以前からの約束で、ミシュランの★のラリアンスに。
ラリアンス・コースをいただきました。一口アミューズは揺れたハートのような形のパイ。ニンジンとほうれん草の2種類で、飾られたアジサイの小さな花が素敵でした。アジサイもこんな使い方をするとまったく別のお花のよう。アミューズはフランコジャポネの2作品、ということで、作品という言葉がぴったりなプレゼンテーションでした。一つ目は冷菜で太刀魚。まるでお魚が泳いでいるような感じで、水をイメージしたガラスの器がきれいでした。二つ目はアサリのフリット。アサリのフリットそのものが初めてでしたが、アサリのイメージを覆す巨大な二枚貝が!貝の内側はきれいな紫色。三重県産ということで、三重県の形(が実はわからないのですが)のとおり飾られたお塩。和の要素をたっぷりと取り入れた、目にも美しいアミューズたちでした。前菜は、サーモンとタラバ蟹とお野菜をまるでプチケーキのような感じで。オニオンピューレというのが珍しかったです。メインは、鯛のポワレにアンティーブのブレゼ、グラニテを挟んで、仔鳩の炭火焼と押麦リゾット。メインはさすがにフレンチの要素は強まり、ソースもとても美味しかったです。パンもちょっと凝っていて、正方形のミルクパン、紅麹を練り込んだうす紅色のパン、とこちらも、見た目も楽しめるうえに美味しく、ついついいただきすぎてしまいました。
それでも、チーズの魅力には負けて、結局チーズもいただいてしまいました。今が最高に食べ時というとろとろのカマンベールに、ちょっと珍しいシェーブル、皮もしっかりしていて美味しいですといわれたウォッシュなど、どれも美味しかったです。
別腹にしてもいただきすぎの状態に、ムースなどのプレ・デセール。デザートは、イチゴのスープ仕立て。なんだかんだいって、プチ・フールをお土産にしていただいた以外はしっかりと全部いただいてしまいました。
ワインもグラスでお料理にあわせて持ってきていただく形でお願いしましたが、さすが、マリアージュはばっちり。初めていただいたHenri Giraud Esprit Branc de Brancというシャルドネ100%のシャンパーニュはとてもさわやかで美味しく、Nusberg Alte Rebenというオーストリアの白も期待以上によかったです。オーストリアといえばドイツに近いし、どうかしらと思いましたが、ドライでミネラル感あふれ前菜にぴったり。その後はやはり赤でお願いします、ということで、Gevrey Chambertain、Chianti Classico、そして最後はナパのKenzo EstateのRindoを。美味しく、贅沢で幸せな時間でした。
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