Friday, September 1

Olyset

 アフリカン・シンポジウムに行ったのですが、なかなか勉強になりました。
 市場を通じたアフリカ開発ー官民連携の新展開。

 アフリカという今までは市場として捕らえられてこなかったところが、新たな市場として注目を集めつつあります。とはいっても、時間がかかり先も長いお話。それでも、ムリだと考えられていた中に可能性が見出され、ほんの少しずつでも前進していっているのを感じました。

 BOP、Bottome Of Business(購買力平価が1500ドル以下を市場として考える理論)というアイディアも新鮮でしたが、もともと関心があって知りたかったのは、オリセットネット。

 マラリア感染地域が圧倒的に多いアフリカで、ロール・バック・マラリア・キャンペーンなど、マラリア防除運動は行われていますが、住友化学が開発したのが防虫剤を織り込んだ蚊帳。そして開発のみではなく、中国、ベトナムとともにアフリカではタンザニアで現地の織物会社に無償技術協力を行っています。現地で生産され、雇用促進にもつながり、人々の暮らしに役立つ技術と製品。確かに雇用創出して現地経済に貢献したように見えても、どこか搾取の構造が見えたり、製品はすべて輸出用であったりするビジネスとは異なる、本当の意味での社会貢献したビジネスの成功モデルではないかと思います。

 単なる支援ではなくて、現地に人たちが利用できて、根付いていくもの、そして、同時に現地の人たちがそれを求め、受け入れる意識と力、自助努力というのが富裕国と貧困国のギャップを埋めていくためには必要なのだと改めて感じました。

 

1 comment:

chestnuts said...

thonちゃん
確かに以前とは違うかも。。。
アフリカ大陸は広いですから。