Saturday, September 23

Laos

 バタバタしていていちょっとアップが遅れました。まとめてなのでちょっと長文。  

なぜラオスに?といわれました。
 行ったことがなくて、数日でいけて、9月という時期があまり悪いときではなく、しかも、あまりお値段も高くない、という条件にあっていたのです。

 たぶん、もう二度と(プライベートでは)行くことはないだろうと行く前から予想はしていましたが、実際、本当に何もないところで、一度行っておけばよい、という感じではありました。 素朴なところです。

 癒しの国、ラオス。要は何もないのでのんびりして、人もよいし治安もよいので安心できるところ。実は、かつていた南の国との共通項目、かもしれません。大きく違うのは、生活水準と宗教。道路は完璧、ピカピカと輝くモスクに何もないけれど箱だけは立派なショッピングモール、朝は4時半からコーランのモーニングコール、省エネを逆行する派手なライトアップ、見渡せばレクサスやベンツの新車ばかり、アマ(メイド)を雇った優雅な生活、はもちろんここにはありません。仏教が圧倒的で、しかも敬虔な仏教徒ばかり。30年前の日本ともいわれますが、まさに、田舎、という感じです。ハノイは小さい、と思ったのですが、ハノイが都会に思えるほど。まず、空港からちょっと行ったら、もうまともな道路ではありません。舗装もされていないでこぼこ道や、舗装をしたけれどすでにでこぼこになっている道ばかり。雨季のおしまいだったので、それほどひどい雨にはあいませんでしたが、雨上がりはすごい状況。ぬかるみに足をとられます。そして、乾いているときは土ぼこりが大変。舗装道路のありがたみを感じます。現地ガイドは、あと1年したらきれいになります、といっていましたが、1年ではとてもムリでしょう。歩道などはもちろんほとんど存在しません。それでも、これが首都の街のハイストリート。レンガをひとつずつ歩道部分に埋め込む作業を行っていましたが、あと何ヶ月かかるのでしょうか。とにかくのんびりペース。街頭がほとんどないので、夜はかなり真っ暗。治安がよいといわれても、さすがに暗い中歩くのは怖いですし、何よりも、足元が危ないのです。

 初日半日でメジャーなお寺、凱旋門、市場などの市内観光をしてしまうと、さて何をしましょうか、と悩んでしまいます。ハノイ出発の朝が早かったので疲れてしまって、市内観光後、休憩したあと、ふらふらと数少ないお店をのぞきました。ベトナムを期待していると残念ながら相当裏切られます。夕日がきれいといわれたメコン川沿いでお茶をしましたが、スコール。夕日は見られずじまいでした。久々にスコールをココナツ・ジュースを飲みながら45分ほどぼーっと眺めていました。そして、夕食とマッサージ。夕食は、フランスの植民地だったのでフレンチもいいのでは、ということでフレンチレストランに行ってみましたが、まぁまぁ。ほとんどが輸入に頼っているため、ハウスワインの赤を頼んだら、今は白しかありません、イカは入荷していないので、かわりにエビになります、とメニューも限られていました。それでも、サービスやお味そのものは悪くはなかったです。 マッサージは、ラオス・マッサージというのを試してみましたが、要はタイと同じ感じ。タイほど、思いっきり体をねじりあげることはなく、少し弱すぎる感じで物足りなさは残りました。

 それでも、ラオス初日は、長い1日で充実していました。

 2日目、いろいろオプショナル・ツアーが用意されているだろうと思っていましたが、ほとんどない状態。結局、勧められるまま、車で2時間程度の郊外に行き、塩を作っている村、動物園(!)、ラオ族の村、ダムを見学。塩はものすごい原始的な製造方法。内陸国なのになぜか塩分が高いという地下水をくみ上げて、それをひたすら熱して水分を飛ばしたものをザルにあげ、薬品を加えて袋詰めするだけ。それでも、この小さな村で製造された塩が首都ビエンチャンほか国内に出回っており、この塩のおかげで村人の生活はよくなったそう。かなり小さな子どもたちも働いていました。義務教育がないそうで、当然、労働基準法もなく、多くの子どもたちは学校に行くこともなくこうして働いているのでしょう。動物園では、アルビノの白いサルや象はちょっと珍しかったです。ガラガラの動物園はかなり草ぼうぼうの道なき道となっているところもありました。お客さんはほとんどいません。それでも比較的すごかったのは、かなりの数のワニ。じっと動かず、中には口を半開きしたままコケむしているものもいて、それでもその凶暴性を秘めたワニたちには圧倒されました。あとは、カンガルーなども一応いました。ラオスまで来て動物園とは、と思いましたが、ほかに行くところもないので仕方がないのでしょう。その後、ラオ族が昔ながらのスタイルで暮らしている小さな村を通り過ぎ、巨大湖のダムへ。日本のODAも入ってできたところです。湖では、いつ止まってもおかしくないぼろぼろのボートにちょっと乗りました。まるで海のよう。いくつもの島が浮かんでいますが、刑務所がある島、ゲストハウスがある島などもあるそうです。ゲストハウスにはたまにフランス人などが泊まりに来るそうですが、日本人は来ないとのこと。それはそうでしょう。こんなに何もないところでは私のようなせかせか日本人には1時間以上時間をつぶすのはなかなか難しいですから。夜は、伝統舞踊があるシアター・レストランへ。小渕元総理、小泉総理などの写真もありました。お料理はアラカルトで頼んでみたのですが、ランチは湖の周りの外国人向けのお店で失敗した分、かなりおいしかった気がします。黒米(もち米)は専用の蓋付の小さな籠のようなものに入って出てきます。亀の形をしたしいたけの詰め物、温野菜の魚ディップ添え(これは辛くて失敗)、チキンのローストなど辛くなさそうなものをチョイス。もちろん、外国人向けに味は直されているのでしょうが、結構よかったです。その後は、またマッサージへ。高級ホテル内のマッサージは、市内のお店の3倍以上のお値段でしたが、マッサージそのものは特筆するほどではありませんでした。

 最後の日も、出発まで十分時間があったので、市場をふらふら。結局ブティック(と一応呼べるようなお店)でラオス・シルクのお洋服を購入した以外は何も買いませんでしたが、あとは、ラオス式のサウナに。本当は、古くからあって現地の人も行くというお寺の脇にある尼僧が経営しているというサウナに行く予定でしたが、お値段は張るもののもう少しきれいそうなほうがよいのでは、ということで、フランス人が経営しているスパへ。サウナはハーブの香りいっぱいのスチーム・サウナ。これはじわっと汗をかき、気持ちがよかったです。その後、リフレクソロジーをやりましたが、こちらはなでているような感じで好みではありませんでした。これが終わってしまうともうやることもありません。まだまだバリのような1日Spaで極楽気分、というようなレベルではありません。それでも、サウナはなかなかよかったです。

 もう少しベトナムを長くすればよかったとは思いましたが、それなりに充実した旅行でした。日本のODAの看板があちことで目に付き、日本人観光客も意外に多かったので、あと5年後ぐらいにはもう少し観光地らしい雰囲気になってくるのかもしれません。

 

1 comment:

chestnuts said...

thonちゃん
ちなみに、父が5年ぐらい前にいったときとも結構変わってたみたい。ほんと、あと5年ぐらいしたら、だいぶ変わるのかも。サバイバル経験は全然なかったので。