Sunday, June 7

ブータンのお料理教室

 ブータンというのは、またなじみのない国。

 変わったお料理にはすぐ飛びついてしまい、こんな機会でもなければ知ることも少ないと思い、お料理教室に参加。世界一辛い、といわれて、ちょっとたじろぎましたが、お料理教室なので作っているときにある程度調整はしてもらえるかも、と期待して、とりあえず行ってみることに。


 いかにも辛そうな巨大唐辛子。ただ、唐辛子は小粒のほうが辛いので、実際は激辛というほどではありませんでした。
 

 唐辛子はパウダーのものも。フレッシュなものが入る時期には緑のものも使うそうです。山椒は乾煎りしてすり潰してサラダに使いました。

 パクシャ・パ(豚肉と大根の煮物)、カワ・ダツィ(ジャガイモとチーズの煮物)、ホゲ(山椒風味のサラダ)の三品を作りました。それにバター茶。どれも、基本は切って煮るか混ぜるだけ、とシンプル。時間もあまりかかりません。

 写真は、ブータンでの盛りつけサンプル。木の器にたっぷりと赤米をいれたのにはびっくり。ひとり1合ぐらいご飯は食べてしまうのだとか。手でいただくので、マイ箸はないのですが、マイ食器は持ち歩くものだそう。さすがに都心ではやらないみたいですが。昔は、民族衣装のたっぷりした打ち合わせ部分に、マイ食器をいれて持ち歩いたり、竹を編んで作ったお弁当箱を持って農作業に向かったそう。バター茶はちょっと飲めませんでしたが、サラダ以外は辛くないバージョンも作り、そちらを選んでいただいたので、どれもおいしくいただけました。ロンドン時代にチベット料理レストランでかならずアペタイザーででてきたバター茶とはちょっと見た目は違いましたが、バター茶はやっぱり苦手・・・でした。

 こちらはブータンで食べられているお菓子だそう。少しだけ味見させていただきましたが、ほんのりとした甘さで素朴。シンプルなかりんとうのよう。これは作る時間がなかったので残念でした。

 お料理には使いませんでしたが、干し肉。生よりも干したもの、しかも、ブータンでは脂身が多いのがよいとされているそう。皮のすぐ下にたっぷりついた脂。バターなどもたっぷり使うし、ヘルシーなお食事、ではないです。お米がたっぷりでおかずはちょっと、というのが本来の食べ方だそうなので、標高の高い寒い土地で、体を使って働いていればよいのでしょうが。この食生活を東京でやったら大変なことになりそうです。
 
 お料理教室の第二部は、スリランカの紅茶のテイスティングに民族衣装の説明などのブータンのお話を伺いつつ、さらに珍しいワインのテイスティングも。

 マハガストテFBOP、ブルンズウィックBOP、ギャラクシーBOP1の3種類。紅茶は大好きなので、本格的なテイスティングのお教室なども機会があれば行ってみたいです。茶葉の香り、お茶の色はもちろん様々で、お味もコクがあったり、渋みの強さが異なったり。抽出時間でかなり渋さがでたものもあったので、やはり入れ方は重要、と思いました。


 珍しいアジアのワインやお酒。ブータンとスリランカのものは国内では入手不可能ということで、スリランカの38%!というリキュールのアラック以外は、他のアジアの国々のもの。超目玉は、もう絶対手に入らないという、北キプロスのロゼ。2003年もので生産をやめてしまったため、現地で探し回っても、もうほぼ買えない状態だそう。それにしても、すごい澱。ワインとは思えない香りで、とても飲めませんでした・・・。トルコやキプロスのワインは結構おいしいので、もしかしたら本来は割りとよかったのかもしれませんが。。。

 

 
 カンボジアのパイナップルワインとジンジャーワイン、中国のザクロワイン、ベトナム、台湾、タイなどいただきましたが、やはりどれも。。。小さなテイスティング用カップに少しだけでも、飲み切れたものはわずか。結局、日本のグレイスワインのものが圧倒的においしかったです。

 お料理教室、試食、紅茶、民族衣装、そしてワイン・お酒、ととても盛りだくさんの充実したイベントでした。

 
 

2 comments:

onge said...

ブータンの料理とはまた珍しい…そうか〜高地だからこういった脂こってり料理がピッタリなんだろうね〜。アジアの各ワインもおもしろい。。。

chestnuts said...

ongeさん
そうなのよ。東京にも1軒だけブータン料理のレストランあるらしいんだけど、わざわざ行くって感じではないかも。