Wednesday, March 29

お花見

 テレビで千鳥ヶ淵の満開の桜を見て、今年もお花見シーズンを逃してしまったのがとても残念です。

 去年の今頃は、短期間一時帰国していたのですが、まだ咲いていませんでした。今年は、開花も早くしかもその後花冷えで結構長く楽しめるとか。うらやましいです。さすがにGWでは、来年に期待するしかありません。先日も、今は「桜がきれいなんでしょ」と聞かれました。桜の時期に日本に行きたいというのもよくいわれます。そのたびに、毎年時期がずれて、しかも、時には数日間しか楽しめないから、短期間の滞在だと難しいという説明をします。開花予想に大騒ぎ、お天気に一喜一憂。季節がない国で生まれ育つと、この感覚、とてもつかみにくいのではないでしょうか。

 花火にしても桜にしても、その命が限られているからこそ、余計に美しさを感じます。

 花の命は短い、といえば、先日遊びに行ったKKのあるサバ州など非常に限られた範囲にのみ生育する世界最大の幻の花、ラフレシア。つぼみの状態で花開くまで9ヶ月もかかり、実際の花は数日間のみ。すぐに枯れて腐ってしまうそうです。ラフレシアお花見ツアーなどもありますが、必ずしも見られないというか、見られないことが多いらしく、事前に咲いているかどうかを確認してからツアーも催行するということでした。もちろん、前回は、時間がなくて見られませんでした。わずかな間しか見られないという意味では、桜と一緒。ただ、こちらは、ジャングルの中でひっそりと育ち、でも、花開いたらその赤くて斑入り模様(毒キノコのイメージですね)の巨大な花弁を思いっきり広げ、腐肉の匂いでハエをおびきよせ受粉(食虫植物かと思っていましたが、違いました)。いろいろと飲み込んでしまいそうな勢い。強烈な個性の一輪は、ジャングルの中でものすごい自己主張をするわけです。珍しいことは間違いないですが、これを美しいと表現するかは・・・。一度は見てみたいと思いますが。

 桜は群の美しさ。川やお堀沿いの桜並木、上から見たら公園を覆い尽くす雲のような桜。バレエの群舞のようなものではないでしょうか。英国などで1本だけ満開に咲いている桜を見ても、あまりときめきません。美しいとは思っても、やっぱり、一面の桜に囲まれなければお花見の気分にはなれません。今から早すぎますが、来年こそは。

 

3 comments:

Anonymous said...

ラフレシアの臭いは強烈です。情緒も感動もありません。「でかいから何だ!」と思ってしまいました。

千鳥が淵よりもあの敷地の中の150本は見事ですよ。4年間独り占めでした。住むには嫌なところでしたが、四季の楽しみは満載でしたねー。

chestnuts said...

牧歌さん
ラフレシア、ご覧になったことがあるのですね! 

そうですね、見事ですよね。150本もあるとは知りませんでした。いつも、中でのお花見に呼んでいただくと、なぜか雨(か寒さ)に震えていた記憶がありますが。

chestnuts said...

thonちゃん
風流ですね!
週末まできれいな桜を楽しめるといいですね。