先日、ランチをしたレストランは、大衆タイ料理。
一瞬、食べ物のお店ではないのではないかと思われる、水色のペンキ。ガラスも黒っぽいものが使ってあって、外からは中がよく見えません。店名の入った看板も上のほうにかかっていて目立たないので、一瞬通り過ぎてしまいそうです。中に入っても、同じ水色一色。ちょっと食欲をそそる色ではありません。水色というのは塗料の中でいちばん安いのだとかいう話も聞きました。とにかく、こんな目立たない外観の割にはお昼はほぼ満席。その人気の秘密は、飲み物にありました。
フレッシュジュース、各種ソフトドリンクには、ノーマルとラージの2サイズ。いつもはお茶派なのですが、ジュースが目玉と聞いていたので、ノーマルサイズのフレッシュ・グリーン・アップル・ジュースを注文しました。そして出てきたのは、中ジョッキより少し大きいぐらいのプラスチックのグラスに並々と注がれた薄緑色のジュース。間違えて、ラージが出てきたのかと思い、目を疑いました。これが約140円。この量と安さは確かにすごいと思いました。ちなみに、ラージのほうは、高さはそれほど変わらないのですが、さらに横幅のあるグラス。ノーマルすら飲み干すことができなかった私は、ラージを飲んでいる人たちを見てびっくりでした。ビールなら大ジョッキは軽い、という声もあるかと思いますが。お店を見渡していちばん人気は「カクテル」なる飲み物。これは、缶詰のミックスフルーツ、シロップ、水、牛乳を混ぜたもののようです。これを飲み(食べ)ながら、巨大オムライスなどをほおばっている人たちを見ると、これが、あの体型を作るのだなぁと納得してしまいます。
最近、ようやく、政府が国民の健康を意識し、取り組みつつあります。無料ヘルスチェックや講演会などがフィットネスクラブの数とともに増えている感じです。ただ、まだまだ健康維持に関する基本知識を持っていない人が多い気がします。日本ではプチ断食がはやっていますが、来月はラマダン(断食月)。プチ断食は、体の中の悪いものを出し体調を整える効果があるといいますが、ラマダンはどう考えても体にいいとは思えません。3食決まった時間に食事をして間食を控えるとか、甘いものや油ものをとりすぎないとか、そうした私たちの「常識」とは相容れないのです。ラマダンが始まったらダイエット、という声も聞きますが、成功率は低いのではないでしょうか。先日発表された研究結果でも、夜に摂取した食べ物はそのまま吸収されてしまうといいます。日没後に食べて、夜明け前に食べる、という「夜」の2回の食事。ラマダンに入ってすぐはつらいけれど、すぐに習慣になって慣れるといいますが、その習慣が怖いのでは・・・という気がします。
ムスリムの人たちが巨大ジュースをランチに楽しめるのもあと3週間ほど。
きっと、あのレストランも、3週間後には、お昼時は閑散として、夜中に巨大ジュースがテーブルにいくつも並ぶという光景に変わるのでしょう。
2 comments:
Chestnutsさん
そちらのお国では体型がゆったりとなさっている方が多いのですね。まるで、タヒチとかトンガと一緒ではないですか。てっきりそんなことではないのだろうと考えておりました。モスレムのお国ってスリムな方が多いと感じているのですが違うんですね。
それから、はるか下に流れてしまっているのでここに書かせていただきますが、例の衆議院選挙で在外者は比例代表にだけ投票できる制度は、今日最高裁大法廷で違憲判決と、法律作成を怠ったということで賠償請求も認められていますね。
参議院の昔の全国区だけに投票できると言うことでしたら、在外者は居住していないから全国区だけということで理屈が立つのでしょうが、衆議院で比例代表選挙に投票するためには選挙区を決めることになる、決めてしまったら小選挙区でも投票できるのが自然、と論理が破綻しているのが原因でしょうね。
やっと制度改正が動き始めるかな。
脳天気さん
ここで見かけるスリムな方は、たいてい、マレーシア人(か、中国系)です。残念ながらこの国ではスタイルがよくて美人という感じの人は少なそうです・・・。
最高裁の判決のニュースは昨夜見ました。細田官房長官も次の選挙までには制度を改正しないと、と発言していましたから、今頃総務省は大慌てで作業中、あとは、在外公館での体制について予算確保とともに協議していくということになるのでしょうか。
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