Thursday, December 8

大雨と読書

ここのところ、毎日のように雷雨や大雨。
特に夜になるとものすごい雨が延々降り続けることが。
そのせいで電波の状況が極めて悪く、せっかく、ニュースを見ようとテレビをつけても真っ黒画面。インターネットもいつもに増して調子が悪くつながりません。こういうときは、大抵国際電話も不調。こうなるとものすごく隔絶された気分になります。退屈して早寝をすると、今度は、朝4時30分に早すぎるモーニングコールならぬコーランの音で起きて、そのまま眠れなくなります。

夜はディナーやパーティーの予定がなければ、読書の時間。
特に、テレビが真っ黒だと、もうそれ以外ありません。日本にいると毎日忙しく本を読むヒマもなかったのですが、こちらに来てから、ずいぶん読んだ気がします。ただ、本屋さんの数はものすご少なく、品揃えもあまりよくありません。もちろん、すべてが検閲済みのものしかありません。図書館も皆無に等しいので、読書家は、アマゾンなどを利用してネット購入するか、海外に出た際に購入するようです。ちなみに、ネット購入すると開封されてチェックされている、らしいです。日本語だったらどうなるのでしょうか・・・? そこまで本を買いたいという意欲もなく、しかも、やっぱり寝る前には気軽に日本語の本がよいと思えば、とりあえず、職場の小さな図書コーナーの本を片っ端から読むということに。

ちょうど新着でイスラムに関する本がありました。辞典風な読み物になっていて、中東のアラブ諸国に関してが中心なのですが、あぁ、なるほどということもたくさん。1年も経って今さらですが、これはこういうことだったのか、これは中東とは違うなど、勉強になりました。

印象に残った項目のひとつは、結婚と離婚。
英国人女性でモロッコ人と結婚、ポーランド人女性でマレーシア人と結婚しているカップルは、それぞれ、友人のほうはキリスト教徒のまま。英国人女性で改宗している人もいます。でも、日本人女性でムスリムと結婚している場合は皆改宗していて、それは日本人男性でも同じ。英国人男性がムスリムと結婚した場合も改宗しています。女性がキリスト教の場合は、改宗しなくてもいいと説明を受けて今ひとつ納得できていなかったのですが、要は、同じ神様でつながっているユダヤ、キリスト教徒の女性との結婚は許されているということ。さらに、ムスリムの男性には、女性を正しい方向に導き改宗させることは可能という考えからで、女性にはその力がないから、男性は(仏教などそもそも認められていない宗教はもちろんのこと、ユダヤ、キリスト教であっても)必ず改宗しなければならないと定められているそうです。有名な、男性は4人まで妻を持てることや、男性が3回「離婚だ」と叫べば離婚が成立することなどと同様に、女性の立場は弱いです。時代背景を反映した教えであったわけで、現在では、一夫多妻を法律で禁じているイスラム教国もありますし、結婚する時点で、離婚の際の慰謝料まで契約するという考え方は、ある意味女性の保護になるのかもしれませんが、それでも、やっぱり男性の方が優位な宗教なのだと改めて感じてしまいました。

今日も外は曇り空。また、夜には大雨かもしれません。
雷の音がすごすぎると、怖くて読書にも身が入りませんが。

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