Saturday, September 3

浴衣

最近、ちょっとフォーマルな場に浴衣を着ていっています。
昨日も、夜は浴衣を着てレセプションに出席しました。

浴衣は本来フォーマルではありませんが、この国でのドレスコードであれば、許されるかしらという感じです。だいたい、スマートカジュアルなる不思議なドレスコードでは、男性はバティックシャツです。沖縄でもアロハが正装、日本だってクールビズ、浴衣は一応「National Dress」だし、こんな暑い国では浴衣だってセミフォーマルぐらいの扱いでは、というよくわからない理屈付けで着てしまっています。幸い、そんな略式のものを着てくるなんて、と目くじらを立てるような人もいませんし。

まあ、これが、また受けるのです。着て来て欲しいというリクエストも結構あります。アジア各国のNational Dressは相当華やかです。バジュクロン(マレーのだぼっとしたお洋服)はともかくとして、フィリピンのオーガンジー素材のバタフライスリーブのドレス、インドネシアの地方ごとにかなりバラエティに富んだドレス、ベトナムのアオザイ、インドのサリー、タイやラオスのシルクのロングスカートなどなど。お国柄、特にフォーマルな場では、体の線がでるものやノースリーブ、胸のあいたドレスはNGですが(特に自分が居心地が悪いです)、その分、ビビッドな色が余計に目につきます。その中で、浴衣程度では、と思うのですが、帯のせいか、他に誰も着ている人がいないせいか、とにかく注目を浴びます。

女性はやはりドレスには関心があるもの。まず聞かれるのは、いくらぐらいするのか。この国の人は、よく値段を聞きます・・・。もちろん、どのようにして着るのか、ひとりで着られるのかなど。そして、これは、あまり想像していなかったのですが、どうやって作るのか、どれぐらいの布地が必要か。オーダーメードが一般的で、自分でお裁縫をする人も多いので、こういう質問がでてくるのでしょう。残念ながらお裁縫の苦手な私は、浴衣を作ったことがないので、作り方の説明はとてもできませんが。

ちょっとしたフォーマルな場に浴衣を着ていくもう一つのメリットは、暖かいこと。手も足も剥き出しになっていないのは、イスラム的に○であるばかりでなく、クーラー対策にもばっちりです。浴衣は涼しげ、といっても、やっぱりノースリーブのワンピースを着るより、よっぽど暑いですから。

ひとつの問題は、運転が大変なことです。あとは、アイロンかけ。これが楽だと、もっと頻繁に着ていってもいいのですが。とりあえず、今は2枚しか持ってきていませんが、日本からもう少し浴衣か洗える着物でも持って帰ってくるか、迷うところです。

4 comments:

Anonymous said...

Chestnutsさん
 こんばんわ
 日本でしたら浴衣はクリーニングに出してプレスをして頂くって言うてもあるでしょうが、そちらでしたらクリーニング屋さんは浴衣をプレスした経験もないでしょうから、きっと無理ですね。
 浴衣が暖かいと言うことは初めて知りました。そうなんだ。

chestnuts said...

脳天気さん
まだ、怖くてこちらのクリーニングを使ったことがありません。よい評判を全然聞かないので。浴衣は、古いものと安いものを持ってきたので、洗濯機でガンガン洗ってしまっています。
着物は相当暑いですが(もちろん、夏の絽や紗は普通のものより涼しいですが)、浴衣も体を全部覆って、おなかなどは、帯でさらに囲まれているわけなので、やはりノースリーブのサマードレスに比べると暑いです。昔の日本人は我慢強かったのでしょうか、それとも、地球温暖化が進む前はもう少し日本の夏も涼しかったのでしょうか。

Anonymous said...

そちらでのクリーニングはやはり無理でしょうね。
昔に戻って浴衣と暑さ比べをするのは夏物の夏の絽や紗といったお着物ですから、それと比べて涼しければ昔の方は妥協をされたのではないでしょうか。
いくらなんでも、ノースリとの比較は無理かなと・・・
ちなみに、天保年間を中心として小氷期といわれるくらいに涼しくて、お米がとれずに飢饉になったくらいですから、このころでしたら夏も暑くはなかったのでしょう。
そう考えてみると、夏場京都の舞妓さんたちはどのようにして暑さしのぎをなさっているのでしょうね。何枚も重ね着をしておいでになるでしょうし、帯も幅が広くてぴったりと締めていたら、あせもなんかできないのでしょうか。きっと営業時間以外は涼しくなさっておいでになるのでしょうね。

chestnuts said...

脳天気さん
お着物をよく着ていらっしゃる知り合いの方は、汗腺をしめる形で着るから、あまり汗もでない、とおっしゃっていました。かなり上級編かもしれません。舞妓さんもプロですから、汗をかかないような着方を身につけて、営業時間中は、気合いをいれて(?)体温を自分でコントロールされているのかもしれませんね。一度、舞妓さん体験ということで、衣装からメイクまでして体験できるところにいったことがありますが、寒い時期で暑くはなかったのですが、カツラまでかぶって重かった記憶があります。