Sunday, September 11

Wedding

昨夜は中国系の友人のバースデーパーティーでかなり遅くなり、ワインも飲んで、今朝は相当つらかったのですが、眠い中なんとか起きて、初のマレー・ウェディング体験。

「そうそう、結婚式があるけど、行く?」というものすごい軽いノリで誘われたのが2週間ほど前。2つあるから掛け持ちになるといわれました。片方の新婦は一度だけ会ったことがあるものの、もう片方は全く面識なし。いいのかしら・・・という疑問を抱きつつも、せっかくのお誘いなのでいくことに。ご丁寧にバジュクロンまで貸してもらいました。小柄な彼女の妹さんのものということで、モダンな、腰のあたりをしぼったシェープのあるタイプなのですが、典型的花柄。完全に自分の好みとはいいがたいですが、せっかくの好意、喜んで受けることにしました。スカーフはかぶる必要なし、といわれたので、髪はアップにしました。朝、美容院にいくかもと張り切っていた友人は、結局寝坊していけなかったようで、いつもと同じヘアスタイルでした。若い人たちは、結婚式のような場でも、スカーフなしの人も多いようです。

結婚式は、新婦のおうちで行うのが一般的だそうです。最近、ホテルでのレセプションというのも少しずつ増えているらしいですが、準備が大変とはいえ、まだまだ家が主流とのこと。

招待状の地図を見ながら目指すおうちに向かいます。一軒目は、4人の子どものうち、唯一の女の子、ということで、かなり大がかりで華やかなものでした。ハシゴする私たちは、開始時間(ゲストの到着時間)ぴったり、という相当早い時間に着いたので、まだあたりには車がパラパラ。まず、入り口のあたりで、プレゼント(お土産)を渡されました。伝統音楽の生演奏や、チュールやリボンの飾り付けが、お祝いムードを盛り立てます。広い庭・駐車場部分にはいくつものテントが張られ、イスとテーブルが所狭しと並べられ、既にテーブルの上にはケータリングのお料理が載っていました。家の中も同様に飾り付け、キッチンやリビングにはイスやソファーが並べられ、相当大勢のお客様を迎えられるようにしてあります。まずは、花嫁にお祝いを言うということで、中へ。花嫁は準備中ということで、30分ほどおしゃべりしながら待ちました。お部屋に通され、お祝いを言うと写真撮影。再び家の外に出ると、だいぶ人も増えている様子。人が増えたということは車も増えているということです。道路は、ずいぶん先の方まで車で埋まっています。ここで私たちは、もう次のおうちに向かうことにしました。結局、ブルーのなかなか素敵なドレスを着たきれいな花嫁さんを見ただけでした。新郎はあとから来るということで、残念ながら顔を見られませんでした。ちなみに、花嫁のブルーのドレスはマレーシアでオーダーしたそうで、2000ドル(約14万円)かかっているそうです。

次の家への道すがら、3軒も結婚式がありました。学校休暇中の今の時期はウェディングシーズン、金曜日はお祈りがあるので、まる1日使える日曜日に集中するそうです。私たちは2件ですが、人によっては何件もの結婚式を掛け持ちすることになるそうです。次の家に到着すると、またお土産。これは、昔は繁栄の意味をこめたゆで卵だったのが、今はお菓子、お皿などちょっとしたものに代わったそうです。お土産をいただき、また家の中へ。準備中の花嫁に会い、その後、外の席で待つこと30分。どこでも待つ時間は長いです。こちらのおうちでは、マレーのポップスがスピーカーからガンガン流れていました。そのうち、花嫁のお母さんやおばさんが挨拶に回ってきます。その後、しばらくすると、やおらお祈りが始まり、次はどうするのかと聞くと、「Eat!」とのこと。ケータリングの簡単なランチをとり、食べ終わった頃にようやく新郎到着。花やリボンで飾り付けられたBMWから降り立った新郎は、ビーズのついた華やかな傘を差し掛けられて、家の前を歩きます。家に入る際には、何かお祈りの言葉と水をかける儀式のようなものをしていました。その後、新郎新婦がともにでてきて写真撮影。新郎新婦は、淡いグリーンの衣装で、これもまた素敵でした。写真撮影が終わると、以上、でした。

マレーの結婚式は1週間ぐらい前から儀式がたくさんあるとのこと。これは、限られた家族、親族、親しい友人などが出席するものだそうです。何百通という招待状がばらまかれている結婚式というのは、知り合いがみんな来て、軽く食べてお祝いを言って帰るというものらしいです。ハリラヤ(断食明けのお祭り)のオープンハウスと同様、誰でもwelcomeという雰囲気のようです。ケーキカットなどもそれほど一般的ではないそうで、写真撮影以外に特にイベントもなく、あっけない感じでした。

それでも、バジュクロンを着てマレー系の友人たちとともに、幸せそうで輝いていた花嫁さんたちに会えただけでも、とてもいい経験でした。典型的なこのシーズンの日曜日の過ごし方を体験できた、ともいえるのかもしれません。

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