Thursday, April 6

恵みの雨

 また、最近は毎晩土砂降りの雨。
 運転が恐ろしいぐらいの雨が降ってきます。とても恵みの雨、という優しいイメージではないですが、熱帯雨林というのはそもそも雨がたくさん降らなければ成長しないのでしょうから、この雨があってこそのジャングル、なのでしょう。以前、ニュージーランドにいったときにも、熱帯雨林では1年のほとんどが雨で降雨量がすごいという話を聞きました。

 周囲の国と異なって、雨期と乾期の境もあいまいです。それでも、季節がないようで微妙な変化があることに気づきました。ただ、本当にわずかな変化を感じ取る必要はあります。1年に1回か2回、ちょっといつもは見かけないお花が木々を彩ったり、何となく新緑のような色が目に付くことがあるのです。どうも、今もそのようです。雨との関係はちょっと定かではありませんが、おそらく、関係があるのでしょう。

 最近、目にするのは、八重桜のようにちょっとぼてっとした咲き方のピンクの花。木を見れば明らかに桜ではありませんが、遠目や運転中だと、何となく桜の気分も味わえないこともない(相当無理はありますが)かもしれません。このほか、紫の花。色だけですが、一瞬、ジャカランダを思い起こさせます。アフリカで紫に覆われたジャカランダの並木道、まさに「紫の桜」を見たことがありますが、残念ながらこちらでは、パラパラとたまに見かける程度。

 季節感からはずれますが、土砂降りのあとに発生するものがふたつ。以前に触れた羽アリ、そして、カエルです。いちど、雨のあと、近所の道路を歩いたことがあったのですが、大げさではなく1メートル置きに手のひらサイズのカエル。また、そのうるさいこと。日本の小さな雨蛙ぐらいであれば、ちょっとかわいげもありますが、土色ののそっとしたカエルたちとはあまり目をあわせたくありません。彼らにとっても、恵みの雨なのか、それとも、大量の水で住居破壊か床上浸水となり、さすがに耐え難くでてきたのかわかりませんが。

 日本では雨が降るとムシムシして、不快指数が高まります。そういうことは比較的少なく、雨のあとは結構気温が下がります。もちろん、湿度は上がっていると思いますが、気温がぐっと下がる気がするので、気になりません。雨とともに風も吹くことが多いせいなのでしょうか。雨が大量で、地表の気温をおさえるためでしょうか。気象に関して不勉強でよくわからないのですが、過ごしやすくなるという意味では、やはり「恵みの雨」といえるかもしれません。

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