Saturday, July 31

スワン

 先日、ガイアの夜明けにも取り上げられた、クロネコヤマトの宅急便でおなじみのヤマトの関連会社となるスワンの海津社長のお話を伺いました。

 何よりも圧倒されたのは、そのパワーとエネルギーとパッション。2時間以上、ノンストップで講演。しかも、結構早口で、それでも、時間が足りないとおっしゃるほど! ヤマトの小倉前社長の理念を受け継いで、障害者の方の雇用をという観点から作られたスワン・ベーカリーをいかに短期間で見事に立て直しをされてしまったかということに、本当に驚かされます。経歴から、いろいろとびっくりさせられる方ですが、何がこの方をこんなに動かしていくのかしら、というのは誰もが思ってしまいます。とにかく、まっすぐに突き進み、人を大切にする前向きな方だと感じました。

 スワンでは、身体ではなく、精神に障害を持っている方が中心となって働いているため、もちろんいろいろなトラブルは日常茶飯事、社員教育に時間がかかるのは当然。それでも、売れる商品を作る、人件費というコストを削減することではなく、利益、収入をあげることを目指す、と、言うのは簡単ですが、実際それを実現するのは本当に大変なことだと思います。誰もに長所があり、それを生かして仕事をすること、障害を持っている方がいることを普通に受け止めて、その方たちが見えるようにしたいと考えられていること、スワンのような企業形態がどんどん真似されて、世の中全体を変えていきたい、とおっしゃるところなど、本当に感銘を受けました。障害を持っていなくても、人事管理の観点から普通の職場でも重要というお話もたくさんありました。

 企業は利潤を上げることが必要。CSRも単なる寄付行為ではなく、ある程度の採算がとれる形でなけれ継続して行っていくことはできないということは、これまでアフリカにおける企業の活動などからも感じていたことです。もちろん、もとの体力がなければ、崇高な理念がいくらあってもできない部分も多いですが。世界の30カ国近くから視察されているということからもわかるとおり、社会に貢献する企業として、これから目指していくべきひとつのビジネス・モデルなのではないかと思いました。

 スワン・カフェに場所を移しての2次会。前評判通り、雰囲気もお料理も良いカフェでした。残念ながら、パンはいただけなかったので、今度は改めてパンを買いに行きたいと思います。

No comments: