Sunday, December 19

レオニー

 公開中のイサム・ノグチの母を主役にした映画「レオニー」にお誘いいただきました。松井久子監督の作品。

 とにかく、レオニー・ギルモアの強さとたくましさに圧倒されます。まさに激動の人生。あえて自分から苦労の道を選びつつ、その信念を突き通す強さ。天才的なアーティストの母たるや、やはりこのぐらいなのかしら、と。

 イサム・ノグチの作品はあちこちで目にしていたのに、実はその生い立ちなど一切知りませんでした。日本人の詩人とアメリカ人の作家で教師の母を持ち、私生児として日本とアメリカで育ち、母の強烈な植え込みにより、その才能を開花させ、彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家として活躍。映画は、レオニーが主役なので、イサム・ノグチの活躍そのものはほとんど触れられていませんが、戦争を挟む大変な時代に、敵国同士となる日米間で、しかもシングルマザーとしての苦労を重ねながら、強く生きていく家族。家族ものに弱いというのもありますが、胸にじんとくる作品でした。

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