今日はラマダン入りを決定するお月様観測日。
今夜New Moonが観測されれば、その翌日(明日)からラマダンに入ることになります。
ただし、政府発表として新聞にも載っていますが、「科学的には今日は新月は観測されない」のです。つまり、天文学的には今夜新月は見えないわけです。それがわかっていながらも、なお、昔ながらのやり方で、国内の決まった観測地点で観測を行います。その結果、今夜、政府の正式発表がありますが、それまではラマダン開始はいつからかわからない、ということになります。今夜見えない場合(見えないはず、なのですが)、明日の夜が土砂降りであろうと、雷が落ちようと、それとは関係なく明後日からラマダンに入ります。
いまどき、月観測を実際にやってラマダン入りを決めるところは、イスラム教国でも少ないようです。
ラマダン初日は休日になりますので、それが直前までわからないという点からも、効率的ではありません。わかりきっていることでも、形式は重要ということなのでしょう。何事も、効率より形式重視の国ですから。
ラマダンに入ると、役所は午後2時か午後2時半まで。いったいいつ仕事をするのか、という感じです。おそらく、仕事はしないということなのでしょう。インドネシアなど、イスラム教国でもラマダン中も通常勤務のところも少なくないようですので、やはり特殊な国、なのかもしれません。
レストランなどの営業時間も変わります。多くのレストランでは、1日のラマダンが終わる午後6時頃から、ビュッフェを行うようです。空腹の中で、メニューを見て、オーダーしてと、のんびりしたことはやっていられないということなのでしょう。
昨夜は、弁護士補から正式に弁護士になった中国系友人のお祝いディナーに招かれました。食べることが大好きな彼女、当然、ムスリムではないのでラマダンは関係ありませんが、このラマダン中のビュッフェは結構楽しみにしているようです。確かに、新聞広告で見ると、割安な価格設定になっています。一時帰国から戻ってきたらぜひ一緒にと誘われました。ラマダンが終わるのをあと3分、1分とカウントダウンしているムスリムの人たちを横目に、普通にランチも食べている私たちがビュッフェの列に並ぶ(あるいは、ムスリムの人たちは、既に盛りつけたものを目の前に置いてカウントダウンしているのかもしれません)というのもどうかと思いますが、その雰囲気を見に行くのもおもしろいのかもしれません。
そうはいいながらも、明日から一時帰国。
ラマダン開始1日目の報告はできませんが、今回は久しぶりに長めの帰国なので楽しみです。
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