お宅へのお呼ばれは、とてもうれしいのですが、行くまでが大変。今回も念入りな地図を2枚も書いてもらい、頭の中に道順をたたきこみ、ハンドルとともに地図を握りしめ、あまり暗くならないうちに出発。一度行き過ぎたものの無事、たどり着きました。こじんまりしたパーティーで、お手製のカレーなどのお料理やバースデーケーキ(キャンドルは1本。でも、49歳のお誕生日だったようです)をいただき、小さい子供たちもいたせいか、比較的早い時間にお開き。 帰りは、特に迷うこともありませんでした。さすがに、土地勘も多少はでてきたのでしょうか。というより、今回のおうちへの道順がほとんど道なりでわかりやすかったから・・・かもしれません。
運転していて、「次の角、右に曲がります」といってくれたらどんなに楽だろうと思いますが、この国では、カーナビどころかまともな地図すら存在しません。「乗り換え案内」で時間を検索、駅から目的地までの地図をプリントアウト、迷ったら携帯で電話、最後はタクシー、というわけにもいきません。よく、こちらでも「迷ったら電話してね」といわれますが、車を運転中に電話はできないですし、停めたところで自分のいる場所をうまく説明できない、ということがよくあります。
この国では、公共交通機関がほとんど整備されていず、タクシーもあまりいません。政府発行の観光案内には、バスはいくつも路線があってとか、タクシーの料金は、などと立派なことが書いてありますが、実際に利用するのはなかなか難しいです。バスは不定期で、終バスは夜6~7時と早く、乗客のほとんどは労働者です。危険なことはないようですが、1時間も待たされる時もあるようなので、目的地に定刻に到着したい場合に使える手段とはいえません。タクシーは流しはほとんどなく、ホテルか空港からであれば確実に乗れます。ただし、すべて定価表示、値段交渉不要、ぼられる心配もないというのがこの国のいいところのはずなのに、唯一の例外がタクシーです。空港からのタクシーですらふっかけてきます。昼間は暑いし夜は暗くて歩道もないので歩くのもちょっと、というと、移動手段は車しかないのです。
そんなわけで、アクセルとブレーキの区別だけはできる、という状態からでも、「地図の読めない女」であったとしても、車社会のこの国で、自由に外に出たいのであれば運転するしかないのです。
まぁ、人間、必要に迫られれば何でもできるものです。
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