Wednesday, March 1

鳥インフルエンザ

 最近は欧州でもかなりの広がりを見せていますが、近隣国では人への感染例も日々増えています。

 先日、在留邦人向けの鳥インフルエンザに関するレクチャーがありました。レクチャーを聞くまで、当地は汚染国ではなく、avian flu freeであると発表されていたので、何となくの知識しかありませんでした。そういえば、いつの間にか、鳥インフルエンザから「新型インフルエンザ」という言葉がでているけれどどう違うのだろう、という感じでした。

 簡単に言えば、鳥インフルエンザは鳥がかかるインフルエンザ。インフルエンザにかかる動物は、人間や鳥以外にも豚などがいるそうですが、かかりやすい動物と、かからない動物、同じ「鳥」でも、感染しない鳥もいるらしいです。今は鳥インフルエンザが人に感染しているWHOのフェーズ3の警戒期。確認はとれていなものの、人から人へ感染したかもしれないというケースもあるということで、フェーズ4とのボーダーにさしかかっているそうです。本格的にフェーズ4に入り、限定的に人・人間の感染が発生するようになったら、新型の流行が始まったと判断されます。新型とは、つまり、鳥インフルエンザのウィルスが変異して人に感染する新種のウィルスになったということ。新しいといわれるぐらいなので、どんなものとなるのか予測不可能、治療薬もありません。タミフルという薬が話題になっていますが、これさえあれば大丈夫というわけではなさそうです。早期発見と処方は必須、あとは、自己の免疫力というのが重要なようです。結局、自分の体力と免疫でウィルスと戦っていくということになります。

 交通の発達した現代、あっという間に世界的大流行(フェーズ6)まで進む可能性があります。そのため、世界的に予防策、対応策を検討する必要があり、セミナーなどが行われています。確かに、今までの感染は鳥との密着した生活を送っている人たちがほとんどで、生活、教育、衛生、医療レベルが高くない地域。だからこそ、死亡率も高かったのかもしれません。それでも、新型インフルエンザとなれば、どんな猛威をふるうことになるのかわからないので恐怖です。

 まずは、正しい予防知識と準備、警戒をしておくことが必要なのでしょう。今のところは、食物感染はない(であろう)とされています。火をしっかりとおしていれば、鶏肉や卵は問題ないということです。チキンが中心のイスラム国では、鶏を食べてはいけないといわれたら、相当大変なことになります。

 SARS騒ぎのときは、気づいたら収束してきた感じでした。今回も、鳥インフルエンザ・ウィルスの負け、ということで、収まってくれればよいのですが。

 だいぶ遅ればせながら鳥インフルエンザ対策を議論し始めたこの国。もしも感染が確認されたら、大慌てするだけで、おそらく対応できないのだろうなぁと思います。とりあえず、鶏には近づかないようにしておこう、と思います。

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