Tuesday, November 8

open house

ハリラヤは4日に始まり、街中がまだまだお祝いムードです。

7日が代休となったため、政府関係などを中心に4連休。
ハリラヤ第1日目から3日間ぐらいがオープンハウスのピークです。
1、2日目は親戚回り、2、3日目に上司、知人、友人宅回りというのが一般的なようです。かたや1日10~15軒回る人たちがいる一方、もう疲れるのでほとんど行かないという人もいるようでした。

王宮は、第1日目は政府高官、各国大使、各界著名人など限られた招待客のみ、その後、例年通り、第2日目から3日間、旅行者でも誰でもOKという一般向けのオープンハウス。新聞報道によれば、3日間で王宮を訪れた人数は95,000人近く! 人口の1割強にあたる人数が1日あたり訪問した、という計算になります。この時期にあわせて旅行に来る人もいるということで、ホテルなどもにぎわっていて、日本人の団体客も結構見かけました。

王宮のオープンハウスは、通常2~3時間並ぶということだったのですが、やはりいろいろルートはあり、待ち時間があまりない形で入ることができました。王室関係者との謁見室の前で男女別れて並んでいる際に、服装チェックが行われます。このとき、ふさわしくない格好だといれてもらえないそうです。服装チェックをパスして進んでいくと、まずは、第一王妃と握手。独特のお化粧で目立つのですぐにわかります。3番目は皇太子妃。ということは、2番目は・・・。いまだにタイトルを与えられていず、「王妃」ではない、第二夫人でした。なかなかきれいな方でした。あとは、その他の王室関係者が3名ほど。男性のほうも、国王、皇太子、国王弟、国王のその他の子どもたちなど、6,7名だったそうです。流れ作業のように握手するので、一瞬で謁見室から外にでてしまいます。このあと、紋章入り黄色(王室の色)のプラスチックボックスに入ったお菓子(キットカットなど、駄菓子的な普通のお菓子でした)と国王の写真入りカードをもらいます。さらに、子どもたちは日本でいうお年玉ももらえます。また、食事も振る舞われます。握手は一瞬ですが、やはり、王宮の中に入るというのはなかなかできない経験でおもしろいものです。

オープンハウスは、招待状がなくても来客は誰でも歓迎。直接招待を受けたのはわずかだったのですが、王宮以外にも「お宅拝見」という感じでいくつかお邪魔してきました。住所を頼りに、使えない地図をにらみつつ探して、結局たどり着けなかった家もありますが。

この日のために新調した伝統的な晴れ着を身につけたホスト・ホステスがお出迎え。
まずは、どこのおうちでも、豆乳、ファンタ、コーラなどの甘い飲み物かお茶が出され、続いてお菓子や食事を勧められます。これに手を付けるのがマナーです。たくさん回ると最後には気持ちが悪くなってくるので、それぞれ少しだけいただくというのが基本です。何軒か回ると、典型的なマレーのお祝い料理・お菓子を一通り経験できます。ホームメードのところも多いのですが、大臣クラスなど1日に100人単位の訪問客を受けるところでは、ケータリングが中心となります。あまり1日に回りすぎると、ホームメードだと勧められると断りにくく、ケータリングが続くと同じ味に閉口するということになります。大きなところでは、飲み物をサーブする人も雇っていますが、その家の大きい子どもたちがホストのサポート役をしっかりと勤めていることも多いです。また、どこのおうちも、家族写真、ガラス製品などのコレクションが並べられていて、最初のうちはシャンデリアや金の縁取り家具、華やかすぎるソファなどに目がちかちかします。それでも、いくつか回っているうちに、この派手さ加減にも次第に慣れてきます。実際、素敵、と思うものはほとんどありませんが・・・。

オープンハウス、なかなかおもしろい経験です。
物騒な昨今、平和なこの国、人のよい国民性だからこそ、のんびりと続けられるのかもしれません。

2 comments:

chestnuts said...

thonちゃん
ぜひぜひ。ただ、来年のハリラヤはギリギリぐらい(と自分では思っています)かもしれません。1月末あたりだと、中国正月のオープンハウスがあります。王宮は入れませんが。
第一王妃のメイクは、えーっという感じなのです。隈取りっぽいというか。ちょっと怖い感じで・・・。メイクレッスンを受けるか、メイク担当(がきっといるのでしょう)を変えるべきだと思うのですが。

chestnuts said...

thonちゃん
イスラム歴なので毎年ずれていく上に、実際の月が見えるかどうかによりますが、10月23-25日あたり、の予定だそうです。