Wednesday, August 3

デリー市内観光

 半日空きができて、この機会を逃しては!と、朝早めからタクシーをお願いして今までは非常に限られたところしか行けなかった市内をいろいろと回ってみることに。

 ただ、ホテルで頼んだのにメーターを倒していて、どうも運転手がうさんくさく、最初から今ひとつ不安が。まぁ、たぶん、インドなので違うタクシーをよんでも大差はなかったのかもしれませんが、とりあえずツアーをスタート。

 まずは、オールド・デリーに。いつも、空港、ホテル、官庁街の3カ所で過ごしてばかりで、そもそもオールド・デリーに足を伸ばせることもなかったので、独立記念日前で警備が厳しいとはいわれたものの行ってみることに。指定していた世界遺産になっているLal Qilaの近くまでは行けないと途中でいきなりタクシーを止められ、絶対あり得ない「政府の役人なので無料である」とタクシー運転手が主張するサイクル・リキシャに乗り換えさせられました。本当に単に自転車に荷台を付けたもので屋根もない人力タクシー。相当怖かったです。タクシーにはお金をまだ払っていないので、さすがに、自転車では行ける範囲も限られどこかに連れ去られることもないし、と、運転手のいうことは信用できませんでしたが、一応安全ではあると判断して乗ってみることに。連れ去られることはなくても、実際、車道を走るのでかなり危険。こちらに乗って、まずはインド最大のモスク、ジャマ・マスジッドに。入場無料とあったのに、入場料がいるといわれ、どうせもモスク内にはあまり見るものもなく、目玉の塔には女性ひとりでは行けないようだったので、中に入るのはやめて周囲の写真だけとって戻りました。






 Lal Qilaはたぶん入れない(「政府の役人」だったら、ちゃんとわかるはずですが・・・)といわれながらも、とにかく前までは行ってもらうことに。結局、お目当てのLal Qilaは、やはり警備上閉まっていて入れませんでした。英語ではRed Fortといわれるとおり、赤砂岩でできた城は外からでもその大きさをうかがえ、中に入れなかったのは残念でした。デリー市内では、こちらと、クトゥブ・ミナール、フマユーン廟が世界遺産に指定されているようです。


 サイクル・リキシャがタクシーまで戻ると、またもや運転手が不審な動き。オールド・デリーを案内すると言い出して、車を開けないのです。押し問答があり、一瞬、ちょっと見るだけならばと歩き始めたら、すぐに怪しげな、またもや怪しげな「インド政府云々・・・」とある、たぶんお土産物やに連れて行こうとするので断固として拒否。こんなところで時間をつぶしたくないと、次の目的地に向かうように指示しました。ようやく、車に戻って、ラクシュミ・ナラヤン寺院へ。インドの財閥ビルラが寄進したヒンドゥー教寺院だそうです。ヒンドゥーの寺院はあまり見る機会がなかったのですが、像がカラフルなせいか、ちょっと人形っぽい感じがしましたが、足をなでて熱心に祈っているインド人も多かったです。

 その後、ネルー記念博物館へ。インド独立まで駐印陸軍司令官の公邸だったところを、独立後、ネルーが首相公邸とした建物。広々とした敷地で、ネルーやガンジーの生い立ちや功績に関するパネル展示も充実していました。ここでまたトラブル。タクシーの姿がなく、パーキングを見に行ってもいないのです。一応、カードはもらっていたものの、どれが番号なのかよくわからず、不信感があったので、あえてかけようという気も起こらなくて、次のところまでは歩いていけると判断。さっさとタクシーに見切りをつけて、ビルラ・ハウスとガンジー記念館に。



 さすがに歩くと暑く、汗だく。インディラ・ガンジーやラジール・ガンジーがデリー滞在中に宿泊していた住宅跡。この建物の裏庭で暗殺されたそうで、最期となった場所がガラス張りの展示になっていました。ネルー記念博物館より、こちらのほうが圧倒的に人気なのか、かなりのインド人観光客の数。建物内は、ネルー博物館と同様に、パネルでいろいろと展示されていました。印象的なのは、暗殺された日に身につけていたものが展示されていて、その前に多くのインド人が立ち止まって見ていたこと。インドの人たちが何に関心があるのか見るという意味でもおもしろかったです。


 
 さて、このあと、どうやってホテルに戻ろうと思案しながら外にでたら、くだんのタクシー運転手が手を振ってあらわれ、いいわけ。パーキングが二つあったから混乱した、などといっていました。前払いだったら本当に頭に来ますが、そもそもメーターにしてまったく支払っていなかったので、文句をひとしきりこちら言ってから乗車。

 何ともインドらしい経験がいろいろとできて、充実した半日でした。 

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