昨日は、オーストラリア人やニュージーランド人の友人数人を家に招いていたので、仕事を終えてから大急ぎで帰って準備をしました。
一般的に、お呼ばれすると、ポットラック(一品持ち寄り)形式や役割分担がない限り、ワインかチョコレートなどを手土産にすることが多いです。また、パーティーの招待状に、BYOB(Bring your own bottle、飲み物持参)の文字が入っていることもあります。お酒の輸入、販売が一切禁止されているこの国では、欧米系(この言葉はあまり正しくありません。米国人の数は非常に少ないので、人数比率からいったら、豪欧系とでもいうべきでしょう。)の人たちには、まさに「自分の飲むものは自分でもってくる」スタイルが定着しています。昨日も、ビール、ワイン、ウィスキー、ソフトドリンクと自分の飲みたいものはそれぞれが持参してくれて、準備している間に、さっさと飲み出しつつ、手伝ってくれます。パーティーというと、つい構えてしまい、ものすごい豪華なお料理を用意しなければならないと思ってしまう人もいるかもしれませんが、いつも自分のできる範囲で手抜きもしつつ気楽にやっています。だいたい、呼ばれたときでも、dinner、といわれていなければ、乾きもののおつまみ程度しかないことさえあります。手をかけたお料理が何品も並ぶことはあまりありません。もちろん、食べ物も飲み物も欠かせない要素ですが、それがものすごいものである必要はなく、何よりも会話やその場の雰囲気が楽しいものであることが重要なのだと思います。
そうはいっても、盛り上がるにはやっぱりアルコール。お酒の輸入禁止といっても、非イスラムの外国人が個人消費用に持ち込むことは許されています。ただし、持ち込み量に制限があるため、国外に出るたびに持って帰るということになります。車で2、3時間もとばせば国境です。アルコールを入手するために国境に向かうという人も多く、昨夜来ていたニュージーランド人の友人は、毎週国境までのドライブを楽しんでいるということでした。意外に困るのは、料理酒やみりん、ワインビネガーも売っていないこと。昨日のお料理でも、ワインビネガーの代わりに普通のお酢、白ワインの代わりに日本から持参してきた料理酒、と、欲しい食材や調味料がそろわないときには、多少のアレンジが必要です。不便ですが、和食が準備できないとき、味がいまひとつ、と思うときの、よいいいわけにもなります。
昨日は久しぶりのワインだったので、途中から眠くなってしまいましたが、自分のおうちでホームパーティーをするメリットは、終わってから帰らなくてもいい、ということです。
2 comments:
chestnutsさん
お料理いろいろとなさっているのですね。
日本の税法では、塩が入っているとアルコール分1%以上でもお酒と見なされず、調味料になってしまうので、塩味が付いたみりんがあるのですけれど、アルコール持ち込み禁止ではそんなことを言ってもしょうがないのですね。
アルコールなしのビールのように、アルコール抜きのみりんがあったらモスレムのお国でも安心して使えると言うことなのですね。メーカーは需要があったら作ってくれるのでしょうが、量がまとまりませんとね。
脳天気さん
みりんはそもそも調味料なのかと思っていたのですが、法律的には「塩がはいったみりん」だけが調味料なんですね。そういえば、ちょっと加工するだけで税率が違ったり、輸入の許可がでたり、というのはほかの食品にもあったような気がします。
どちらにしても、ここではアルコールがはいっているということでダメなのかもしれません。
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