昨日のコンサートでは、初めて、クラシックのサックスというのを聞きました。
英国人でBBC2などでも活躍中という若手ミュージシャンの二人組によるコンサート。
女性のほうが、サックスとトランペットを演奏し、男性の方がピアニストでした。
サックスといえば、ジャズのイメージ。最初は、ジャズやミュージカル・ナンバーなどもあったのですが、最後の方は、あまり聞いたことのない現代作曲家のサックスのためのクラシック。幻想的な音色で、素敵でした。特に、ケルト音楽がよかったです。サックス=ナベサダのイメージが強くて、女性が演奏というのに驚いたのですが、ちょうど、そのあと読んだ日本の新聞でも、最近はサックスを習うのが若い女性に人気という記事。肺活量もいるでしょうし、フルートを挫折した経験から、手を出そうとは思いませんが、ちょっと吹けたらかっこいいなぁとちらっと思いました。彼女の軽妙なトークも楽しく、さすがに顔を結構真っ赤にしながらの演奏でしたが、安定した気持ちのよい音色に酔うことができました。
楽器についてあまり詳しくないのですが、金管楽器の古いものは、エアコンには弱いとのこと。楽器も土地に根付いた文化のひとつ。当然、その気候風土に、あう、あわないがあるのでしょう。そういえば、子どもの頃に買ってもらったピアノも日本製ではなかったため、梅雨時になると鍵盤が沈んだまま戻らなくなって困りました。解決方法としては、ドライヤーでピアノの内側を乾燥させること。要は、鍵盤の逆側についている部分(何と呼ぶのでしょうか)が湿気を含みすぎて、バランスを崩してしまっている状態だったのです。日本製であれば、日本の気候に対応できるようにアレンジされていたのでしょうが、ヨーロッパ製だったため、湿度に極端に弱かったようです。
ちなみに、昨夜使われていたピアノはカワイのもの。会場の天井が低かったせいもありますが、ミニ・ステージ上のピアノは、一応グランド・ピアノなのですが、ピアニストの彼がとても背が高かったせいもあり、妙に小さく見えました。サックスとトランペットもよかったですが、ピアノの音はいつ聞いても心地よく、ソロもよかったですし、しっかりとサックスとトランペットを盛り立ててもいました。偶然らしいのですが、同じ街出身という二人、本当に子どもの頃から友達ということで、今も「友達」だといっていましたが、とても息のあった演奏でした。
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