レフェルヴェソンス。ロンドンの三つ星レストランで腕をみがいた生江シェフのお店。といっても、急に決めていくことになって、いくまでこのお店なのかしら・・・?という状況でいってしまったので後付知識ですが。
かつて、Citabriaだった場所がいつの間にか同じ系列ですがフレンチになっていました。といっても、サイタブリアにお邪魔したのも相当昔。わかりにくい場所なのでいつものとおり迷子に・・・。しかも、お店の名前をきちんと聞いていなかったので、すぐ近くにある(らしい)Citabria Barなのか、こちらなのかわからず、ここでいいの?と慌ててしまいました。
以前のCitabriaよりもフォーマルなフレンチのレストランという雰囲気に。時期が時期ということもあってか、空きテーブルが目立ち、とても静かでした。あとで口コミなど見た感じだと、本当であれば、予約の取れないお店、になっていたところなのにこのタイミングだからだったのだとは思います。
Un souhait et la lumiere 願いと光、というコース。地震の影響で1種類のみ。メニューにはポエムなのかタイトルなのか、そんな言葉も入りながら、不思議なお皿が次々とでてきます。
「キャビアと桜鱒、桜、ゴマ、煙を一口で」というアミューズはまさに煙がふわっと!リンゴのジュースもそえられていました。その次が真っ赤なまるでマックのアップルパイを思わせる「The Apple Pie」。シェフからの英語のメッセージの上に恭しく鎮座する赤い箱。中は熱々の仔牛のラグーにフォワグラと贅沢なもので、アップルパイのイメージではなかったですが。そして次がスペインのイメージでイイダコのソテー、お魚料理はスズキ。どのお皿も趣向をこらしたプレゼンテーションです。色の対比、プレートや台など、カトラリーも凝っています。シェフのお得意という丸ごと火入れしたカブが一皿でてくるのもおもしろいです。続いてエジプトのイメージでフォワグラ。そして普通はグラニテがでてくるのかしらというところですが、少し甘みをつけて左と右の温度が違う烏龍茶。とにかく、その発想の幅広さ、斬新さには驚きます。メインディッシュはサーロイン。何と、日本酒でおちょこを選ぶように、お気に入りのナイフを自分で選んでいただきます。結構どのお皿もポーションもしっかりあるので、すでにお魚あたりで一杯な感じですが、結局、しっかりといただいてしまいました。しかもチーズかサラダを選べるところで、やはりチーズに。そしてこれがまたおもしろいショコラとルバーブのデザート。殻をやぶるような感じで中からゴマアイスなどが現れます。さらに軽いモンブランにプチ・フール。Chrsitom Mt. Jeffersonのピノノワールをいただきながら、予想外のフルコース以上の数々のお料理を楽しみました。
コースのみなので、以前のCitabriaより敷居は高くなってしまった感じはありますが、お味はもちろん、非日常のお料理を楽しむという意味でも、とてもおもしろく、サービスの行き届いた素敵なお店です。
No comments:
Post a Comment