Tuesday, July 17

金川晋吾展「father 2009.04.10-2012.04.09」@ガーディアン・ガーデン

お知り合いの金川晋吾さんの写真展。オープニングの終わり頃に駆け込みで伺ってみました。

 「father 2009.04.10-2012.04.09」。実のお父様がテーマ。しかも、写真を撮っているのもお父様ご本人。蒸発壁があって独り暮らしを長くされているお父様にカメラを渡して毎日自分をとってくれ、とお願いして、それが意外に長続きして作品になっている、と何とも変わった作品。はじめて伺ったときには、その発想のおもしろさにまずびっくりしました。最初は、被写体として父親を撮り始めたのが、あるとき、セルフポートレイトの撮影を頼んでみたとのこと。今回の展示は、その集大成、といってもまだ続いている写真の途中までをまとめたというほうが正しいのかもしれません。ひたすらお父様のアップを見ているうちに、なんだか知り合いのような気がしてきます。表情があるようで無表情なようで、みんな一緒なようで少しずつ違う写真を見ていくと、息子に何かメッセージがあるのかないのか、何かを伝えようとしているのか、コンパクトカメラのファインダーを通じて何が見えているのか、何を見ようとしているのか、不思議な気持ちになる写真展です。

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