Sunday, October 2

Gala Night

とにかく、文化と名がつくものに飢えているため、昨夜は、マレーシア人の友人と一緒に、マレーシアのGala Nightなるものに行ってきました。Cultural performanceがいろいろある、という触れ込みでした。

マレーシアのナショナル・デーは8月だったはずなのに、何でこんな時期に、と思ったのですが、サバ・サラワク州(マレーシアの半島部ではなく、ボルネオ島に位置する部分)は、あとからマレーシアに統合されたので、年に2回、National Dayがあるということでした。

先日、インドも同じようなNational Day Eventなるものをやっていたのですが、行かなかったのでどのようなものかはよくわかっていませんでした。要は、マレーシア協会のようなところが中心となって、マレーシア人を中心に大勢が集まって、食事とエンターテイメントを楽しむイベント、でした。

まず、チケットには19時と書いてあったので、19時少し過ぎに行ってみると人の入りはパラパラ。プログラムを見れば、Guest of Honourの到着は19時55分。早く来すぎたことに後悔。主賓は20時過ぎても現れず、結局、到着は20分頃。それから、長いマレー語スピーチが始まり、ハリケーン「カトリーナ」への救済募金のためのイメージビデオが流されました。そして、21時過ぎにようやく食事。目の前に置かれていたお料理は、もう保温用の火が消えかかっています。ただでさえ、おそらく16度設定のホテルのボールルームで凍えそうなのに、冷たいお食事とは・・・。ちなみに、チケットは2種類あったようで、サーブされる円卓テーブルと、大テーブルごとの簡単なビュッフェスタイル。私たちはビュッフェの方だったので、とりあえず、皆と一緒に一斉にお料理に群がり、お料理をとって座るとエンターテイメントプログラムはすぐに開始されました。その間、サーブされる方はまだ前菜も運ばれていないところがほとんど。おなかが空いていたので、安いチケットの方でよかった、多少冷めていても、と思わず思ってしまいました。

エンターテイメントは、ダンス、歌、ファッションショー、バンド、ラッキードローで構成されていました。ラッキードロー(抽選会)はこちらでは人気があります。たいしたものでなくても(と私には思われるのですが)、「タダでもらえるもの」に喜ぶ、という傾向があるようです。余裕があるお金持ちが多いのに、不思議な気もします。

あまり上手ではないけれど、おそらくプロかセミプロのMCの司会により、次々プログラムが進んでいきます。ダンスのうちひとつは中国のもののようでしたが、女性ダンサーが7,8人で千手観音のような動きをするもの。これはなかなかよかったです。手に金の長い爪かハサミのようなものをつけて、技術的にもかなり高い優雅な踊りでした。その他のダンスは、期待していたいわゆる伝統的、古典的というものはあまりありませんでした。歌は、「アイドル誕生」的な番組で最終に残った人レベルのマレー・ポップス。歌唱力はそれなりにあるのですが、歌の雰囲気は日本の演歌にポップスを混ぜたような感じでした。全体的にいってみれば、レベルの高い発表会か学芸会、という感じでした。私たちは11時過ぎに帰りましたが、まだ、バンド演奏が続いていて、サーブされるテーブルではお料理が運ばれていました。

期待していた「文化」とは少し違いましたが、それなりに楽しむことができました。
むしろ、これこそが、マレーシアの現代文化体験、だったのかもしれません。

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