Thursday, December 1

Kampong Ayer

Ayer=水。水の村、つまり水上集落。
現存の東南アジア最大の水上集落で、現在でも3万人以上が生活しています。
政府は、安全面、衛生面から、陸上への移住政策を推進し、そのための住居を建設、提供しているようですが、水上集落での生活に固執する人が多く、定住者はなかなか減りません。

観光地ではなく、普通の住民の生活の場なので、知り合いがいるか、ツアーに参加しなければ家の中にはいることはできません。そのため、今までは外からしか眺めたことはありませんでした。

昨日は、青年の船参加者のホームステイを引き受けている友人が、カンポン・アイルに夕方から参加者を引き連れて行くということで、合流させてもらうことに。

まさに、水上に建てられている集落なので、交通はボート・タクシー。総勢10人以上のかなりの人数だったため、2台に分乗。これが怖いのです。モーターボートは超猛スピード。茶色い水しぶきがかかるのもイヤですが、乱暴な運転に振り落とされないようにしがみつきたくなります。そこらのジェットコースターよりも、よっぽどスリリングです。時に悲鳴をあげつつ、目的地へ。一応、住所もあるらしく、ところどころにあるボートの船着き場には数字が。木造の桟橋、通路で各家はつながっています。集落なので、住居以外にも、学校、モスク、消防署(水の上でも火事は起こるのですね。)などがあります。

見せてもらったおうちは、非常に伝統的、典型的なタイプ。最新の立派な家では、クーラーも衛星放送もあると聞いていたのですが、そこまでではありませんでした。長屋スタイルの開放的なつくりとなっているおうちは、どこも照明で明るく、ファンが回り、テレビからはマレーポップスが流れ、造花、写真などとにかく派手でにぎやかなデコレーション。国王の写真もあちこちに貼ってあります。靴を脱いではいり、リビング、キッチン、ドアの向こうにはベッドルームがあるという感じでした。ベッドルームはさすがにドアと壁で遮られていましたが、そのほかはすべてつながっている状態。どこまでがひとつながりなのかよくわかりませんでしたが、隣近所は皆親戚のようです。1軒のうちに住んでいる人数は20人ぐらいといっていました。7人、8人兄弟姉妹は当たり前のこの国らしく、そのおうちにも6,7人は小さな子どもたちがいたでしょうか。ちなみに、トイレは自然なスタイル、つまり、そのまま川につながっている・・・そうです。試しに使ったらといわれましたが、確かめにはいきませんでした。このことは前から聞いていたからこそ、かなり必死に水しぶきをよけていたのですが。

その後、移動して、ウェディング関連用品レンタル業を営んでいるというおうち、というかショールーム(?)に。花嫁・花婿が座る金のイスとそのイスを置くためのステージとバック、これまた金のベッドなど。いずれも、実際の結婚式や関連儀式に使うもので、カンポン・アイルの住民がレンタルして自分の家に運んで使うということでした。式場ではなく、こういうビジネスもあるのだ、と妙に納得しました。

あたりはすっかり暗くなり、木造の桟橋や通路はさらに歩きにくくなっていました。朽ちて穴や隙間が大きくなっているところもあり、慣れていなければ危険です。それでも、水に落ちる人はいないということでした。小さな頃から住み慣れているのと、酔っぱらうことがないからでしょうか。

夜間にボートタクシーを呼ぶときは、懐中電灯で合図をするそうです。確かに、対岸でも灯りがちらちらしていました。恐怖のボートで再び陸地側に戻り、その後、夕食をとるため、典型的なマレー料理レストランへ。

ここで、初めて、アンブイヤというサゴをお湯でといたどろっとしたノリ状のものを体験。正確にいうと2回目でした。一度、一口だけ口に運んだのですが、ソースがドリアン味。結局飲み込めなかったのです。この、アンブイヤ、割り箸を途中まで割ったような形の先割れ竹箸のようなものでクルクル巻いて、ソースをつけていただきます。ドリアン・ソースではないことを念押しして一口。ソースはかなりスパイシーでしたが、食べられないほどではありませんでした。ただ、結論からいくと、典型的マレー料理はあまり好みではありませんでした。オープンハウスでいただくときなどは、意外とおいしいと思うこともあったのですが、このレストランにもう一度来る気はしませんでした。味付けもあるのですが、ものによっては、お肉やお魚がかなり臭いのです。それでも、昨日は、pay dayだからということで、非常に混んでいました。混んでいるということは、やはり、この味が好まれているということなのでしょう。

その後、さらに、夜だけ開く遊園地に連れて行くというので、そこはパスして帰りました。

カンポン・アイルとアンブイヤで十分。いい体験ができました。
水しぶきはよけたとはいえ、早くシャワーを浴びたかったというのもありましたが。

4 comments:

Anonymous said...

もしかして、水上生活者の住宅地に囲まれるようにリゾートが存在したりするんでしょうか?バリやコタキナバルはそんな感じですが、この国はちょっと違うような気がします。なんせ、スルタンはロンドンに来ると50名のゲストと50名のホステスで盛り上がるパーティをオーガナイズするとホテル業界で評判になっています。最近のGDPも高いですしねえ。

chestnuts said...

牧歌さん
国全体がリゾートではないので、水上集落がもともとの町(国?)の中心で、そこから陸上に町が広がっていっている状態です。バリ、コタキナバルのような雰囲気とはだいぶ違うと思います。

ちなみに、ギネスにもなっている世界最大の個人の邸宅といわれているスルタンのメインの王宮は、水上集落からそう遠くないところにあり、これは、やはり水上集落を懐かしむ思いがあるため、とか。

IT界の台頭までは、世界一のお金持ちともいわれたスルタン。ロンドンのDホテルなどは、スルタンの持ち物ですが、ロンドンに限らず、世界のあちこちに不動産を持っていて、王宮もすごいですが、国外にでると相当華やかにやっているようです。

Anonymous said...

おお、正にそのDホテルで聞いた話でしたが、大らかですね。

chestnuts said...

やはり。国内では、王宮の豪華さはともかく、派手に大騒ぎはできないと思いますので、その分、国外では・・・。