東京都の西の端。檜原村に行くツアーに参加。
東京とはいえ、ここが東京?と思うぐらいの濃い緑と豊富な自然。東京にありながら、「村」。細い山間の道を進みます。さすがに都内からはかなり距離がありますし、なかなか普通は行く機会があるところではありません。何があるの?といわれると何もわからない・・・という状態での参加でした。
「降りてゆく生き方」という映画の上映会と、檜原村の方々との交流、檜原村での森林セラピーなどの自然体験という盛りだくさんの内容。
三頭山荘という観光旅館に宿泊しました。こちらは、築400年という古民家を旅館にしているところで、黒光りする栗の木の柱が重厚で堅実そうな歴史を物語っています。本館の2階、3階は、ほこりをかぶった古いものたちがたくさん置かれていて、一応、資料館に。剥製なども多いのは、ちょっと趣味ではないのですが、建物の構造としては非常におもしろかったです。窓がない2階の部分は、かつて女・子供が隠れるための場所だったとか。
お食事は、とても体に良さそうな山菜などを中心とした家庭的な和食。どれも優しい味付けでした。本当は22品の山菜料理というのが売りのようですが、残念ながら大人数のツアーには対応できないのと、山菜の時期が少し早かったということで、いただいた山菜の種類はそれほどではありませんでした。それでも、ニセアカシアの花など、初めていただくものも。もっとびっくりしたのは、ウナギのお刺身。ウナギはあまり得意ではないのですが、歯ごたえがあってさっぱりとしてクセのないお味に、最初はいったいナンのお魚かしら、と皆で言い合っていたのが、ウナギとわかってびっくりでした。あとは、名物の刺身こんにゃくはさすが、おいしかったです。
ツアーのメインの映画上映会は、旅館の広間で。村の方も集まって鑑賞しました。僻地とよばれる土地が抱える問題、農業、村おこし、開発、過疎などがテーマで、まさに桧原の現状にもあっているという感じでした。メインの俳優以外はほぼエキストラの手作り感あふれる参加型映画。映画のストーリーなどを云々するものというよりも、そのメッセージに感銘を受けたり、いろいろと考えさせられたりします。
桧原村のおばあちゃんなどのお話もおもしろかったです。炭焼きが主産業だった時代。山から採ってきたもの、育てたものでまかなう日々の生活。電気がはじめて通ったときのこと。道路が開通して便利になったこと。映画では、開発=悪、的な描き方を感じましたが、現実問題、やっぱり暮らしが便利になるということは重要だと感じました。自然との共存はもちろんですが、生活水準をある程度あげていくことは必要なのだと思います。ツアーには、HPを偶然知って、とても関心を持って参加した、という高知の方も。なんと、高知から9時間かけて車でいらしたと伺いびっくり。高知でもぜひこの映画を上映したい、高知を元気にしたい、というお話もあり、そのパワーに感動しました。
あいにくのお天気でしたが、森林セラピーと林業学習のハイキングもとてもよい経験でした。様々な植物、そして何よりも鳥の声が印象的でした。もやのかかる中、幻想的な雰囲気の滝を見たり、マイナスイオンをたっぷり浴びて、温泉にもはいり、いろいろと学びつつ、癒された週末でした。
2 comments:
ここが桧原村!!!すごいね〜ほんとに山の中だー!!いつか行ってみたいわ〜!しかし住んでる方達は大変だろうねえ。
ongeさん
ぜひ行ってみてね。行くのはちょっと大変だけど。。。
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