Tuesday, March 7

猿と猫

 あたりにはプチ・ジャングルがいっぱい。

 最初は、「そこのジャングルで」などといわれてちょっと違和感。森とか林とか呼ぶのでは、とも思ったのですが、やはり熱帯雨林。これはジャングルと呼ぶのが正しいのでしょう。住んでいるマンションからは川が見えますが、川と建物の間にもプチ・ジャングル。前にシンガポールから来たお友達が、どこを見ても緑がたくさんある!と感動していましたが、確かに国土のほとんどがジャングルで、わずかな都市地域もこの人口の少なさからあちこちにプチ・ジャングルが存在しています。確かに比較すれば、シンガポールはコンクリートの固まり、という感じでしょう。

 プチ・ジャングルには、猿や巨大トカゲ、リス、ヘビなどが生息していて、たまに見かけます。この地域にしかいなくて珍しいのはテングザルといわれる天狗のような長くて巨大な鼻がある猿ですが、これには、なかなか遭遇できません。かなり臆病で警戒心が強く、人がたくさんいるところには現れないのです。これと対照的に、ふらっと、人間生息エリアに出てくるのは、種類はよくわかりませんが、体の小さなお猿さんたち。よくお買い物しにいくスーパーの駐車場の横もプチ・ジャングルですが、午前中にいくと、猿の群れが人間見物か、車見物かわかりませんが、かなりの数の猿たちがこちらを眺めていることがあります。

 当然、民家の横にもプチ・ジャングルはたくさんあり、ヘビがいた!とか怖い話もあります。先日聞いたのは、とてもかわいらしい話。裏山(プチ・ジャングルのことです)から母猿が4,5匹の小猿を連れて降りてきたそうです。そのおうちには、猫が数匹いるのですが、なんと、この小猿ちゃんたちは、猫とお友達になって、寄り添って一緒にいたそうです。なんともほほえましくかわいらしい姿だったとか。普通は、子どもを連れた母猿は気性も荒く、他の動物や人間を寄せ付けないはずですが、猫には気を許していたそう。犬猿の仲といいますが、猿と猫、というのは相性がよいのでしょうか?

 とはいっても、やはり街中でみかける動物は、圧倒的に猫と犬ばかり。最近、猿に会うこともあまりありません。帰る前には、テングザルのお顔をまともに拝見したいものです。

1 comment:

chestnuts said...

thonちゃん
テングザルを知っているとはさすが。来たばかりのときに、日本人会のテングザルツアーなるものに参加して、ちょっとボートに乗ったのですが、その日は遠くに見えるだけ。あの特徴的なお鼻は確認できませんでした。