Saturday, October 8

Lego Serious Play

 デンマーク生まれの誰もが知っている定番おもちゃのレゴ。小さい頃、よく遊びました。

 このレゴを使ったセミナーに参加させていただきました。もちろん、大人向け。性別、世代、年代、職業、役職などを超え、道具を使って対話する、視点を変える、共に創る、という作業を、グループで行っていくのが、Lego Serious Play。企業などでもトレーニングとしてとりいれられつつあるそうです。形のないものに形を与え、それに意味を与えるということで、与えられたテーマに沿った自分なりの作品を制限時間内に作っていきます。ice breaking, team buildingから始まり、ビジョンや戦略、さらには製品のコンセプト創りまで、レゴという素材を通じることで行っていけるというのにびっくり。組織の中の誰かや、自分自身、今まで目立たなかった、あるいは気づかなかった存在や意見が、思いがけない新たな発想やアイデアに結びついていくことがあるのだそう。確かに、やってみると、深層心理が表にでてくることがあるのはよくわかります。

 とにかく手を動かして!といわれて、子供の頃以来、本当に久しぶりに触るレゴ。それにしても、小さい頃にはブロック型ぐらいしかなかったのが、今のレゴは動物などのフィギュアから、パイプやプロペラ、タイヤなど、様々な形のものや色があり、おもしろいです。ある意味、いろいろなものがありすぎるのは、その形や出来上がったモノそのものと考えてしまうと自由な発想を妨げるのかもしれませんが、逆に、既成観念にとらわれず、それを全然違うものとして使えれば、さらにその先まで到達できるということかもしれせん。



 一緒のグループのみなさんの作品。それぞれ、まったく違うものができあがるのが不思議です。制限時間が迫ってきて焦ってしまったり、どう表現したらいいのかわからなくなったり。このエクササイズに参加すると体温が上昇するというのにも納得です。ほかのグループではさらに大きなものや、個性豊かな作品がいろいろありました。できあがったあとに、他の方の作品と比べて、自分自身を分析してみたり、とてもおもしろい経験でした。レゴに夢中になっている大人、というのも不思議な光景ですが、限られた時間で必死にやっているので、周りの方の真剣さに気づかないほど自分自身が真剣に。

 今回はとても楽しい感じでしたが、企業の研修として取り入れられている場合、かなり厳しいコメントや現実に立ち向かうことになり、泣き出してしまう人もいるのだそう。まだ、歴史が比較的浅いものですが、これから、いろいろなところで活用され、広まっていきそうです。何かを形に現すことのおもしろさ、というのを再認識できました。同時に、本来の目的だと思いますが、まずは個人で考えて作り上げ、その出来上がったものをグループのメンバーが質問したり、ときには、それが自分のものであるかのように想像して説明する、というのは、普段行わないエクササイズだったのでとても貴重な体験でした。

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