Saturday, December 17

11年ぶりの再会

昨夜はタイ人の友人とうちで夕食。
外交官の彼女、海外生活や外国人の友人が多いのは当然なのですが、ちょっと不思議で、素敵な話を聞きました。

大学入学前に英国で語学学校へ。
英国の語学学校といったら、日本人がいないところを探すのは難しいぐらい。彼女の行ったスクールでも、日本人は大勢いたようです。そのうちのひとり、ある商社からの派遣で来ていただいぶ年上の男性とよい友人関係となった、とのこと。日本人の中でも、彼女によく話しかけてきたのは彼だけだったそうです。ちなみに、彼はハンサム、彼女も今よりだいぶ若くさらにきれいだったと思うので、想像ですが、お互い、いろいろな気持ちはあったのでしょう。

コースが終わり、その後、ずっと会うことはなかったものの、男性はまめに「手書きの絵」が入った年賀状などのカードを送ってきたそうです。もちろん、まだメールなどない時代の話です。この「手書きの絵」というのはやはりポイントが高かったようです。

英国の大学にいっている間、出張で来た彼と会ったことも一度はあったものの、何年か経つうちに、連絡先がわからなくなり、お手紙のやりとりは途絶えてしまったそうです。そうこうしているうちに、彼女は外交官生活に。ふとしたきっかけで、彼の勤めていた商社の支店に連絡をとると、ちょうど異動したあとでまたすれ違い。それでも、彼のことを懐かしく思った彼女は、部署もわからないのに本社宛に名前だけでお手紙を出したそうです。その結果、数年ぶりにメールで返事が来て、やりとりが復活。

今度は、彼女が日本に遊びに行くことに。帝国ホテルのロビーで待ち合わせ。11年ぶりの再会だったそうです。一緒に付いてきた友人には、11年も経っているのだから、あまり幻想を抱かないように、すごい太ったおじさまになってるかもしれないし、などといわれたそうです。それでも、もちろん、年はとっていたけれど、そんなに変わってはいなかったそうです。彼は、結婚して、離婚して、でも、前の奥さんとはお友達のような関係で、商社はやめて自分で会社を起こして、といろいろな変化が。彼女は、前の奥さんの住んでいるうちにも招待され、前の奥さんにも「あなたのことはよく聞いていた」といわれ、とても気があい、お互い初めて会った気がせず、そのうちに1泊泊まることになったそうです。

その後、忙しくて、最近は、また数ヶ月メールのやりとりもしていない、といっていました。

何とも不思議な感じでした。
細く長く、大切に暖められてきた思い出と友情、というのでしょうか。
11年ぶりの再会のときのドキドキ感。前の奥さんとの初顔合わせ。3人の不思議なお友達関係。
実は、まだ、語られていない気持ちの部分もあるのかもしれませんが、普段落ち着いて物静かな雰囲気の彼女の饒舌さに驚きつつも、素敵な再会の話でした。

2 comments:

Anonymous said...

男女間の友情とは微妙なもんですね。究極の恋愛は同性同士にあるのではないか、と考えることもありますが、見目カタチや性差では語れないヒトの魅力について考えさせて頂きました。

chestnuts said...

牧歌さん
究極の恋愛は同性同士、ですか。
男女間の友情は成り立たないともいわれますが、あってもいいと思っています。ただ、それが同性との友情と全く同じかといわれると難しいとは思いますが。