Monday, July 27

現代能楽集イプセン@東京芸術劇場

 1名のみのご招待だとなかなか足を運びづらく、いつもあまり行かないのですが、今回は紺野美沙子さんが出ている作品で、イプセンをベースということで、興味があり行ってみることに。イプセンの4つの作品、人形の家、ブラン、野がも、ヘッダ・ガブラーをベースに「現代能」に練り直したというもの。

 そもそもの原作からして、女性の自立、信仰と人生など、かなり重いテーマのものばかり。能楽、しかも、「現代能楽」、という正直なところ今ひとつどんなアレンジになるのかしら、とよくわからないままでしたが、とてもおもしろい見ごたえのある作品に仕上がっていました。休憩なしで一気に4作品をベースにした4幕を見せる形式。休憩なしにしては長かったのですが、それぞれが異なった趣の演出で飽きさせません。シンプルな舞台が自在に変化。衣装も、当時のイメージどおりのドレスあり、葬儀に向かう亡霊のような黒一色あり、日本の田舎の村風な綿入り半纏あり、と印象をがらっと変えることで、印象が強くなります。

 東京芸術劇場の小ホールでしたが、この舞台から近い感じ、舞台との一体感がまたよかったです。

 お一人様はいやだから・・・、でも、なかなか予定はあわせづらいし・・・、とついつい足が遠のきがちでしたが、また舞台もいろいろ観に行きたいと思います。

 

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