私の味覚は、ちょっと、一般的な日本人とはずれているのだと思います。もちろん、和食で好きなお料理はたくさんあって、ひとりでちょっと作って食べるときなどは、もっぱら油を使わない和麺系か和食テイストなものばかり。お豆腐やひじきなどの乾物、アジの干物、煮物など大好きですが、それでも、パンとチーズとパスタと甘いものがあれば、お米がなくてもまったく問題なく生きていけます。そんな私が選ぶ「おいしかったもの」は、相当な偏りがあるかもしれません。
そのため、まずは、おそらく、「ごく普通な日本人」が選ぶのは、これ。
1.チキン・ライス: チェーンになっている専門店。メニューはチキン・ライスを含む5品程度のみ。ケチャップでいためた、卵なしオムライスではありません。このあたりで、Nasi Ayam(Chicken Rice)といったら、スチーム・チキン(でも相当油っぽい)にチキンのスープでたいたバターライスを添えたもの。お好みでガーリックのたっぷりはいった赤いソースをかけていただきます。かなり、ファンが多いです。
2.フィッシュ・ヘッド・カレー: 中国系の人たちにもとても人気の中華レストランの一品。大皿で頼むと、本当に豪快に魚の頭がそのままどぶん。オクラやナスがはいり、かなりスパイシーなカレー。目玉を見てひるむヨーロッパ人もいますが、フランス人の友人はこの部分がおいしいんだよ、と食べていました・・・。
3.中華料理全般: 人気店を選べばだいたいどのお皿を頼んでも失敗なし。ダチョウや鹿肉を置いているお店もありメニューは豊富。一説にメニューが豊富なお店のほうがおいしいとか。
4.屋台の焼き魚: 衛生管理のしっかりしたマーケット。その場で食べることは想定されておらず、皆take away。炭火で焼かれたサバやアジはなかなか。ついてくる辛いソースよりも、ダイコンおろしとお醤油で食べたほうがおいしいですが。
5.インド料理: しっかりスパイスのきいたものが多く、いろいろな種類のあるナンやチャパティー、ロティーに、サフラン・ライスなどと。ご飯にラムや野菜などを混ぜ込んだブリヤニも人気。同順位でタイ料理もはいるでしょうか。やはり、スパイシーなカレーが主流なところです。
そして、私の選ぶベスト・ファイブは。あえて、上にあげたものは避けて、ちょっとマイナーな視点から。
1.高級リゾート・ホテルのサンドイッチ: 洋食系もパンもまずい、と思っていたときに、アフタヌーン・ティーでいただいたフィンガーサンドイッチ。見た目はごくシンプル、なのに、久しぶりにおいしいサンドイッチをいただいて感動。ちなみに、ケーキもまずまずの合格点。
2.ドライ・アップル: 半生状態にリンゴを干したもの。他のドライフルーツのようにさらにお砂糖やシロップを加えていなくて、さっぱりしていてそのままでもヨーグルトにも。でも、ある時から突然スーパーの棚から消え、それ以降、幻の品に。
3.スチーム・ボート: おそらくタイスキが元祖。トムヤムスープは辛すぎるため、チキンのクリア・スープを選びます。要はお魚、お野菜などをいれたお鍋。辛いものの苦手な私は、添えられている辛い薬味は一切いれず。そのままでも、十分それぞれのダシがでていて、さっぱりしておいしいです。最後にいれるヌードルまでしっかり、大満腹でも、意外に翌日にもたれません。
4.フレッシュ・ジュースとミルク・シェーク: お砂糖抜き、あまり甘くしないで、ホイップクリーム抜きと頼むのを忘れずに。やはりお勧めはマンゴー・ジュースや、マンゴー・ミルク・シェーク。アップル・ジュースもさっぱりします。インド料理のお店の、マンゴー・ラッシーもお気に入りです。
5.アラブ料理: フムス(ひよこ豆のペースト)、パセリのサラダなど、メインのケバブよりも、mezzaのほうが好みです。ティーバックの紅茶にフレッシュミントをいれただけで、アラブ風紅茶とはちょっとお手軽ではありますが、甘いテタレ(練乳のはいった紅茶)よりは断然いいです。
番外で、「手作り」「あまりカラフルにしていない」「ドリアン味とメロンソーダ味はのぞく」という限定はつきますが、マレーのお菓子。それほど甘くないしっとりしたカステラ風のお菓子たちをつまむのは、結構楽しいです。
食べ歩きもおいしいものを発見するのも、なかなか限られてしまうところですが、それなりの楽しみ方はできるところです。何と言っても、食べることが大好き、makan makan!の国ですから。
2 comments:
1から4までは拙も選びそうなものです。アラブ料理も良いですが、フムスの旨さがよく判らないんです。もうちょっと試して見る必要があるかな。
牧歌さん
そうですか、フムス、おいしいと思うのですが。ナスをペースト状にしたものも好きです。ロンドンでもよくトルコ料理などのお店で頼んでいました。
Post a Comment