Friday, November 17

Beaujolais Nouveau

 解禁日はさすがにあちこちでパーティーが。

 お誘いも多かったですが、ご近所のサロンでの会に参加。なんと、10種の比較試飲でした。

 いちばん、なじみのあるGeorges DuBoeufに始まり、Louis JadotやLeroyなどのBeaujolais-Villages Nouveauも。飲み比べてみると、確かにどれも新酒なので、軽くてフルーティーなのですが、結構しっかりしたものもありました。Primeurとつくものは、2年ぐらいは寝かせてもよいそうで、Nouveau=早飲み、ではなく、早く飲めるような特別な作り方でも、大量生産的なものから一ランク上のしっかりしたものまであることを知りました。香りも基本はストロベリーなどの甘い感じなのですが、意外に違いました。最後のほうは酔っ払ってきていて、違いがよくわからなくなってしまいましたが。ソムリエやアドバイザーの資格を持っている方が多く、思いっきり素人なコメントしかできませんでしたが、とりあえず自分の好きなものというのがわかったのがよかったです。あわせるお料理もおいしくて、煮物や鳥のから揚げなど、ちょっと意外なとりあわせがぴったりしていました。チーズは、比較的定番のBrieやBoursin Poivreトブルーチーズ、そしてなかなかおいしかったのは、北海道産のGouda。やはり日本人の好みを熟知して作るチーズは「うまみ」が違うそうです。

 基本的には、お祭り。毎年、今年は今までにない良い出来、当たり年といわれることばかり。単なる宣伝文句だと思いますが、やはりこの時期になると飲みたくなります。お値段的には、正直なところお味の割りに高い、と思います。これは参加者ほとんどの一致した意見。原価は相当安くて、輸送費がほとんどなのだそうです。11月第3木曜日直前のパリの空港はワインでいっぱいで乗れないことがあるとか。すべて空輸しなければならないし、時間が勝負なので仕方がないのでしょう。

 それでも、初物好き、お祭り好きの日本ではかなり定着したNouveau。最近たまに聞くイタリアの新酒ノヴェッロのほか、他の国でも、当然、新酒というのはあるそうですが、Beaujolaisのみがここまで有名になったのは、広告宣伝のうまさの勝利だそうです。

 踊らされてるのかな、と思いつつ、やはり飲まなければという気分になってしまいます。昨年は無縁の南の島にいたのですが、今年は、いろいろと勉強になりつつ、たくさんのワインを楽しむことができました。

3 comments:

Anonymous said...

同種ワインの比較試飲は設定をする方の腕も試されるところがあって大変です。
違いがわかるように仕立ててくださっていたら、きっとすばらしかったのでしょう。

chestnuts said...

脳天気さん
おっしゃるとおりですね。今回は、有機栽培のものとそうでないものを交互に、など、工夫はしていただいてのですが、やはり飲みすぎてしまっては違いがわかるはずもなく・・・。
そういえば、恵比寿のGlass Sq内のオイスター・バーでは、16種の試飲ができるというチケットを解禁日から3日間売り出していました。かなり人は入っていましたが、16種全部トライしたら相当大変なことになりそうです。

chestnuts said...

thonちゃん
ワインがらみじゃなければ、thonちゃんのほうがすごいんじゃないの?
確かに飲めたほうが楽しいけれど、thonちゃんは十分ほかにもいろいろ楽しんでると思うけれど。