Saturday, September 10

Bern

 ベルンでセミナーがあるけれど出張に、という話があったとき、正直なところ、スイスの首都であるという認識はなく、どこ?という印象でした。ここのところ、ずっとチャンスがなかったヨーロッパ。ベルンがよくわかっていなかったとはいえ、久々のヨーロッパ出張!というだけで、普段よりかなり前向きに出張にいく気分にはなりました。とはいえ、スイスは何もなさそう・・・と思っていましたが、実は、ベルンは世界遺産。街が美しいというのがわかり、短い出張の滞在でも、少なくとも街歩きは楽しめそう!と楽しみに。

 首都なのにジュネーブやチューリッヒと違って直行便なし。行きは、チューリッヒ経由で列車移動、帰りはミュンヘン経由便ということに。スイスは昔ジュネーブに卒業旅行で行って以来。英語は通じるしと思いながらも、ちゃんと列車は動いているのかしら、などと多少の不安はありましたが、そんな心配は不要でした。さすが、スイス。こんなに列車の時刻が正確なのは日本とスイスぐらいでは。
2等車とはいえ、1時間ちょっとでベルン駅に到着したので、快適な列車の旅でした。到着後、まだ外は結構明るかったので、時差でダウンしてしまうまで、早速市内を散策。

 時計塔。ベルンのゼロ基準になっている天文時計。毎時、からくり人形が動いて時を告げます。歴史ある素敵な塔でしたが、からくり人形の仕掛けそのものは結構シンプル。高い位置にあるので、細かい動きがよく見えないというのもあるのだとは思いますが。

 明るいとはいえ、もう、お店は閉店している時間帯だったので、ウィンドウ・ショッピング。スイスといえばやっぱりチョコレート。あちこちに美味しそうなチョコレートのお店が。どこもディスプレーが素敵。
 こんな感じのかわいいディスプレーがあちこちに。スイスといえば、ハイジ、アルプス、山。。。というイメージで、ちょっと田舎っぽいというイメージが強かったのですが、今回、ベルンの街を歩き回ってそのイメージは払拭。ギャラリーやインテリア、雑貨のお店も多く、世界遺産の街並みそのものが素敵なのはもちろん、それぞれのお店や家の窓辺、ショーウィンドウもセンスよく飾られていました。



 頭上に熊を発見!ベルンは熊を語源にしているということで、市の動物は熊。街のあちこちに熊のモチーフが。綱渡りしていたのはこの一匹だけでしたが。

 綱渡りしている熊の近くが、熊公園。こちらは本物。かつては、あまりよい飼育状況ではなかったそうですが、リニューアルされた今は、広々とした川沿いの土手を自由に歩き回れるようになっていました。

 市内のあちこちに、目を引く建造物があり、それが、今は普通にレストランなどに使われています。


 朝早く起きて、連邦議会議事堂前の広場のマーケットをお散歩。連邦議会議事堂前広場も、ベルンのシンボルである大聖堂も工事中だったのが残念でした。
 ベルン市内でもっとも美しいバロック建築といわれている市庁舎。
 旧市街には16世紀に作られた11の噴水があり、その水の音や流れが、街にうるおいと動きを与えている感じでした。ただ、これはちょっと怖い、子食いの鬼。遅くまで遊んでいる悪い子は鬼に食べられちゃうので早く帰りなさい、という意味だとか。

 滞在中、唯一、Della Casaというスイス料理のレストランでスイス料理をいただけたチャンス。お勧めを聞いたら、子牛肉の薄切りをワインと生クリームで煮込んだゲシュネッツエルテスをスイスワインとともに。濃厚でしたが、美味しかったです。ただ、やっぱり、お野菜の付け合わせぐらいほしいなーと思ってしまいましたが。





 とにかく到着日にも、出発前の空き時間にもよく歩きました。出発日はよく晴れて暑かったです。寒いと思って持って行ったコートはまったく役立つことはなく、単なる荷物に。。。

 セミナー会場があった大学のあたりからの眺め。山に行く時間も、塔に上ることもできませんでしたが、遠くの山々まで見渡せました。ただ、ちょっと雲が多く、アルプスは見えませんでしたが。

 街中のクマさんたち。綱渡りはしていませんでしたが、壁をよじのぼっていました。

日本国旗を持っているクマさんも。

 ベルン空港までは非常に近いということで、出発前にまだ時間がある!とさらに一歩き。街のはずれのバラ公園までいってみました。急坂をあがる価値あり、といわれていましたが、あがると確かに素晴らしい景色が広がります。
 バラも満開の時期は過ぎていましたが、きれいでした。

 どこを見ても絵になる、美しい街でした。でも、やっぱり静か。本当にこじんまりした街です。自然を愛するスイス人にとっては、これでも十分、人が多くて賑やかで疲れる、ということのようですが、ずっといたら、やっぱりちょっと退屈しそうですが。

No comments: