宮廷画家ルドゥーテの生誕250周年を記念したバラの絵の展示。
東急が発行しているSalus Magazineのイベントに当選してギャラリートークに。せっかくなので、英国時代(ずいぶん前・・・)に購入したローラアシュレーのバラプリントのワンピースに、バラのピアスを身に着けて参加。
座ってお話を聞いてそのあと自由に鑑賞という形かと思ったら、ギャラリーを回りながらの説明でした。Bunkamuraのザ・ミュージアムですが、ミュージアムの外のオープンテラスにはローズ・ガーデンが。外からバラをテーマに華やかです。会場内に入った瞬間にダマスクの甘い香りに包まれます。
バラは大好き。バラ園などにいっても、非常に多くの種類があるのに驚きますが、今回はバラの古代種の説明からでとてもわかりやすかったです。古代種であるガリカ、ダマスク、アルバのそれぞれのバラの絵を1冊の本からはずして額に入れた形で展示。もともとバラの花びらは5枚だったそう。オシベの数が多いので、八重が自然発生しやすいのがバラの特徴だそう。古代種3種は、それぞれ、現代の赤、ピンク、白系につながるものだそうですが、特に、香水のもととしても有名なダマスクは、ちょっと落ち着いた渋めのピンクも多く、素敵でした。あまりの点数の多さには、さらっと流し観てしまいましたが、近づいてじっくり観ると、やはりボタニック・アート。本物を忠実に再現した、その繊細さにはためいきがでます。バラらしい、華やかな八重や大ぶりのものに、やっぱり心惹かれました。中国原産のチャイナ・ローズとの交配で四季咲きができたということで、年2回のバラの季節はそうやって生まれたのか、と納得。ワイルド・ローズといわれるいわゆる野生のバラは北半球にしかないそうですが、150種のうち、実は20種は日本にあること、黄色いバラは中東にしかなかったことなど、勉強になることが多かったです。
会場内は、4種類の異なるバラの香りが流されていたようですが、中のほう2つの違いは嗅覚もにぶってしまっていたのかよくわかりませんでした。
お花といえば、やっぱりバラ。ひたすらバラの絵だけの展示というのは珍しいと思いますが、甘く優しい空間体験でした。
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