昨日は、先日、ベトナム・カンボジアに3週間旅行に行ってきたという英国人の友人とうちで夕食。
先生なので、長期のお休みが頻繁にあってうらやましい限りです。ただ、こちらでの先生というのも、なかなか大変なようです。彼女は、インターナショナル・スクールで化学を教えています。そのため、そんなひどいことはないようですが、公立学校では、かなり生徒がワルだったり、荒れていたりすることもあるようです。生徒に泣かされたとか、ひどいときには「登校拒否」になりそうで学校を変わったという話も聞きます。英語の先生だと日本で教えていたケースも多く、日本の生徒はおとなしくてよかった、また日本で教えたい、といわれることもよくあります。そんなに日本の生徒がマジメでおとなしいとは思っていなかったのですが、比較の問題なのでしょうか。最近、日本では先生もののドラマが多いようですが、彼女たちがああいうドラマを観るとどう感じるのか、興味があるところです。
それにしても、今、先生仲間の間では、ベトナム・カンボジア旅行がブームのようです。インターナショナル・スクール、私立、公立によって、学校のお休みの時期が異なるということで、入れ替わりでベトナムやカンボジアに旅行に行っている先生友達がいます。
私自身、カンボジアに行ったのは、もう6年近く前。アンコールワットやアンコールトムの写真は懐かしかったです。ベトナムで、子豚を何匹もいれたかごをくくりつけたバイクの写真やクモの唐揚げ(!)、ヘビの写真には、笑ったりぎょっとしたり。ベトナムはホーチミンしか行ったことがないため、田舎の様子は新鮮でした。どちらの国でも、戦争関連の博物館等のパンフレットもはさまれていました。東南アジアでの反日感情から、この国を含むアラブ諸国での反米感情などについても話題にのぼりました。英国人の彼女が東南アジアに来る前に受けたアドバイスというのは、まず最初に自分は英国人であることをアピールすること、だそうです。ブレア首相もブッシュ大統領のプードルと呼ばれたぐらいですから、英国だから安全とも思えないのですが、特に東南アジア地域に限定すれば、アメリカ人と間違えられるよりはよっぽどよいということなのでしょうか。
義足や義手の人も、物売りの子どもも、物乞いもいないこの国。毎日車で送り迎えされて学校で学ぶ子どもたち。この国がいかに恵まれているかを感じます。カンボジアで(小銭をもらって)笑顔で写真に写る子どもたちはきっとまともに勉強できる環境ではないはずです。将来は、国際機関などで働くことも考えているという彼女。子どもたちの写真が多かったのも、そういう視点で旅してきたからなのでしょう。ふと、アフガニスタンの事件を思い起こしました。生徒に伝えたい、教えたいという熱意こそ、先生に必要であり、それこそ先生の鑑といえるのだと思います。ただ、それと同時に十分な準備や状況判断は求められます。
思えば、ここでのお友達の多くが日本では「先生」と呼ばれる職業。特に子ども相手の先生稼業は、想像以上になかなか楽ではないようですが、とても重要で魅力的な仕事だと改めて思いました。
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