Friday, March 10

日本への赴任

 昨日は、今月末から日本に赴任予定という女性を紹介されました。

 学生生活は英国で送っていたということで、海外生活は初めてではないらしいのですが、独身なのでひとりで行くのかしらと思っていたところ、ご両親がたぶん一緒に来るそう。国際結婚しているカップルで日本人の奥さんのほうのお母様がもうおひとりなので子どもの世話を手伝ってもらうから一緒に、とか、お子さんがいるので、旦那様だけ日本で女性のご両親が子どもたちとともに海外、とか、最近は本当にいろいろなパターンがあります。

 それぞれのご家庭にあった生活ができるのがいちばん、だと思います。ただ、ちょっと気になったのは、滞在資格。配偶者と未成年の子どものように法的に規定されている扶養家族であれば、もし、10人の子だくさんであろうと、問題はないでしょう。扶養家族に当てはまらない場合、いろいろとクリアしなければならない問題が多そうです。今は事実婚、同性婚など、様々な形態の「家族」が存在する時代。それも、国ごとで法的なステータスはもちろん、常識も異なるわけですから、物事は複雑です。以前、あるアフリカの国の人が、「自分の甥」が来るのにビザがおりない、自分の国では甥も家族同然である、家族が遊びに来られないとは何事か、と大騒ぎしたことがありましたが、この「甥」、本当に親族なのかも疑問ですが、二十歳も過ぎていて、どうも滞在目的も疑わしいという感じだったようです。こんなハッタリ、ダメもとのような話はともかく、日本では法的に同性婚は認められていませんが、オランダのように認めているヨーロッパの国もあり、そういう国のカップルの扱いなど、難しいと思います。

 昨日ご両親が一緒に行くかも、という話を聞いたときは、まだ、はっきり決まっているという感じでもありませんでした。驚きましたし、珍しいとは思いましたが、あまりそれ以上コメントしませんでした。実際、手続きの段階になったら、特権を付与される立場にある彼女なので、もしかしたら、普通のケースよりもさらに大変かもしれません。

 いずれにしても、日本での勤務と滞在を楽しんでもらえればいいなと思います。
 お茶のお稽古に興味があるというので、東京に戻ったら前に教えていただいていた先生を紹介しようかしら、などと思っています。日本に戻ってこの国とすっかり縁遠くなってしまうのも寂しいな、と思い始めた今日この頃、接点を保てそうなのはうれしいです。

1 comment:

chestnuts said...

thonちゃん
そういってもらえるとうれしいです。
某アフリカの国とは一刻も早くご縁を切りたくて、その後もなるべく関係を持たないようにしてきましたが(それでも、つい先日も今担当している人から照会メールが。彼女も早く縁を切りたい仲間のようですが。)今回は少なくともそういうことはないです。もう1回ここに来るというのはあまり考えられないですが、少なくとも、「人」がいいのです。同じようにoil richであったり、イスラム教徒が多かったりという共通点はあるのですが。