いい映画だから、とお誘いいただき、久々に映画で感動しました。
舞台はモスクワ。ブレジネフ時代のユダヤ人排斥運動という政治的な背景があり、そして時は現代。当時、ユダヤ人である団員を守ったため職を失い、清掃係となってしまったかつての天才指揮者。そのマエストロが、かつてのメンバーを集めて、その寄せ集めのニセ楽団がパリに行き、パリ公演で奇跡の演奏をするというお話。笑いあり、でも、最後にはしっかり感動でき、そして音楽も素晴らしい作品でした。ちょっとあり得ない奇跡、ではあるのですが、それこそがまさに、ひとりではなく、楽団が全体となって生み出したもの。登場人物それぞれの人生や人間性がよく描かれています。参照となった実話もあったそう。
ストーリーとしては、それほど複雑なものではないのですが、引き込まれて最後まで観てしまう、聞いてしまうという感じでした。アンコール!といって、もう一度、演奏を聴きたくなる、そんな映画です。
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