Sunday, May 23

ザー・パワー・オブ・イエス

 燐光群のお芝居@スズナリ。一人分だけ招待券をいただくので、いつも行くか迷ってしまうのですが、今回はテーマが金融危機でしかも英国の翻訳劇ということで、ギリシアの金融危機の欧州及び世界への影響が懸念される中、英国の選挙も終わったところ、とタイミングも非常によく、千秋楽にいってきました。

 雨の中、劇場前には列ができてほぼ満席。テーマのせいか、男性が多かったです。事前に配られる登場人物と経済・英国用語は予習用にちょうどよかったです。劇作家デイビッド・ヘアが金融危機を題材にした作品の依頼を受け、そのためのインタビューをそのままお芝居にしたてたもの。登場人物の人数は多く、ステージはその会話でつながれていくため至ってシンプル。ナショナルシアターでの上演は非常に人気を博したというのがわかります。ジョージ・ソロス、グリーンスパン、ブラウンなど多くの経済関係者や政治家が実名で現れたり、批判を受けたり。テンポは良かったのですが、2時間休憩なしでスズナリのイス・・・はさすがにちょっときつかったです。でも、最後の台詞まで印象的でおもしろかったです。

 なかなか翻訳劇として扱うには簡単な作品ではないと思いますが、難しい経済の説明も流れでつかめる感じでわかりやすく、うまくアレンジされていると感じました。できれば英語版が観たい作品です。

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