Saturday, May 26

Tokyo Wine Tasting 2007


 Paris Tastingなど、過去に行われた米仏ワイン対決を東京で!という素敵な企画。

 カベルネとメルロー主体の米仏の選りすぐり赤ワイン3本ずつ、計6種類をブラインドでテースティングして参加者全員が順位をつけて集計。米仏3本ずつ4万円という予算なので、平均1万円程度のもの。それぞれ、米、仏ワインの専門家が負けじ、と思って選んでいらっしゃるので、おいしくないはずがありません。超素人の私もいれば、ソムリエの資格がある方もいらっしゃる中での結果発表。

 なんと、この日最もお高いChateau Mouton Rothshichild 2002(23,000円)が最下位に。1位はタイで米のCadence 2003と仏のClos du Marquis 1998。いずれも5,000-7,000円代のもの。ちなみに、米でもっとも高価だったものも高い順位ではありませんでした。私自身の順位は、ほぼ集計されたものと同じ。素人として純粋に好き嫌い、おいしいと思うという順番でつけたのですが、意外に標準的な感覚だったようです。それにしても、高価なほうから3本を下位につけているので、やはり普段飲みなれたものがよいというか、高価なものの価値がわかっていないというか・・・。ただ、自己弁護ではないですが、最下位だったロートシールドはワインの知識が豊富な方たちを含めた参加者のほとんどから明らかに評価が低く、これは飲み頃ではなかったからということだそう。これは3,000円とおっしゃる方も。とげとげした感じでした。あと10年ぐらい経ったらものすごくおいしくなっているのかもしれません。飲みなれているといっても、普段から5,000円以上のものなどそれほどいただいていないので、いずれにせよどれも相当なレベル、おいしい中での順位付けでした。抜栓は早めにしていただいていたのですが、それでも、グラスの中でどんどん香り、お味が変わっていくのに驚きました。最初はこれがおいしい!と思ったのが、そのうち、こっちのほうが・・・と迷い始めてしまいます。最初はなるべく飲まないようにしていたのが、そのうち飲み始めてしまうと酔っ払ってきて、ますますわからなくなるというのもありましたが。

 順位付けが終わってからは、チーズやおいしいお食事とともにテースティングで残ったもの+αのワインをいただきました。マリアージュでまたお味が変わります。確実においしくなって、ワインはどんどん進んでしまいます。テースティングしている間はかなり残っていた6つのグラスがどんどん空になっていってしまいました。

 米仏対決、というよりも、お値段や国などに左右されずにワインをいただき、自分の好みと舌の能力を知る機会という感じで、とてもよかったです。

 とにかくボキャブラリーが少なく、もう少し勉強して香、色などの表現ができるとかっこいいのに・・・と思いつつ、おいしくいただいてしまいました。

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