賭けている金額も、1ドル(約70円)からせいぜい大人が10ドル(約700円)まで。日本だってお正月は家族麻雀なんていうおうちもありますし、小学生のデイトレーダーがいる時代ですが。ちなみに、このゲーム、英語でルールを説明してくれつつ一緒に眺めていた友人によれば、基本的には親が勝つそうです。カジノと同じということでしょうか。そのうち、カードに移り、ブラックジャックが始まり、ますます盛り上がりを見せてきましたが、見学にも飽きて、テーブルの近くから離れてしまいました。
私自身、ギャンブルは関心なし。でも、ドレスアップしなければ入れないモナコのカジノなど、その非日常的でゴージャスな雰囲気や、ディーラーとの知的・心理的駆け引きを楽しんでいる人たちを眺めるのは好きです。そういう意味では、アスコットも行きました。Royal Ascotはチケットが入手できなかったので、それに準じるレースでしたが、もちろん、ロングのサマードレスにつば広のお帽子。お天気もよく気持ちがいい日で、馬がとてもきれいでした。まだご健在だったQueen Motherがいらっしゃっていました。英国王室は競馬がお好きですね。日本では許されないでしょうけれど。
この日も何度かゲームに参加するように誘われましたが、見学のみ。やりたいという気持ちもなかったのですが、中国語が飛び交うテーブルにはいる勇気もちょっとありませんでした。
それにしても、ときどきすごい盛り上がりで、離れたソファで会話していても、思わず振り向いたことが何度か。おもちゃのようなここのお金とはいえ、現金がその場で動いているのは、さすがに生々しい感じです。
お堅いシンガポールにさえカジノができ、東京でもカジノ構想。ギャンブルはやはり人を惹きつけるものなのでしょう。遊ぶ範囲を決めて、おぼれることなく楽しむのであれば、個人の自由だとは思います。ただし、ここでは、こんなお遊びギャンブルでさえ、もし、当局に見つかれば、明日の新聞記事一面になりかねませんが。
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