こちらで結婚しているフィリピン人の友人に、パスタ・パーティーをするからと誘われてお邪魔しました。
ここと思われるおうちに到着したものの、玄関は開けっ放し。中からは声が聞こえるので、何度が声をかけたのですが気づいてもらえず。仕方がないので、靴を脱いで勝手に上がり、もう一度声をかけるとようやく友人がキッチンから現れました。キッチンにはいると、彼女以外に3人。誰が来るかも知らずに来たのですが、聞こえてきたタガログ語(と思われる言葉)と英語に、最初は、アマ(メイド)と話しているのかと思ったのですが、顔を見て、この日集まったのは、全員フィリピン人仲間であることがすぐにわかりました。友人の仕事関係で短期間滞在中というひとりをのぞき、全員がマレー系と結婚し、イスラム教に改宗しているマダム系フィリピン人でした。
フィリピンは人を使える側と人に使われる側で明らかな違いがあります。イメルダ夫人に象徴されますが、貧富の差の激しさを感じます。時に、タガログになってしまい、まったく話題についていけなくなることもありましたが、パワフルな彼女たちに圧倒されつつ、おもしろい夜でした。パスタはゆでておいてあるので、小学校の給食スパゲッティー。それに、妙に甘辛いソースで、お食事は今ひとつだったのですが。
何かとお金の話はでてきます。○○ペソといわれても、ピンと来なかったので、適当にうなずいていただけですが、おもしろかったのが、カジノにはまっている母親、親戚などの話。シニア世代は、カジノ好きが多いようです。収入のある子どもや親戚にお小遣いをせびり、お小遣いを減らされれば、「私の尊厳」が保てないと主張するとか・・・。カジノ狂のおじさんのひとりは、50代で、カジノで突然死したそうです。ご本人にとって、本望だったのかどうかまではわかりませんが、周囲はもちろん大変だったそうです。それなのに、カジノよりもっと悪い!と言われたのが、ballroom danceにはまるシニア女性。これがまた、多いそうです。こちらでのダンスのインストラクターは例外なくフィリピン人。教える側、海外(外国人)需要ばかりと思っていたら、国内での需要も結構あるようです。レッスンにお金がかかり、チップを渡し、と切りがないと批判。カジノだったらたまには儲けて帰ってくることもあるのに、ダンスだと使う一方だから、と。これがまた、ボーイフレンドの役割も果たすことも多いらしく、いわゆる「若いツバメ」というのでしょうか。カジノよりは、ダンスの方が健康にもいいし、若返りもはかれて(?)よいのではないかとも思ったのですが、ここは黙って聞き役に徹しておきました。
お食事が終わると、カラオケに移りました。フィリピン製のカラオケの機械。マイクをテレビにつなぐだけのシンプルなもの。タガログと英語の歌が入っています。バックに映るのは、フィリピンの自然や観光名所なのでちょっと楽しめました。世界一小さな猿や、マルコス時代の遺産の島といわれているキリンなどの野生動物がいる島、仮装フェスティバル、一面につづく棚田など。ballroom danceを批判した彼女は歌って、踊ってノリノリ。アペリティフに私が持ってきた梅酒を少し飲んだだけですが(改宗していてもお酒は飲んでいるようです)、アルコールなどなくてもいつでも十分大騒ぎできるのでしょう。
まだまだマイクを離す気配はなかったのですが、翌日も気になり失礼しました。お店経営か自称desperate housewifeのマダムたちの朝は遅いようです。
それにしても、今までフィリピンの人は、皆ダンスも歌も上手、と思いこんでいましたが、そうでもないなぁということに気づいてしまいました。
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