Saturday, December 11

だいだいワークショップ@網代

 お正月の鏡餅の上に載っているのが橙(だいだい)だとは知っていましたが、日本一の生産地は網代であることは知らなかったですし、ましてや、アロマのネロリが実は橙からとれるオイルであるとはまったく知りませんでした。

 熱海からちょっと足を伸ばしたところにある網代。網代はだいだいで有名ということで、町おこしのアイディアのひとつとして、このだいだいを使って何かできないかということから、どんどんと具体化してきたというワークショップにお誘いいただきました。関心のある方たちが集まって、今後、どういう方向に進めていくかの意見交換も兼ねたトライアルの会。アロマのサロンをやっていらっしゃる方など様々な方が。リンデンというログハウスが素敵なカフェ兼パン屋さんにて。橙を含め、いろいろな農作物を作られている加藤さんのお店。お店の2階は宿泊も可能だそう。テラスからの眺めは最高で、熱海の海がこんなにきれいだったの!と感動します。

 いつもより早起きして網代に伺い、朝の収穫から参加させていただきました。斜面に植わった橙の木から実を収穫。3本ぐらいの木から結構すぐにバケツ3杯分収穫できました。足場が悪くてちょっと怖かったですが、おもしろい体験でした。

 こちらが、アロマのオイルを蒸留する機械に、橙の皮をいれたところ。水蒸気蒸留法が一般的だそう。本来、ネロリは橙の花が原料なので、季節が違うので今回は実からオレンジ・ウォーターを作るのがメイン。参加者みんなで分担して、皮をむくグループ、刻むグループ、果汁をしぼってポン酢を作るグループに分かれて作業。お部屋一杯に柑橘系のよい香りがただよいました。
 
 ランチは魚介のホイル焼きと春雨のスープ。橙から作ったポン酢をたっぷりかけていただきました。

 できあがったオレンジ・ウォーターをお土産に。オイルはほんのわずかしかとれません。精油の価格が高いことに改めて納得。

 今後のプロジェクトや可能性についてお話をうかがったり、意見交換を行ったあと、熱海のお花屋さんから、橙を使ったポモンドールの作り方のお教室。魔除けやお守りとしてヨーロッパで古くから作られているものだそう。英国時代には見かけなかったので知りませんでした。小さめの柑橘にクローブをさして、シナモンなどのスパイスをつけて乾燥させたもの。よい香りの上、虫除けなどの効果も期待できるそう。橙は大きくてクローブを指すのが大変だったので、カボスをいただいてそちらで作ってみました。写真は、もう既にカラカラに乾いた完成品ですが、作ったものもしっかり乾燥してうまくできあがればよいのですが。
 盛りだくさんの内容で朝から伺って、あっという間に夕方に。次回は、橙の葉や枝の部分からできる精油、プチ・グレンの抽出をしようか、パンを作ろうか、と盛り上がっています。

 東京から気軽に行かれる距離で、楽しめる場所。フレグランスの里、日本のアマルフィを目指して!ということで、これからもっと本格的なお話になっていくのが楽しみです。

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